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2017年04月11日11:30

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🟡なんちゃってニッポン人

浅草の仲見世はいつ行っても凄い人混みである。
浅草に行くとそこに足を伸ばしたくなるのは、子供の頃の田舎のお祭りを思い出すからだろうか。

「私もやっと仕事をリタイアしたわ。虹ちゃん、これからどんどん遊びに誘って」
上京組の幼馴染にそう言われ、それではと私が企画したのは浅草の虎姫一座によるレビューと仲見世散策。

東京近郊に住んでいる田舎の同級生3人とは定期的に会っているのだが、毎回どこで会うかというのが課題である。
お食事しておしゃべりをするだけでもいいのだけど、せっかくなら東京をもっと遊ばなくては。
東京のベッドタウン地に住んでいながら私を含め、意外とみんな東京を知らない。(知っているのは東京はお金がなければ、面白くもなんともない都会だということだけだ。)

虎姫一座のレビューを見た後仲見世に行ったこの日はあいにくの曇天で、幾分肌寒い日だったにもかかわらず、着物姿の女の子が多い。
あら、若い子なのに珍しい。
そう思いながら歩いていると、やがてあっちでもこっちでも着物姿の女の子を見かけるようになった。

今日は浅草で着物を着るイベントでもあったのかしら。
そのうち時折男性も着物で歩いているのに出くわすようになった。
でも男性のほとんどが同じ着物だった。
それでやっと気づいた。
彼らは外国からの観光客で、レンタルの着物を着て散策していると言うことに。

日本人と同じ顔立ちの中国や韓国、あるいはモンゴルなどから着た女性が着物で歩いていれば我々だって彼女たちが日本人だと思うのだから、白人さんたちは絶対にそう思うだろう。

白人さんたちの目には「日本の女の子はこんな風に着物を日常的に着ている」と映っただろうなあ。
着物を着た観光客は当然ながらあちこちで記念写真を撮っている。
伝法院前はちょうど桜も満開で、記念写真を撮るにはもってこいの場所。

ところがこの日は曇天で、桜の花の色もくすんで見える。
反対に伝法院の前の道路を挟んだ商店街の軒先にズラーっと飾ってある「商店街フラワー」の桜は、本物より活き活きしていた。

春を演出する桜も日本を演出する着物も、外国人の観光客の求める日本を外国人観光客が作っている浅草。
毎日がお祭りの仲見世は、それもまた日本と言わんばかりにこれからも観光客を飲み込み続けるのだろう。

「なんちゃってニッポン人」が溢れている町。
それが浅草。
なのかな…?

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