緑地帯の高町池の脇に小さな花壇があり、いかにもアオイ科らしいトロロアオイが咲いてゐます。 オクラの花にそっくりなので花オクラとも呼ばれますが、それにしては花がでかすぎます。やはり同じアオイ科のモミジアオイ(紅葉葵)は紅蜀葵ですが、こちらは漢字で黄蜀葵と書きます。
トロロのやうな粘液が出るアオイなのでトロロアオイと名が付きました。おもに根から抽出されるこの粘液を「ネリ(糊)」と呼び、和紙つくりに使ひます。紙漉きの際にコウゾ、ミツマタなどの植物の繊維を均一に分散させるための添加剤になります。
和紙のほかにも、蒲鉾や蕎麦のつなぎ、漢方薬の成形などにも使はれるさうです。オクラのやうな実は固くて食べられませんが、花はエディブル・フラワーとして利用されます。生サラダ、天婦羅、酢の物など、ただ一日花であるため市場にはほとんど出ません。
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