筑波山の麓に妙なラーメン屋が出来たと聞いた
基本的に製麺所なのだが、工場の脇でラーメンも食べられるという
丁度、次の日、筑波登山を予定していた
こりゃ素敵なタイミング!とばかりに、早速、登山帰りに寄ってみた
筑波観光客目当ての登山道沿いにあるのかと思ったら
道を外れた集落の中にあった
渋い
らーめんの「め」の字がめくれているのが粋だ
ほの暗く広く静かな店内
落ち着く
つげ義春の漫画に出てきそうなお店だ
左手で生麺販売
右手でラーメンを食す
品書きは、ラーメン¥500とチャーシューメン¥800の2種類のみ
いずれもシンプルな醤油味
迷わずラーメンを注文する
若妻の白魚の様な指でこねた麺を
男前の旦那が茹でる
ある意味、ラーメン屋の理想形
これか
美味い
とても、美味い麺だ
袋麺の最高峰と言われる「大勝軒つけ麺」と似た食感だが
この太さにも拘わらず、カン水臭さがまったくない
二十歳の若妻がこねていると聞いただけで、五割増しでうまい
スープは流行りの煮干し風味かと思っていたら
鶏か、豚か
麺に劣らず美味いスープだ
こうなってくると、青臭いネギが邪魔だ
ネギを入れるな
入れるんだったら、チャーシューの1枚も一緒に入れてくれ
いや、いっそのこと、筑波山のナメコなんてどうだ?
キノコ?
いや、これは止めておいたほうが良い
開店早々に食中毒騒ぎになっちまう
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