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日記一覧

教師がやるべき事
2026年09月19日07:33

教員・糸川肇(演・劇団ひとり)の言い訳を、刑事・加賀恭一郎(演・阿部寛)が糺す。「教員のあんたがすべきことは、生徒の罪を隠蔽することじゃない。事件の罪と、ちゃんと向き合わせることだった」これは、映画『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』の一場面で

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これも一種の反実仮想。ヴェルサイユ体制があれほどまでドイツに苛烈でなく、ワイマール共和国がもう少し穏当に運営され、さらにオーストリアでアドルフという名の画家がそこそこの成功を収めていた世界線では、少なくとも MAD などという MAD なものは存在せ

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YouTubeでよく見かける動画に、会社の中で業績と利益を上げている当の本人が、上司に手柄を横取りされ、文句も言えぬまま道具のように扱われ、ついに退職すると、後で困った会社が傾き、倒産したり吸収合併されたりする一方、自分は外の大手企業に実力を認め

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動物園仮説の帰結?
2026年09月16日06:36

私の8/27の日記「言語の考古学から、妙なSF短編の種が生えた」のシチュエーションを、さらに考えてみた。宇宙はこれほど広く、恒星も惑星も膨大にある。知的生命が地球だけとは考えにくい。なのに、なぜETIの明白な痕跡が見つからないのか――これがフェルミ

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転売と商売との間
2026年09月15日07:56

転売+バイヤーで「転売ヤー」なのだろうが、あの言葉にはどこか「ヤーな(嫌な)奴らヤー」みたいな語感も混ざっている気がする。では、彼らがやっていることは、私が利用している古本屋と何が違うのだろう。あるいは、肉屋、青物屋、スーパーマーケットがや

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報酬と、裏切りのコスト
2026年09月14日06:13

ちいかわグッズのびっくらぽん景品を、くら寿司の従業員が転売ヤーやメルカリに横流しするとき、そこにあるのは結局、「真っ当な報酬」と「横流しで得られる利益」との比較なのだと思う。もちろん実際には、そこへ露見した場合の損失や、本人の倫理感も加わる

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かつて『Qダービー』という番組があった。解答者の席は枠でほぼ固定されていて、1枠がゲスト、2枠がベテラン女優M、3枠が大学教授S、4枠が美人女優T、5枠が漫画家H、といった具合である。司会者はK。視聴者代表は、その中の誰が正解しそうかを見てポイ

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『犬神家の一族』金田一耕助=吉岡秀隆版(NHKドラマ版)を見終わった。2023年4月に前後編で放映された作品である。まず、ネタバレ注意。以下、横溝正史の原作、あるいは市川崑版(金田一耕助=石坂浩二)、または古谷一行版のいずれかを知っていることを前提

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図書館で貸し出し延長をして、ずんずん読んでいる――と言いたいところだが、実際には立ち止まり、考え込みながら読んでいる。ミズン『言語の人類史』で、強烈に印象に残った箇所があった。チンパンジーのヴィッキーに、ヘイズ夫妻が言語を教え込もうとした実

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物語の設計上の男女の仲
2026年09月10日06:11

最近つくづく思うのだが、物語における男女の仲というのは、登場人物の性格だけで決まっているのではなく、作者がその作品で読者に何を気持ちよく味わわせたいか、という「設計」でかなり決まっている気がする。たとえば『片田舎のおっさん剣聖になる』である

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信長の近くに仕えていたようなエリートたちが、木下藤吉郎のようなたたき上げの人物にどう反応するかを想像しているうちに、エリートにも二つの型があるのではないか、と思った。一つは、仮に「装飾型エリート」と呼んでよい型である。この型の人々の自信は、

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エネルギーを「仕事をする能力」と、これまで何度も生徒には教えてきた。だから、高い場所にある石が転がり落ちるにつれて、高さに関係するエネルギーは減っていく、と説明できる。けれど、人の能力はそれとは少し違う。使えば使うほど磨かれ、使う効率も上が

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夏から秋へ
2026年09月07日06:15

秋来(き)ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚(おどろ)かれぬるきりぎりす 鳴くや霜夜(しもよ)の さむしろに衣(ころも)かたしき ひとりかも寝む(91番)夏がだんだん秋になる風情が、いきなり秋雨前線が台風で刺激されて大雨、というヤカマシく、

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昨日から考えていたのは、要するにニュース報道の再構成という問題である。しかもそれは単に「新聞が売れない」とか「SNSは信用ならない」といった愚痴では済まず、取材し、検証し、俯瞰して論じ、さらに事件のその後まで追う、そういう報道機能をこれから誰

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新聞やテレビのような既存マスコミとは別に、しかし単なるSNSの噂話空間でもない、信頼を担保しうるニュースソースをネット上に作れないものか、と考える。現状のマスコミ不信の構造は、わりによく分かる。組織の論理、スポンサーや政治との距離、横並び、速

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空母はしばしば国威の象徴として語られるが、実際には象徴である以前に、きわめて高価な軍事システムである。建造費だけでなく、艦載機、護衛艦、補給、整備、要員養成、ドック入り、更新まで含めて、巨額の維持費を長期にわたって呑み込む装置である。アメリ

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A→B→Cと進むにつれて、やっていることは同じジョブの延長として分類できるのに、なぜか価値が上がっていくように感じられる。それはなぜなのだろう。まず、いちばん基礎にあるのはA段階である。Aとは、個別の対象に直接働きかけ、結果を出す仕事である。た

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映画『シックス・センス』や『花田少年史』のように、幽霊のようなものが見える人、あるいは感じ取ってしまう人がいるらしい。だが私は、これまでの人生で一度もそういう経験がない。おそらくそれは、自己暗示や、不穏な事件のあった場所に残る気配のようなも

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考察 紙の本と電子の本
2026年09月01日05:40

ミズン『言語の人類史』(岩坂彰訳、河出書房新社)を読んでいる。言語の発生を人類史の流れの中でたどりつつ、他の霊長類との差異まで含めて精密に検証していく大著である。本文約400ページ、注釈と参考文献リストでさらに約100ページ。なかなかの重量級だ。

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YouTubeで流れているBGMのかなりの部分は、もうAIが作ったものなのだろうか。そう思ったきっかけは、ある読書用のBGMが『ニュー・シネマ・パラダイス』のコード進行によく似ていて、メロディラインもその周辺をなぞっているように聞こえたことだった。気にな

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以前にも書いたが、『考察する若者たち』における「考察する」が、三宅香帆氏によれば「作者が提示する謎を解くこと」へと狭く定義されていることに、私は引っかかった。同じことは「リベラル」という言葉にも起きているように思う。ネット空間ではこの語が、

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映像とリアリティ
2026年08月29日05:25

トランプ大統領が公開させた米軍や捜査機関のUFO関連文書が、ほとんど反響を呼ばなかった。陰謀論めいた「やはり軍やFBIは隠している」という騒ぎすら大きくならなかったところを見ると、結局は誤認、錯覚、いたずら、ジョークといった、きわめて常識的な確認

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成功の副作用
2026年08月28日05:35

成功した役者が一つの役に縛られ続けることと、成功した漫画家が一つの物語に縛られ続けることは、幸か不幸か分からないが、どこか同型に見える。前者の典型としてすぐ思い浮かぶのは、渥美清と加山雄三である。「寅さん」と「若大将」という国民的アイコンを

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楽天AIと問答していたら、思いがけずSF短編のネタがひとつできた。合作と言うほどではないが、合いの手を入れてもらいながら考えを転がしているうちに、こちら一人ではたぶん出てこなかった発想に行き当たった。ちょっと、藤子不二雄のAさんとFさんが雑談の中

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何か問題が起きたとき、それを素早く処理できる人は目立つ。けれど本当は、問題が起きてから対処すること以上に、起きる前に防いでしまうことのほうが、ずっと価値が大きいのではないか。ただ、この「未然に防ぐ」有能さは、どうしても見えにくい。学校でいえ

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時間が足らない!
2026年08月25日05:31

退職したら、たまっている本をゆっくり読めるだろう、買ったのに見ていないDVD映画も観られるだろう、NINTENDO SWITCHの『ティアーズ・オブ・ザ・キングダム』もじっくり遊べるだろう――そんなふうに思っていた。ところが現実には、積ん読は増える一方だし、

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昨日の日記の続きを、さらに連想していた。どうも私は、トリックスターを演じる役者に惹かれるのかもしれない。山口崇の徳川吉宗は、その好例である。主役たる大岡忠相を加藤剛が端麗で有能な奉行として演じているからこそ、吉宗のほうは少しトリックスター的

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徳川吉宗と聞いて、まず誰の姿が立ち上がってくるだろう。松平健だろうか。山口崇だろうか。浜畑賢吉だろうか。あるいは西田敏行だろうか。私にとっての吉宗は、やはりドラマ『大岡越前』の“公方さま”、山口崇である。正義感にあふれ、お付きの護衛をまいて

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セミの鳴き声というのは、夏の風物詩としてはよく知っていても、それがオスが鳴いてメスを引き寄せるための声だということを、私は今回調べるまであまり意識していなかった。理科の教員としてはどうなのか、という気もするが、専門は物理なので少しくらいは大

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このところ、ゼノンのパラドックスのことをきっかけにして、「わかる」とは何か、「わからない」とは何かをあれこれ考えていた。だが考えているうちに、ゼノンそのものはむしろ後景に退いて、もっと一般的なことの方が気になってきた。ゼノンのパラドックスは

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