北穂高小屋についてもガスは晴れる気配なし。大キレットの稜線全景を上から眺めるのは、次の機会にお預けのようだ。あきらめて、2日目のうちに涸沢まで下る。「下界」はガスが切れている。まぁ仕方ない。案外と体力が残っており、下り苦手な私でも、涸沢まで
ここから先は、両側が切れ落ち、瘦せた稜線の道となるが…幸せか不幸か、周りがサッパリ見えない見えたら怖いのかもしれない。でも、絶景なんだろうな。考えても仕方がないことを考えながら、黙々と印をたどる。恐らく…踏み外したら数十、数百m
ここで残念なことに、ガスが出てきた。南岳小屋の直前では、辛うじて北穂高岳が見えていたが、南岳小屋を通過し、大キレットに降りるあたりから、視界が悪化。日頃の行いが悪かったのね大キレットへの急降下は、細かい岩屑の道あり、滑りやすい岩場あり
2日目は夜明け次第、槍ヶ岳山荘を後に南下する。稜線自体はたおやかなラインであるが、アップダウンがないわけではない。今回は南岳に至るまでは天気が良く、眺望を満喫できた。
2019年の夏だから、もう2年前になる。この年は大キレットの通過に挑んだ。大キレットは槍ヶ岳(実際には南岳)と穂高連峰の間にある、切れ落ちた稜線。山に登る人なら大抵は知っているかな。1日目は槍沢ルートで上高地から槍ヶ岳に至り、2日目は南下して大