天皇の神秘性（一）
◆◇◆日本神話と天皇家の神秘性
天皇（天皇家・皇室）には、長い日本の歴史の中でこの国のトップとして君臨し、血統を継承してきた人と家柄であること以上にもう一つ重要な要素がある。つまり天皇の神秘性だ。
天皇家・皇室の神秘性は、たぶんに天皇が祀る宗教（信仰）にある。しかしこの事については、すべてが表に公表されることはないであろう。これこそ守るべき天皇の神秘性の本質なのかもしれないからだ。
つい最近まで、天皇家と日本神話に言及することは、敬遠したりタブー視する風潮が残っていた。戦中戦前は皇国史観に利用された苦い思い出などがあり、戦後は、一転、津田左右吉氏による日本神話の否定的歴史観が大手を振っていた。
その意味で日本の神話は、本当の意味で研究の対象になってこなかったのだ。やっと最近になって、学際を越えた総合的な研究がなされ、少しずつではあるが古代の歴史と天皇（天皇家・皇室）のベールが開かれ明らかになってきた。
そうした日本神話と古代史の研究成果があっても、現代において天皇家の存在は大きく尊敬や敬愛の念はさほど変わらないと思う。歴史を曖昧にするより、日本人が日本の歴史をしっかり理解することのほうが大切だと思うのである。
天皇家・皇室が私たち日本の歴史の形成（歴史的・科学的にはっきりわかる推古天皇以降だとしても）に大きな役割を担ってきたことは、大変重い事実（史実）である。このことへの畏敬と尊敬さらには敬愛の念は、多くの人が認めることであろう。
そうである以上、今後日本の創世の歴史が明らかになってきても、天皇家・皇室のへの畏敬と尊敬さらには敬愛の念は変わらず、今までのような『記紀』神話にもとずく神秘性は薄らぐと思う。
今後は天皇の神秘性を『記紀』神話のみに依拠していた時代から、日本国民と天皇家・皇室が敬愛し敬愛される関係を作り上げていくことのほうが大切になってくるだろう。
しかしこの事と、天皇家が日本の祭祀としての権威をもち続けてきたことは別である。天皇が祀る神道とは、不思議な宗教である。神道（天皇が祀る神道）には、“言挙（ことあ）げせず”という不文律があって、神道に秘められた真理は人々に告げてはならないと、厳しく戒められているそうだ。
ここには天皇家・皇室の神秘性がある。神道（天皇が祀る神道、天皇教）以外の宗教を見てみると、宗旨を話してはならないという宗教はあまり聞いたことがない。このことだけでも神道（天皇が祀る神道）は奇妙で不思議な宗教である。
しかしこのような宗教が、この日本という国の中で二千年近く、もしかしてそれ以上守り続けてきたのだ。しかも、その正体も知らされることなく、なお畏敬の念をもたれ守り続けられてきたことには、脅威としか言いようのないことではないだろうか。
このことは大変な神秘性を表しているものだと思う。“言挙（ことあ）げせず”というのが神道の極意であるとするならば、神道の本質をつかみ理解することはできなのであろうか・・・。
すると、表には出ないこの日本という国の霊的根源に基づく封印された古代日本の歴史（秘史）と、その祭祀を守り続けてきた天皇教の祭祀王としての天皇の存在こそが、天皇家・皇室の本当の神秘性と正統性の正体なのかもしれない。
スサノヲ（スサノオ）
◆◇◆日本神話と天皇家の神秘性
天皇（天皇家・皇室）には、長い日本の歴史の中でこの国のトップとして君臨し、血統を継承してきた人と家柄であること以上にもう一つ重要な要素がある。つまり天皇の神秘性だ。
天皇家・皇室の神秘性は、たぶんに天皇が祀る宗教（信仰）にある。しかしこの事については、すべてが表に公表されることはないであろう。これこそ守るべき天皇の神秘性の本質なのかもしれないからだ。
つい最近まで、天皇家と日本神話に言及することは、敬遠したりタブー視する風潮が残っていた。戦中戦前は皇国史観に利用された苦い思い出などがあり、戦後は、一転、津田左右吉氏による日本神話の否定的歴史観が大手を振っていた。
その意味で日本の神話は、本当の意味で研究の対象になってこなかったのだ。やっと最近になって、学際を越えた総合的な研究がなされ、少しずつではあるが古代の歴史と天皇（天皇家・皇室）のベールが開かれ明らかになってきた。
そうした日本神話と古代史の研究成果があっても、現代において天皇家の存在は大きく尊敬や敬愛の念はさほど変わらないと思う。歴史を曖昧にするより、日本人が日本の歴史をしっかり理解することのほうが大切だと思うのである。
天皇家・皇室が私たち日本の歴史の形成（歴史的・科学的にはっきりわかる推古天皇以降だとしても）に大きな役割を担ってきたことは、大変重い事実（史実）である。このことへの畏敬と尊敬さらには敬愛の念は、多くの人が認めることであろう。
そうである以上、今後日本の創世の歴史が明らかになってきても、天皇家・皇室のへの畏敬と尊敬さらには敬愛の念は変わらず、今までのような『記紀』神話にもとずく神秘性は薄らぐと思う。
今後は天皇の神秘性を『記紀』神話のみに依拠していた時代から、日本国民と天皇家・皇室が敬愛し敬愛される関係を作り上げていくことのほうが大切になってくるだろう。
しかしこの事と、天皇家が日本の祭祀としての権威をもち続けてきたことは別である。天皇が祀る神道とは、不思議な宗教である。神道（天皇が祀る神道）には、“言挙（ことあ）げせず”という不文律があって、神道に秘められた真理は人々に告げてはならないと、厳しく戒められているそうだ。
ここには天皇家・皇室の神秘性がある。神道（天皇が祀る神道、天皇教）以外の宗教を見てみると、宗旨を話してはならないという宗教はあまり聞いたことがない。このことだけでも神道（天皇が祀る神道）は奇妙で不思議な宗教である。
しかしこのような宗教が、この日本という国の中で二千年近く、もしかしてそれ以上守り続けてきたのだ。しかも、その正体も知らされることなく、なお畏敬の念をもたれ守り続けられてきたことには、脅威としか言いようのないことではないだろうか。
このことは大変な神秘性を表しているものだと思う。“言挙（ことあ）げせず”というのが神道の極意であるとするならば、神道の本質をつかみ理解することはできなのであろうか・・・。
すると、表には出ないこの日本という国の霊的根源に基づく封印された古代日本の歴史（秘史）と、その祭祀を守り続けてきた天皇教の祭祀王としての天皇の存在こそが、天皇家・皇室の本当の神秘性と正統性の正体なのかもしれない。
スサノヲ（スサノオ）
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コメント(3)
私の時代は既に天皇は神ではありませんでした。
でも私のお姑さんは、天皇は現人神だと今でも思っています。
私は右でも左でも無くて、ただこんなに長い間護られて来た天皇家にはとても興味があります。
個人的に中大兄皇子が好きなので結果的に天皇にもたどり着きました。
諸外国では日本の首相よりも天皇家のどなたかが歴訪される方が歓迎されるし、神秘性に惹かれるそうですね。
過去の歴史は間違いなく何度か改ざんされているので、私たちは知ることが出来ない事ですが、天皇家だと過去の歴史もわかるんだろうか？それともやはりその時代に都合の良いように改ざんされているのだろうか？と思います。
ロマンがあるし、神秘的だと思います。
歴史に詳しい訳でもなく、考古学を選考したわけでも無いので勝手な私の感想でした。
トビの趣旨からは外れたかも知れません、すみません。
でも私のお姑さんは、天皇は現人神だと今でも思っています。
私は右でも左でも無くて、ただこんなに長い間護られて来た天皇家にはとても興味があります。
個人的に中大兄皇子が好きなので結果的に天皇にもたどり着きました。
諸外国では日本の首相よりも天皇家のどなたかが歴訪される方が歓迎されるし、神秘性に惹かれるそうですね。
過去の歴史は間違いなく何度か改ざんされているので、私たちは知ることが出来ない事ですが、天皇家だと過去の歴史もわかるんだろうか？それともやはりその時代に都合の良いように改ざんされているのだろうか？と思います。
ロマンがあるし、神秘的だと思います。
歴史に詳しい訳でもなく、考古学を選考したわけでも無いので勝手な私の感想でした。
トビの趣旨からは外れたかも知れません、すみません。
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