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ブリーチ小説置き場コミュの漣程度の変化 (珍しくイヅル主役

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最低だ……最低だ……
僕は、……最低だ。

抜けることの無い自己嫌悪、忠誠心と淡い恋情の鎖が絡み合う中で自身の心の場所を見失いつつある。
冷たい牢の中で打ちひしがれて、絶望していた。
その心中は穏やかな物では無く、憤怒のように激しい物でも無く、ただ少しずつ、少しずつ自分の首を絞めて許しを請うような……

「ついておいで……イヅル」

その言葉は命令ではなかったのだろう、しかしその言葉に従わない選択肢が浮かぶはずも無かった。それは心の弱さ故、脆さと迷い故。





時間は流れた、求めた道は無くなっていた。
否、初めから道など誰も用意してくれてはいなかったのだろう、それに気がついた時にはもう遅い、消えた……否、自らの意思で去った市丸 ギン。
藍染によって……否、自身の甘さによって重傷を負った雛森。
それは心を折られる以上に、何かを悟らせる。

おそらく次の戦いは大きい物になるだろう。
それも、この上なく大きい物。
そしてきっとそこには……

「おい吉良ぁ!」
「阿散井君……どうしたんだい?」
「どうしたじゃねぇよ、なに根つめてんだ……手がいかれちまうぞ」
なにを言っているのか解らない、だがじわじわと手が痛みを訴えてきていた。
「っ……うわ」
つい言葉を漏らしてしまう程に手はひどい状態だった。
いつの間にか血豆ができて、刀を握りすぎていたのか、うまく手が開かない。
「お前気づいてなかったのかよ、昼頃だろ? いきなり素振り始めたの」
「あぁ……うん」
日は傾き、鮮やかな夕闇を広げていく。
これでまた一日近づいた、その実感が気を高め、同時に気を落とす。
戦いは絶望的でなくてはならない、そして次の戦いはきっと、今までで一番の絶望が待っている、そんな気がしてならない。
「ま、あんまり無理するんじゃねぇよ」
「うん、でも……きっと次の戦いには……」
市丸、と続けようとしてやめた。
今、自分は無意識になんと呼ぼうとしたのか、それを今知りたくは無い。
ただ、その人の事を考えると湧き上がる悲しみともう一つ。
それは今までに無い激しい物、これはおそらく副隊長が隊長に対しては抱いていけない感情、だとしたら自分にとってあの人は……
刀を握る手に力がこもる、戦いでは刀を振るう、刀の切っ先は敵に向かう、次の戦いでの敵とはつまり……

「吉良!」
何かに飲まれそうな心が引き上げられる。
我に帰ると自分の肩に手を置く友人の姿があった。
「もう終わりだ、飲みに行こうぜ」
彼の気遣いが素直に嬉しく、また、ほっとした。
きっとこれから良い友人としてやって行けるだろうし、力になれるし助けになってくれる、思いつめてしまったら、一緒に騒いでくれる。

これ以上壊させたくない、迷っていられない。
なら僕は、何のために刀を振るうのか、誰に切っ先を向けるか迷ってはいけない。



それなら、僕は……

コメント(2)

アレですね、人の日記読むのも大切だね。
イヅルに好感もった結果がこれだよ。

……イヅルむつかしいなぁ。
こんばんわ!。そして遅らせながらありがとうございます!

今この日記を知りました^^:僕の日記でこんなすばらしい作品になったのに感激です!

素振りで手に血豆ができるほど思いつめるところとか、市丸に対してのわかってはいるけど、言葉にでないアンバランスな精神がよく吉良を表していると思います。

だけどやっぱ吉良はムズそうですよね。この時吉良は雛森とどんな接触があったんでしょうか?そもそも接触自体あったのかどうか・・・

接触してたとしたら、自分の事より他人を心配する雛森は吉良を励ましているでしょうかね?

考えれば考えるほどわからなくなります。ありがとうございました!

これからもますますの執筆活動期待しております!

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