ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ブリーチ小説置き場コミュのIf1 微・ギン乱

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
遥か遠くに見えた、深淵の様な「黒」が消えていく。
頬に伝う水滴に、未だ泣き続けている顔が浮かぶ。

――あかんなぁ、そないに……副隊長やろ?――

動かない口を微動させるが、優しい言葉もかける事は出来ない。
浮いている様な気味の悪い感覚に悪寒を覚えながら、ゆっくりと意識は沈んでいった。





柔らかい陽射しに、平和な頃を思い出させる賑やかな声。
死神達は復興する事に力を入れ、更に力を付ける事にも努力は惜しまない。

先の戦いで斬り伏せられた者、力及ばず護れなかった者、彼等死神の自信を打ち砕いたと言う点では、引き金になった旅禍の存在はやはり災いの芽だったのか。

様々な議論が飛び、そして議論は無意味だと消えていく……その中で消えず、隠された議論があった。

「どう言う事ですか……それ」
驚きの表情を隠せないのは十番隊隊長日番谷冬獅郎、正面に立ち、難しい顔をしているのは八番隊隊長京楽春水。
二人は人気の無い一番隊舎の裏にいた。
「山爺の話だから間違いないよ……」
信じがたいと言わんばかりの彼に、もう一度念を押して答える。
「市丸ギン……彼の死体が消えた」

その眼には疑いと心配が含まれ、真っ直ぐに白銀の髪の少年を見抜く。
しかしその眼と視線を合わすことは無く、視線を落とした彼は頭に浮かんだ人物を口に出す。

「……松本」

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ブリーチ小説置き場 更新情報

ブリーチ小説置き場のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング