「柴田直光氏の『奇術種明かし』は、その大半をカード奇術に費やされており、後に述べるHugardとBraueの"The Royal Rord to card Magic"に範をとって解説した名著ですから、ぜひご一読ください。
(中略)
最近のカード奇術の入門書としては最適のもの。アメリカ版とイギリス版とがある。後者の方が挿画が見やすくなっている。
(中略)
それをマスターするには、5年や6年は愚か、半生を投じても不可能ですから、このうちの一冊を何年もかけて完全にマスターする事が上達の早道です。筆者としては、特に柴田氏の『奇術種明かし』とHugardとBraueの"The Royal Rord to card Magic"の併読をおすすめいたします。これだけで十分現代のカード奇術の大体をつかむ事ができましょう。」
高木重朗『トランプの不思議ー現代カード奇術入門ー』(力書房1956年)