5月12日 J亭落語会 桃月庵白酒独演会 JTアートホールアフィニス
毒を吐くマクラから、白酒ワールドに引き込まれました。
絵師の親子の了見など吹っ飛ぶ、宿屋の主人に巻き起こる幸運を語る、「抜け雀」。
狸が「お暇を頂きます」でスパッと切った、「化け物使い」、白酒演出が冴え渡ります。
桃月庵ひしもち 子ほめ
桃月庵白酒 抜け雀
三遊亭時松 締め込み
桃月庵白酒 化け物使い
桃月庵白酒 抜け雀
毒がいっぱいのマクラから、昔は嫌われる職業があった、と、抜け雀へ
白酒師匠の解釈は、宿屋の主人に巻き起こる幸運の物語、幸運が来るのは
主人が優しいからか、締め込んだと思った雀が餌をついばんでるのを見て
腹が減ってたんだな、かわいそうなことをした、と言わせて優しさを表す言葉が素敵です。
抜け出る雀の絵を見た、親の気持ちや、鳥籠を見た子の気持ちなどは、
優しい人柄の主人に幸運が舞い込む主題に対する、ちょっとしたアナザーストーリー
おかみさんの俗人も、絵かきの親子の優しさも、優しさに幸せが舞い込む後付けの理由
そう考えると、幸不幸の理由は、すべて後付けなのかも知れない。
桃月庵白酒 化け物使い
化け物に化けて出る狸、三日目に「お暇を頂きたい」でスパッと切る爽やかさ。
素晴らしい、白酒ワールド。
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