そろそろ痛くなってきた脚を引きずりながら、山頂をあとに、唐松岳頂上山荘のある八方尾根との分岐へと降りていく。山荘へは、ほどなく到着する。天狗の大下りから不帰の嶮と、緊張感からの解放とともに、脚へのダメージや疲労感が一気に出てくる。多くの人が
不帰キレットまで下りきったものの、核心部「不帰の嶮」はここから。緊張が立ち込める。幸いにガスは晴れてきた。さて、不帰一峰は何らの問題もなく通過できるが、二峰北峰に向け、ほぼ垂直なガケの登りが待っている。わずかな足がかりを頼りに真上に登る箇所
3日目 2016年8月13日(土)やはり4時40分頃に出発。今日は唐松岳経由で下山する行程である。疲れは残っていない、といえば少々ウソがあるかもしれない。出発の時は晴れていたのに、みるみるガスに巻かれる。天狗の頭から見る日の出は、ガスにぼやけてしまっ
丸山から一度鞍部まで下り、杓子岳を登り返す。頂上まで行くルートもあるが、時間の都合でここは割愛。山腹の比較的平坦な道を通って先を急ぐ。やがて頂上から下りてくる道を併せ、杓子沢のコルを通過すると、再び急な登り。そろそろ体力的に厳しくなってきた
小蓮華山までくると、いよいよ白馬岳が間近。南東側斜面が荒々しく切れ落ちている様は、迫力がある。見渡す限りの好展望の中、三国境を過ぎ、山頂までの最後の登りにかかる。午前10時30分。無事に登頂。恐る恐る東側をのぞき込むと、地獄の底まで続くかのよう
2日目 2016年8月12日(金)朝は4時45分。天気は快晴。本日は白馬大池山荘経由で白馬岳に登頂、白馬山荘まではマストとして、可能であれば天狗山荘を目指すこととする。天狗山荘まで行ければ、明日、唐松岳を通過して下山できる。栂池山荘を出てからしばらく
宿泊手続きを済ませたが、夕食までは時間がある。1日じっと座っているのも時間が長く感じられるので、栂池自然園を散策する。白馬三山の景観が魅力の高層湿原だが、本領は高山植物の花々にあるのではなかろうか。といいつつ、有名なミズバショウは6月中頃な