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2015年01月06日20:15

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1月6日 介護職離れから考える採用と労務管理の大切さ

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理・労働トラブル対応の町医者吉野正人です。

介護職離れから考える採用と労務管理の大切さ

1月6日火曜日。年明けから風邪を引いてしまい、昨日まで自宅療養で引き篭もっていました。今日からが風邪もほぼ治り、実質の仕事始めとなりました。今日は、新聞で気になる記事がありました。

※朝日新聞より引用

介護職離れ、負の連鎖 低待遇・負担敬遠で職員減り…
本田靖明、松浦新2015年1月5日11時32分

新規の入居者受け入れをやめた特別養護老人ホームでは、職員が空いたベッドを解体していた=

 東京都心にある特別養護老人ホーム(特養)は、昨年9月から新たな入居者の受け入れをやめた。11月からは在宅で介護を受ける高齢者を一時的に預かるショートステイもやめた。

特集:報われぬ国
大都市の介護施設、求人難深刻 職員定数割れで閉鎖も
 施設長は「介護職員の相次ぐ退職と採用難のダブルパンチ。入居希望者は大勢いるのに申し訳ない」と話す。

 「心も体も疲れ切り、もう続けられません」。一昨年秋、30〜40代の職員3人が相次いで退職したのが職員不足の始まりだった。

 この特養では入居者の定員約60人に対して常勤とパートなど約30人の職員がいた。3人がやめた穴をうめるために休日出勤が増えるなど負担が増すと、あとを追うように1人また1人とやめ、昨年夏までに10人余りが退職してしまった。

 職員は土日など決まった休みが取りづらく、夜勤も多い。入居者の体調の変化に気を配り、けがなどをさせないよう、いつも注意していなければならない。

 年収は勤続6〜7年の常勤職員で450万円ほどだ。都内の特養でも高いほうだというが、職員を引き留められなかった。

 景気が回復するにつれてほかの職種の求人が増え、給料も上がった。この特養をやめた職員の半数近くは、電気設備会社の営業や小売店の販売など介護と関係のない仕事に転職した。

 職員の補充も難しくなっている。退職者が出るたびにインターネットの求人サイトや新聞広告で募集したが、応募はまったくなかった。派遣会社などからのべ約20人を受け入れたが、介護経験の浅い人が多く、5人しか残らなかった。

※引用終わり。

明らかに、去年から採用・雇用の状況が大きく変化しています。介護業界においては、求人と求職者の割合が逆転し、記事のように求人をかけても集まらなくなっています。この状況は非常に問題です。

現在の雇用事情は、人気業種と不人気業種との格差が激しくなっています。福岡で見ても、一般事務職・販売に関する求人は大人気で、ハローワークにおける競争率が4倍から5倍あります。それに対して、介護業界や旅客運送業界・飲食業界等はいくら求人をかけても集まらなくなっています。

なぜでしょうか?

確かなのは、記事で書かれている介護業界・飲食業界・旅客運送業界等は労働トラブルが多いのも現実です。昔は労働トラブルがあっても「泣き寝入り」で終わりましたが、ネット社会の現在は「悪い情報」はまたたく間に広がります。悪い情報は、企業レベルだけでなく最悪業種や職種、業界レベルで広がりかねないのが現実です。

なお、派遣社員や外国人労働者で補ったりすればいいと言う発想がありますが、オススメしません。現に、外国人労働者や派遣社員が労働相談に来るケースが多いのも現実です。

今後は、労務管理の改善をしながら、採用後の見直し・受け入れ後の教育の見直し・求人の仕方などを改めていく必要があります。他社との求人・採用における差別化をする必要があります。なお、付け焼き刃では駄目なので、しっかり根本的に改めて行く必要があると思います。


写真は今日の夕食のメインで、つくね・蓮根天ぷら・おからです。つくねが美味しかったです(^^)。
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