一つのものを 見るとき
その 内に居ては 一つのものを 見ることは出来ない
対立する相対があって
はじめて 一つのものの輪郭が ハッキリとしてくる
相対を 見るのであれば
両極端に居ては そのものの全体は 見えてはこない
中立があって、はじめて そのものの全体が 見えてくる
万物を 理解するとき
ありとあらゆるものの関わりを 見なければならない
そこには、相対は 存在しない・・・
ただ、関わりという 真の理が 存在する
” 如来 ”
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” 目覚めて生きる ”
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” 空観 ”
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コメント(3)
『 空 』 は、
混沌とか カオスとか 涅槃とか 様々な言葉で表現されています。
そこは、光もなく 闇もなく 臭いもなく 聴こえるものもなく 想いもなく
我もなく 己もなく 楽しいということも 苦しいということもなく・・・
なんとも面白くない処なんです・・・
でも、とっても静寂で 落ち着いていられるような安寧があります。
そこから、こちらを観れば、すべてが愛おしく感じられるのです。
争う姿も、差別や区別をして苦しむ姿も、
執着や欲望によって我を忘れている姿も、すべてが愛おしく感じられるのです。
また、現世に戻ってみれば、そうしている自分の姿も、
そうされている自分の姿も、すべてが愛おしく感じられるのです。
戦争があるからこそ、平和を望み・・・そのように心が変ってゆく。
差別や区別することによって、
自分の心の中にも その様な 分け隔てがあることにも気が付きます。
執着や欲望があるからこそ、
破壊することも出来ますが 創造することも出来ます。
執着や欲望があるからこそ、
平和を願い、平等であることを知り、あるものにも気が付きます。
瞑想では、自我を理解し執着から離れることを教えます。
でも、『空』の境涯に至った人には、
その逆を教えてゆかなければなりません。
執着の素晴らしさ、欲望を持った自我の素晴らしさ・・・
争うことの素晴らしさ、差別や区別することの素晴らしさ・・・
その様なものが、見えてくるのです。
混沌より生まれし ” 想い ” によって 天と地が創造され
天と地を 行きかうところから 流転が生じ
天と地・流転を観て ” 想い ” の醜さ、素晴らしさを知り
分裂が 統合された時に、” 想い ” は、混沌へと還ってゆきます。
『虚空』⇒『炎』⇒『天』⇒『大地』⇒『水』⇒『消炎』⇒『虚空』
これが、すべての真の理（まことのことわり）です。
人間は、” 想像すること ” により、創造し得る、
不可能を 可能とし 有限を 無限へと変える力を備えています。
でも、その正しい引き出し方を 知る者は少なく、
知ったとしても、そうしようとする者は ごく僅かなのです。
自分以外のものを 自分として
自分自身の本当の姿を 観ようとはしません。
空想や 妄想の中で、自分を創り出し
そうでない時には、悲観し 逃避し 否定し 拒絶してしまいます。
空想や妄想どおりになった時には、有頂天になり、
さらに凄い自分以外のものを 自分だと思い込んでしまう・・・
自分以外の何処にも、
自分は 存在しないことに気が付いていないのです。
そのことが、無限であることを 有限とし、
可能であることを 不可能にしてしまいます。
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