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2015年10月31日21:11

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10月30日 立川志らく独演会とザゼンボーイズ

10月30日 立川志らく独演会とザゼンボーイズ  東京国際フォーラム ホールC

立川志らく三十周年記念 第四弾 ロック界のザゼンボーイズとのコラボ、
落語界の住人ながら、ジャンルを広げてチャレンジする、志らく師匠。
CCレモンホールでの、ザゼンボーイズ公演にゲストでらくだを演じて以来、再度の共演
今度は、ザゼンボーイズがゲスト、オープニングはザゼンボーイズの大音響でスタート
耳がおさまらないうちに、志らく師匠の登場、大音響の後に、語る言葉が違和感が無い。

立川志らく  片棒
ザゼンボーイズ  ロック演奏
立川志らく  紺屋高尾

立川志らく  片棒
ロックバンドをゲストにしたら、普通は笑いの多い落語を演じるんでしょうが
私はマニア向けの落語をやると、伝説の片棒へ、師匠も歌いまくってます。
片棒は、葬式の趣向に演者の特徴が出ますが、志らく師匠は三つともオリジナルですね。
映画葬、ナツメロ葬、落語葬、どれもおかしい。
映画葬の珍しい映画のパロディは分からない事が多いのですが、
ブランコに乗って、命短し、この公園は赤西屋が作った、面白くってたまらない。
サウンドオブミュージックの歌いきり、お見送りは寅さんのヒロインを全員並べると、
寅さん全作の一言コメントと、ヒロインの紹介、それにしても全作を語るなんて凄い。
ナツメロ葬、出てくるナツメロは懐かしい、北の宿から、りんごの歌、メロディと歌詞の交換、
ナツメロチャンチャカチャン、ほとんど分かります。もしかして、私ってナツメロ博士、
師匠より遥かに年かさですから、わかって当然ですけどね。
落語葬、談志家元の物まねで、落語界の今と理想を語る、家元だったら、そう思うでしょうね
ラストシーンは、兄弟三人そろって、映画のラストシーン、エンドロールを見るようでした。

ザゼンボーイズ  ロック演奏
中入り後、舞台前面ステージで、ロックってこうなの、ドラムスの重低音が腹の底に響きます。
スネアドラムが心臓を突き刺すようです、客席の右側が盛り上がる、ファンが多いのか
演奏が終わって、後面に台座ごと引っ込む、台座の両側に若い者が大勢で引っ張る
死神の布団廻しのようで、可笑しかった。

立川志らく  紺屋高尾
演奏の後だから、シネマ落語と思いきや、落語会の常道、人情噺の大ねた、紺屋高尾へ
ザザンボーイズの客に、落語にはクレージーも有るが、古典の名作を聴かせる了見かな。
志らく師匠の、いつもながら見事な、緻密な演出の紺屋高尾、久蔵の病を聞き出す所、
十五両を一夜の愉快に注ぎ込むと久蔵、おまえは俺より江戸っ子だ、と親方、
夜が明けて、隠しきれなくなった久蔵の語りに、高尾の立ち去る姿、久蔵の引き止め
年明けの三月十五日、高尾の、ためらいがちの私来ちゃった、師匠の語りが冴え渡ります。
そして何度聴いても、衝撃の下げ、来年三月十五日、見事です。

アンコール、師匠を中心にザゼンボーイズ、ザゼンボーイズのお祝いの演奏でお開き
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