現代人にも通用する仏教思想コミュの037-罪を許す力

　前回もお話しさせていただきましたが・・・世界中には、様々な宗教があります。まさに、宗教とは、神とか仏とか呼ばれてはいますが・・・我々肉体に起因する様々な感覚器官を離れた世界を司っている存在をなしに考えられない世界を語るものですね。
　心とか？精神？愛？真心？目には見えないもの五感では感じられない世界・・・それは、この世的価値観で言えば、嘘っぱちなんでしょうか？あり得ない世界の話なんでしょうか？人間が勝手に創り出した世界なんでしょうか？

　問題は、そこなんですね。(^_^)v

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　人間の魂は、果たして何を基本としてあるのでしょうか？仏教が説く魂の源泉は、「思い」です。人が思うことこれが、源なんですな。極論を言えば、人が思うことがすべてであるということですね。この世とあの世を貫いた世界をつくっているものとは何でしょうか？それは、根本仏の思いです。かくあれとおもう思いですね。仏教的に言えば、毘盧遮那仏の思いです。大仏の思いが、世界を形作っているんですね。これが、釈尊が華厳経という経文に残した仏の世界です。


　その根本仏の創られた世界とはどんな世界でしょうか？

　仏教では、三界と言いました。欲界、色界、無色界と言いましたね。この世界は、物質が中心の世界ではありません。すべて、心の世界なんですな。つまり、心の世界こそが中心の世界です。その心の世界から、物質界に渡ってくるという作業があると言うことです。これが、転生輪廻という事ですね。その修行の旅こそが、輪廻を繰り返している修行の旅でした。

　これはねぇ。人は一人ではないということなんですな。仏の子供である。仏子（ぶっし）なんです。その証拠に、人はすべて仏性を宿していることなんですな。仏と同じ性質を与えられているということです。
　個性は違えども、元をたどれば外国人であっても誰であってもね。根本仏から別れてきた魂群だといういうことです。西洋的に言えば、イエス様は神の子供で、人間は神が七日目で泥をこねて創ったアダムとイブの子孫ですね。元は、神様が創造した生命だということです。

　宗教は違っても、人間の魂は創造された生命体だということなんですな。そして、その命は永遠だということですな。消えて無くなるものではないという事です。(^_^)v

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　人間は、神様でも仏様でもございません。間違います。間違ったことをします。罪も犯します。それでも、仏子なんですよ。だからこそ、仏子として仏に近づこうと目指します。親の後ろ姿をみて育つ子供のように、努力を惜しみません。

　仏教が、他の西洋の宗教と違うのは、一歩でも仏に近づこうとする菩提心なんですな。


　仏教が説く、転生輪廻の法則は、この世とあの世を貫いた法則です。何度でも生まれ変わって、修行をやり直す事が出来ます。一歩でも仏に近づこうと努力を勧める宗教なんですな。

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　たとえ間違いを何度でも犯したとしても、反省してもう一度生まれ変わってやり直すことが出来るシステムを与えられています。そういう大いなる慈悲の心でつくられた世界なんですな。
　人は様々な罪をしょっています。それは、仏教的に言えば業として魂に刻まれはしますが・・・反省という修行で消えていくと仏教は説きます。アングリマーラの人生のたとえの如く、罪は許されていくものなんですな。

　世界中に存在する宗教は、人間の修行のためにある。その修行の過程で生み出される様々な間違いを超えて、素晴らしい人となるために修行しなさいと言うシステムに感謝しなさいと示しているとも言えるんですな。つまり、地上に現れた宗教は、人間が犯す罪を許すためにあると言い換えてもいいんです。


　(^_^)v

　次回からは、ちょっと禅宗について辛口の話をしようかなと思います。(*'-')b
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