2013/5/4
北乃きいさん。「土曜スタジオパーク」。きいちゃん、可愛らしくなったなぁ。中国語講座の生徒をやっているので、彼女の2ちゃんは悪意ある書き込みで荒れる。気の毒。彼女は名前を中国語で
「北乃綺」 と表記してる。“綺麗” の “綺” で 「美しい」 の義。芸名の由来は、イメージカラー “黄色” の “黄”。
「スピードラーニング」 というのは、1989年から発売していたらしい。ここに来て、突然、大風呂敷を広げられるだけ広げているが、このあとどうするんだろう。売上が、最大になったところで、ドロン、とか。さすがに、ラジオのCMで、「ぜったい英語の勉強はしないでください」 と言い張っているのを聞いてあきれた。
甥が中学1年で、まだ、英語の辞書を買っていない、という。家では電子辞書を使っているが、学校には持ち込み禁止だそうな。まずは、
“カナ発音” が付いている初心者用の英和辞典と、さらに、研究社の 「英和中辞典」 を薦めた。中学生でもわかる
発音記号の解説書を薦めたいが、そういう本は、なぜか、存在しない。
2013/5/5
大塚善奈 (ぜな)。J-WAVE のラジオパーソナリティに 「オオツカ・ゼナ」 と名乗る女性がいて、前々から 「?」 と思っていた。父親がレバノン人のハーフだそうだ。「ゼナ」 というのは、アラビア語の女子名
زينة Zayna [ˈze:na] (ゼーナ=口語音) のことだろう。「美しさ」 の義。
オランダ王妃の名前は
Máxima [ˈマクスィマ] と、アクセント符が付くんだね。ラテン語の 「大きい」 magnus の最上級が maximus [ˈマクスィムス]。古代ローマの家名の1つに使われた。現代欧州では、Maxime (仏) のように男子名が普通。女性形を用いるのはスペイン語のみ。
2013/5/6
保田圭さんと言えば、「みなさん」 に出れば落とし穴、「ロンドンハーツ」 に出れば、格付けブービーを misono さんと競う、という、「モテないキャラ」 でしたなぁ。一発逆転。あたしは 「やぐっちゃん」 が贔屓ですが、「ご近所探偵 五月野さつき」、片平なぎささんの相棒の中澤ねえさんがタマラナク好き。
今日は、
無線LAN のアンテナが、朝から、ずっと、3本立ってる。3年ぐらい使っているが、3本立ってるのは初めて見た。理由は何だろう? 陽気がいいから?
2013/5/7
8時30分より。「はなまるマーケット」 のゲストは
大泉洋さん。「はなまるカフェ」 が始まるのは、だいたい20分後かな。
2013/5/9
「心筋梗塞」 は英語で
myocardial infarction で、日英どちらも意味がわからない。「眼科」 は
ophthalmology。日本語はわかるが、英語はチンプンカンプン。だが、「更年期」 が
the change of life と言うことを知ったときは、思わずヒザを打ったのだった。
2013/5/15
録画で 「美の巨人たち」。
ジョルジュ・ドゥ・ラ・トゥールの 「マグダラのマリア」。ラ・トゥールの死亡記録 (生没は教会が記録していた) に
“George de La Tour” とあったのだ。現代仏語の正書法では、「ジョルジュ」 の正綴は Georges と -s が付く。これは興味深いことだ。
ラテン語には、単数6格、複数6格の12格があった。古仏語では計4格に減った。単数主格 Georges、単数対格 George、複数主格 George、複数対格 Georges。語形は2種のみ。それぞれ、ラテン語の Georgius, Georgium, Georgii, Georgiōs に当たる。
現代仏語では古仏語の対格が残った。ゆえに、George と -s のない語形になるハズだったが、使用頻度の高い一部の男子名では、古仏語の主格と同形の
「呼格」 が後世まで残存したため、現代語に -s が残った場合がある。Charles, Louis など。発音どおり George とも書いたんだな。
【スマホ】。コトバの選択は、誰の意志でもなく、知らず知らずなされてゆく。2011/7/3 の検索。【スマホ】 4,070万件/【スマフォ】 376万件。比率 11:1。2013/5/15。【スマホ】 1億6,500万件/【スマフォ】 687万件。比率 24:1。「スマフォ」 は2倍にもなっていない。
「青木裕子」 さん。所属はレプロ。新垣結衣さんや能年ちゃんの事務所。今日の 「いいとも」 の “テレフォン” ゲスト。タモリさんとのフリートークを見ていて、チョイと驚いた。身ぶり手ぶりを含めて、話し方がオバカ代表の鈴木奈々ちゃんに瓜二つなのである。アナウンサーの地のしゃべりは表沙汰になりにくいのさ。
2013/5/16
「乳房切除術」 mastectomy。ギリシャ語。
mastós 「乳房」。
ektomḗ 「切除」。
ek- は副詞で off の義。
tomḗ 「切り口、傷、切除」。印欧祖語
*tema- 「切る」。用例は身近に。anatomy 「解剖」。ana- は副詞 up。「徹底的に」。つまり、「切り刻むこと」。
盲腸
appendix (付属物) →
appendectomy 「盲腸炎手術」。前頭葉
frontal lobe →
lobotomy 「ロボトミー」。
polypectomy 「ポリープ切除」。
odṓn(t) 「歯」 →
odontectomy は 「抜歯」 tooth removal の学術語。
ギリシャ語で 「乳房」 は
mastós の他に
mazós とも。
a- 「〜がない」 +
maz- +
-ōn 「アダ名をつくる接尾辞」。
Amazṓn “片乳なし族”。弓を引くために切り落としていた、と言う。ラテン語で 「乳房」 は
mamma。
mammography 「乳房を描き出す技術」。
2013/5/18
「食彩の王国」。
【鱒 (ます) の寿司】 の 「マス」 は、
サクラマスのことで、これは、すなわち、海に下ったヤマメのことらしい。古来、日本語で 「マス」 と呼ぶのは、一般に 「サクラマス」 だった。「サクラマス」 は 「カラフトマス」 と区別するために、北海道庁が、従来の 「マス」 を改名したもの。
学名では、サクラマスもヤマメも
Oncorhynchus masou [オンコˈリュンクス ˈマスゥ]。ギリシャ語で
ónkos 「曲がり、鉤(かぎ)」 +
rhýnkhos 「(豚の)鼻、(鳥の)くちばし」。鮭は Oncorhynchus keta。オンコリュンクスは 「サケ属」。鼻曲がり属の義。
2013/5/21
「鉄腕DASH」。TOKIOが多摩川で大ナマズを釣り上げた。画面に江戸時、鯰の蒲焼き屋の絵。題して、
「鯰大火塲焼」 (なまずおおかばやき)。戦前まで、漢字というのは、通用さえすれば使い方はテキトーでいい、という通念があった。杓子定規になったのは、最近である。絵を見ると、確かに 「火場」 という感じ。
2013/5/22
「名探偵モンク」。原題は
“Monk” [ˈmʌŋk]。日本語の 「マンク」 とほぼ同音。アクセントのある単母音 o は、m, n, v および th [θ/ð] の前で
[ʌ] [ア] になった。 come, done, love, nothing, mother。これらは円唇性を失った
[ɔ]。
Monk という姓は、キリスト教の修道士の職業姓のほか、「修道士」 みたいな暮らしぶり、あるいは、風貌の人につけられたアダ名が起源。ラテン語の
monachus [ˈモナくス] 「修道士」 から、古英語時代に借用されたもの。ドイツの地名
München [ˈミュンヒェン] 「ミュンヘン」 は同源。
英語で、m, n, v, th [θ/ð] の前の o が
[ʌ] になるのは、これらの子音が 「唇の丸めを阻害する」 からだろう。不思議なのは coffee のように f の前だと、英音では
[ɒ] と円唇性を保ち、米音では、
[ɔ] で円唇性を保つか、円唇性が失われた場合でも
[ɑ] になること。
西友のCMの “美菜さま” の
「あるぃ〜」 の発音は独特。日本語のラ行音の子音は、人によって発音がかなり違う。若い女の子に特有の 「あるぃ〜」 の発音は、軽い破裂を伴っており、
[áɖɨi:] だろう。
[ɖ] は反り舌の [d] で、主として、インド=イラン語派のヒンディー語などに聞かれる。
2013/5/23
「さしこ」 はんが、“選抜総選挙” の中間発表で1位を記録。2位の渡辺麻友はんのWスコア。大島優子はんは、まゆゆと僅差の3位。「めちゃイケ」 の抜き打ちテストで大島はんの賢さが証明され、今年も1位はカタイと予想したのに。やらかして地方に飛ばされた 「さしこ」 はんの超V字回復の理由が思い当たらない。
ε 「イプシロン」。フランスの数学者、オーギュスタン・ルイ・コーシー Augustin Louis Cauchy が “ε-δ 論法” を論ずるにあたって、
ε を
erreur 「誤差」 (英 error 同義) の意味で使って以来、数学では、 ε は、ごく小さい正の数を表す習慣になった、という。
日本語で
ε を
「イプシロン」 と呼ぶのは困った習慣。
ε −
υ というギリシャ文字は、英語では epsilon − upsilon 「エプシロン−ユプシロン」。
ε をイプシロンと呼ぶ言語は存在しない。いっぽう、
υ を ipsilon 「イプシロン」 と呼ぶ言語は、伊・西・葡など多数ある。
exorcism 「悪魔祓い」 は後期ラテン語 exorcismus より。ギリシャ語 ex- (副詞。外へ、離れて) + hórkos (誓い) + -ismós (〜する行為) =「誓いを立てること」。転じて、古ギリシャ語で、すでに、「誓いの言葉を口にして、悪魔を祓いのけること」 の義があった。
ギリシャ語で 「エプシロン」
ἒ ψῑλόν (è psīlón), 「ユプシロン」
ὒ ψῑλόν (ỳ psīlón) は、それぞれ、「裸のエ」、「裸のユ」 の義。それぞれ、中世ギリシャ語で同音になった二重母音 αι (ai), οι (oi) と区別するために、中世になって名付けられたもの。
Υ υ 「ユプシロン」 は、西欧字母 Y の字源だが、実は、F の字源でもある。古ギリシャ語では Υ υ は [u] だった。子音 [w] を表すため、頭を右に曲げた Ϝ ϝ がつくられ、 F はエトルリア語を経由してラテン語に採用された。だが、ギリシャ語では、子音 [w] が消滅し、文字も消えた。
【俺】 を 「おれ」 という一人称に使うのが固定化したのは戦後。原義は 「大きい」。中国、元の時代に、「元曲」 という歌劇で一人称に宛てられたが、この一人称は、山東・河南の方言語彙だった。日本でも、それを反映し、「おら(あ)・おり・おん・おい・われ・わい」 など、田舎者の一人称を書き記す漢字だった。
【おれ】 は 「古事記」 から用例がある。「意礼」 などと書かれ、目下の者への対称だった。近世以降、男女貴賤の区別なく、自称に転じ、のちに女性の使用が廃れた。江戸時代までは、卑しいコトバでも、田舎者のコトバでもなかった。「おれ」 に 【俺】 を宛てた例は、18世紀半ば、歌舞伎の台本に見られ始める。
明治・大正・昭和と、小説に
「俺」 (おれ)、「俺れ」 が使われるようになったが、それでも、大正時代に 「俺」 を “わい” と読ませるような、旧来の田舎コトバの例がある。中国の 「百度百科」 の 【俺】 の項には日本語の用例の特記がある。【日文中也有“俺”,跟“私”相対,一般是口頭時男子的自称。】
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