石破茂さんを国交相にする会！コミュの辻元清美講演会

本日、東京交運労協2011年春季生活闘争決起集会にて、衆議院議員国土交通委員会与党筆頭理事、辻元清美氏の講演会がありましたので軽く報告しておきます。

まず、本日の講演の内容ですが?交通基本法について?高速道路無料化問題について?現在の政局についてが主だった内容でした。

辻元清美議員の立ち位置ですが、普天間問題に絡む社民党のゴタゴタにおいて社民党離党、国土交通副大臣辞任、現在無所属民主党会派となっています。

まず交通基本法についてですが、
・交通に対する基本的なニーズを充足、機能確保及び向上の基本理念を定める。
・国、地方、事業者等の責務を定める。
・交通に関する基本的施策について定める。
・基本計画の策定、年次報告の実施。
以上のような内容により公共交通機関の保護、利用促進、利用者目線に立った行政への転換を目指したものとなっています。
まぁ中身に関してはどの程度「こちら側」に近いのかは不明ですが。

今日の講演では辻元議員より、本日（23日）条文がようやく完成したとの報告がありました。交通基本法に関しては自民党を含めた超党派において法案可決を目指すとの基本路線が確定しているそうです。

自民党においても旧来の公共事業ありきから、地方交通を守るべきとの意見が多数出てきているとのことです。

高速道路の無料化問題については辻元議員は反対の立場であり、年間1000億円の税金を用いて末端の高速道路を無料化するのであれば公共交通機関に使うべきであり、「私の立場は高速道路の無料化は反対」ということを明言しており、地方のバス、鉄道の維持を目指す立場からみると国土交通委員会与党筆頭理事からこのような発言があることはリップサービスがあるとはいえ非常に頼もしいことです。
予算要求においては今年度およそ200億円であったものは300億まで増額できたとのことです。高速道路無料化財源に比べれば非常に規模の小さいものではありますが削減ありきの予算要求において100億円増となったことは評価できるのかなと思います。

現在の政局においては交通基本法の成立はもとより来年度予算の成立も不透明な状況ではありますが多少なりとも地方公共交通が良い方向に進んでいけばよいかなと。

辻元議員は国会中継での非常にキツイ口調とはことなり非常に穏やかな印象の講演でした。（「与党側」であるとの立ち位置も影響しているでしょうが）
ローカルネットワークを非常に重要視する人であり、交通政策に関してもかなり「分かっている」ようなので引き続きご健闘を・・・といったところであります。