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ブリーチ小説置き場コミュの幻想の言葉 イヅギン? ギンイヅ?

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――今日から君が三番隊の副隊長や――

そう言われてからどれだけの時間が過ぎたのだろう?
正直、多すぎる仕事量と緊張でほとんど覚えていない。
ただ、何かあると雛森君や阿散井君に相談したり、松本さんや檜佐木さんと飲んで騒いで……その時の事も覚えていないのが怖いけど、楽しかった。



「イヅル、えらい疲れてるなぁ……少し休もか?」
「いえ、このくらいは……」
いつも仕事をしていると声をかけてくれる市丸隊長、僕はこの人に憧れ、惹かれていた。
三番隊の副隊長になれた時は本当に嬉しかった、雛森君と一緒に跳ねて喜んだ。
きっとこれから、何があっても僕は市丸隊長について行く、僕の歩む道はきっと市丸隊長が作ってくれる。
そう信じていた、ほかの道なんてまったく見ていなかったから……



旅過の出現、混乱する尸魂界、激化する戦いの中での藍染隊長の死、取り乱す雛森君の刃は市丸隊長に……


――ついておいで、イヅル……――


あの時、僕は最低の行動をとった。
それでもついて来いと言ってくれた市丸隊長に、僕は寄り添うようについて行く。
もう、このままどうなってもいいと思った。
市丸隊長の考えはわからない、ただ……今の僕が信じる事ができるのは自分ではなく、市丸隊長……ただ一人。


雛森君と刀を交え、松本さんとも刀を交え……その結果雛森君は重症、市丸隊長は尸魂界を去っていった。

だからだろうか、僕はまたここで泣いている。
市丸隊長が去ったこの場所で……市丸隊長の言葉を待っている。

――ついておいで……イヅル――

そう一言言ってくれたら、僕はこんな所にはいないだろう。
喜んであなたの進む道をともにするのに、なぜ僕を連れて行ってくれなかったんですか……?
僕は……



――一人で歩くんや、イヅル……歩いて、道を見つけて、僕の名前聞いて怒れる様になったら、また顔見せにきてや――



自分の中の市丸隊長が、また勝手な事を言う。
僕は、僕の想像が生み出す市丸隊長の言葉ではなく、あなたの言葉が聞きたいのに……もう、ついて来いとは言ってもらえないのでしょうか?
市丸隊長……

市丸隊長の消えた空は、今は割れていない。
きっともう割れる事はないのだろう。
良い、それでも良い、僕は、僕の見失った道を見つけ出す事にする。
だから、もう少しここで泣いて行こうと思います。

コメント(2)

僕はイヅルが大好きでイヅルの日記を先日作ったくらいです。 フィリポさんの表現力に脱帽です!最後のまた同じ場所で泣いている 自分の中の市丸隊長が話してくれるところがとても巧いと思いました!ありがとうございます!
コメントがあるのに今気がつくというw
ありがとうございます。
イヅル好きな方にも楽しんでいただけているのがとても嬉しいですよ^^
これからもまったり書いていきますので、どうぞ宜しくお願いします。

……と、すげぇ遅い返事をしていますw

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