ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

クラシックマジック研究コミュの『The Royal Road to Card Magic』

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
1951年にジーン・ヒューガードJean Hugard とフレドリック・ブラウエ Fredrick Braue(またはブロウ)によって刊行された本格的カードマジック指南書。
アメリカにおいても最も優れた入門書として評価が高い。
日本でも高木重朗氏や松田道弘氏を含め、昭和30年代のカーディシャンを志す者にとってはバイブルのような存在だった。
現在でも安価に手に入る。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0486408434/250-7208296-3684224?v=glance&n=52033011&s=english-books
近年は、映像化されDVD化(ポール・ウィルソン版、ルディ・ハンター版)されている。
関連トピック
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=4638939&comm_id=236730
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=4344076&comm_id=236730

コメント(6)

「奇術の勉強をしたいという人には、二つのタイプしかない、とときどき思う事があります。本を教師に出来るタイプの人と、そうでない人です。私はずっと本だけを唯一の教師として奇術の研究に励んで来たので、活字で奇術を覚える事など出来るものではないと主張する人たちをどうも理解する事が出来ないのですが…。
カード奇術を本で勉強したい人のために、モダンカードマジックマニュアルとでも言うべき入門書を書きたいとずっと考えていました。
お手本はあるのです。ジーン・ヒューガードがフレッド・ブローと共著で『ロイヤル・ロード・トゥ・カード・マジック』を書き下ろしたのが1948年の事です。
この本はこの時点では、まちがいなく現代カードマジック入門として最高のテキストだったと思います。」
松田道弘『ミラクル・トランプ・マジック』(筑摩書房1994年)
「柴田直光氏の『奇術種明かし』は、その大半をカード奇術に費やされており、後に述べるHugardとBraueの"The Royal Rord to card Magic"に範をとって解説した名著ですから、ぜひご一読ください。
(中略)
最近のカード奇術の入門書としては最適のもの。アメリカ版とイギリス版とがある。後者の方が挿画が見やすくなっている。
(中略)
それをマスターするには、5年や6年は愚か、半生を投じても不可能ですから、このうちの一冊を何年もかけて完全にマスターする事が上達の早道です。筆者としては、特に柴田氏の『奇術種明かし』とHugardとBraueの"The Royal Rord to card Magic"の併読をおすすめいたします。これだけで十分現代のカード奇術の大体をつかむ事ができましょう。」
高木重朗『トランプの不思議ー現代カード奇術入門ー』(力書房1956年)
 柴田直光氏の『奇術種明かし』(1951年12月20日初版)のカード奇術の部分って、『Royal...』(1951年?月"日初版?)に"範をとって解説"されていると言われていますが、挿絵の中には、写し取ったようなそっくりなものも多々あります。

 あれは、"倣いすぎ"ではないのかな?と思いますが(こんなこと聞いて良いのかな?)。

 RYUSEIさんのでもトピ立ての文では初版は1951年のようですし、松田道弘氏の文章では1948年とも読めます。初版はどちらですか。他で調べると1951年のようですが。

 1951年だとすると、柴田氏は『Royal...』の初版を手にし、すぐに『奇術種明かし』を執筆・出版したということですね。

 柴田氏に、この勢いで版権を取り、『Royal...』の日本語版を出版していただきたかった、、。
昭和26年、すなわち1951年に出版された『奇術種明かし』。ところが、『ロイヤルロード〜』の初版も昭和26年なのです。
いくらなんでもそれはありえない事だと思います。
松田説の1948年は”書き下ろし”、とあります。
きちんとした装丁で出版されたのが1951年なのかも知れません。
さて、『奇術種明かし』において序文を書いているのが、坂本種芳氏です。
じつは氏の蔵書リストがあります。
なんとそれによると『ロイヤルロード〜』は1950年の発行となっているのです。
全ページ数が302ページとなっています。
私が持っている廉価版は全287ページです。
もしかすると違うエディションが存在しているのかも知れません。
いずれにせよ、ほぼ同時代に柴田氏が翻訳をした事は特筆に値します。最先端のマジックであった事は間違いがないのですから。

>柴田氏に、この勢いで版権を取り、『Royal...』の日本語版を出版していただきたかった、、。

この時代、日本において”版権”という考えはあまりありませんでした。
しかし、理工学者でもある柴田氏はおそらくご自身がやってみてできるマジック、すなわち納得したマジックしか解説したくなかったのではないでしょうか。
翻訳をしていると、マジックにおいては理解不能という部分もあったはずです。自分の出来る範疇のマジックを抜粋したのではないでしょうか。
そして、その考えこそが、その後の高木重朗先生に受け継がれていったのではないでしょうか。
改めて序文を読み返すとヒューガードとブラウエは「1947年の11月1日」と記しています。
という事は、松田氏の著述が正しい事を意味しています。
やはり装丁を改めた上で発行されたのが、1951年である、と考えられます。
「ものはためしと丸善の洋書部で、手始めに『ロイヤル・ロード』をおそるおそるという気持ちで注文してみました。三百二ページで二ドル五十セントと書いてあったのを覚えています。三ヶ月ほどかかって、現物が手に入ったときはうれしかったですね。この本のページを開いた時の紙のにおいは今でも忘れる事ができません。
金額に換算して千二百円あまりでした。その頃大学生のアルバイトの日給が二百円ちょっとくらいでしたから、贅沢な買いものでしたね。」
松田道弘『ミラクル・トランプ・マジック』(筑摩書房1994年)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

クラシックマジック研究 更新情報

クラシックマジック研究のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。