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『世界の肖像』コミュの『スマイル・ピンキ(Smile Pinki)』

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その村で取材したBBCの記者に、
8歳のピンキちゃんちゃんは言った。

「わたしは、アメリカに行って
 そして、オスカーを持って帰らなくっちゃ」

そう語るピンキちゃんに、記者は、
『オスカー』が何か知っているのか聞くと、
ピンキちゃんは、
知らないと首を振った。


------

インドの貧しいスラムで育った少年を主人公にした映画
『スラムドッグ・ミリオネア』は、
ゴールデン・グローブ賞
最多4部門を獲得し、
今、アカデミー賞9部門にノミネートされ、
作品賞の最有力とも言われている。


少年ジャマールは、
問題を解き続けることによって
高額の賞金がもらえる
クイズショー
「クイズ$ミリオネア」に出場し、
そして、次々と、正解していった。


あと1問正解を出せば
番組史上最高額
2000万ルピーを獲得・・・

という時、
ジャマールは、警察に逮捕された。


いまだかつて医師や弁護士などのエリートさえ、
ここまで勝ち残ったことはない。
 

まして、ジャマールは、
貧しいスラムの
学校にさえ行ったことのない子供。

そんな難問を解けるはずなどない。

ジャマールは、不正を疑われたのだ。


だが、ジャマールは、
不正など一切しては、いなかった。

それどころか、
彼の貧しいスラムでの生い立ちこそ、
エリートさえ解けない問題を
解答できた理由であった…
…って話。



さて、そんな『スラムドッグ・ミリオネア』とともに、
同じインドの貧しい子どもを映したフィルムが、
アカデミー賞にノミネートされている。


『スマイル・ピンキ(Smile Pinki)』

ただし、こちらの主人公は女の子で、
そして、39分のショート・ドキュメンタリー。


インドの北部ウタルプラデッシュの
貧しい村、
そこでピンキちゃんは生まれた。


「あの子の唇は、裂けていました。
 それは、とても恐ろしげでした。

 周りの人たちを責めることはできません。

 わたしでさえ、
 まともに向き合うことができなかったのですから」

そう、ピンキちゃんのお母さんは語った。

「みんなが、口裂け(hothkati)と呼んで、
 あの子をいじめました。」

ピンキちゃんは、学校でも、
いつも一人ぼっち、
誰一人、一緒に
遊ぼうとする子はいなかった。



ピンキちゃんのお父さんは、
日雇いの仕事をしながら、
奥さんと5人の子どもたちを養っていた。

家族にとって、
その日を生きるのが精一杯で、
ピンキちゃんを、
医者に連れて行き、
2万円も3万円もする手術をするなんて
夢のまた夢だった。



「わたしは、よく考えました。
 あの子にとって、
 生きていくことに意味があるのか。」

ピンキちゃんのお父さんは、
そう語っている。


だが、そんなピンキちゃんの人生は、
6歳のときに一変した。


そう語るサイ医師(Dr Subodh Kumar Singh)は、
ニューヨークに本部のある慈善団体
「スマイル・トレイン(Smile Train)」の外科医だった。


インドでは、
100万人を超える
口蓋裂(こうがいれつ)の患者がいて、
そして、毎年、新たに
3万5千人の口蓋裂の
赤ちゃんが生まれている。


サイ医師は、2004年より、
このプロジェクトに関わり、
今までに、1万3千人の患者を手術してきた。

毎日20人以上を診察し、
毎日何件も手術をしてきた。


ピンキちゃんは
そのサイ医師のもと訪れ、
そして、手術を受けた。


「サイ医師は奇跡を起こした」と、
お母さんは、そう言っている。



そして、その時の記録が、
アカデミー賞・短編ドキュメンタリー部門に
ノミネートされたのだ。


のけ者だった少女ピンキちゃんは、
今では、一躍スターとなった。


村の誰もが、
オスカーの獲得を願い、
ピンキちゃんのお父さんも受賞を確信している。


だが、そんな大騒ぎの中、
ピンキちゃんのお母さんだけは、
ちょっと違っていた。


「あの子にとって、
 最高の賞は、
 ピンキの新しい笑顔なの」

お母さんは、そう語った。


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関連リンク
「スマイル・トレイン(Smile Train)」
http://www.smiletrain.org/site/PageServer

BBC
Pinki hopes to smile at Oscars
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7886089.stm


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『世界の肖像』よりインド関連
経済発展と100%自給率と飢餓
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32028221&comm_id=1808806

かぐや姫と「ゆりかご」と女の子
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=22319739&comm_id=1808806


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写真
1.
ドキュメンタリ
『スマイル・ピンキ(Smile Pinki)』の
以前のピンキちゃん

2.
サイ医師とピンキちゃん

3.
ピンキちゃんと家族

コメント(24)

こういった作品が日本でも注目されるといいな!!右斜め上
口蓋裂、口唇裂は先天異常(いわゆる奇形症状)の一種ですが、
化学薬品との関係が疑われる場合もあります。

催奇形性(胎児に奇形を起こす性質)と呼ばれています。

ピンキちゃんの症状とは関係ないかもしれませんが、一般論として・・・・
オスカーを取ってからが心配です。

本当に彼女と彼女の家族の為になるのだろうか?

笑顔いっぱいのまま、暮らして行けます様に。

変な搾取を受けません様に。
お母さんの言うように、ピンキちゃんに最高の笑顔が戻って本当に良かった^^

サイ医師、これからも、第2第3の沢山の…
ピンキちゃんを救って下さい!
スラムドッグ・ミリオネア、見ました。スラムの生活をとても鮮やかに(すなわち時には目を背けたくなるくらいに)描いていると思います。

さて「スマイル・ピンキ」、こういう話を聞くと、医師という職業の影響の大きさを感じてしまいます。光の天使さんがおっしゃるように、たくさんのピンキちゃんが救われるといいなと思います。

ピンキちゃんの新しい笑顔が最高の賞だと感じるお母さん、とても「人間的」ですね。
『スマイル・ピンキ(Smile Pinki)』
アカデミー賞・短編ドキュメンタリー部門受賞ですウインク
http://www.oscar.com/oscarnight/winners/?pn=detail&nominee=Smile%20Pinki%20-%20Documentary%20Short%20Subject%20Nominee

でも、その他の作品も面白そうですexclamation ×2


ピンキーちゃんの お母様の 気持ちが とても共感できましたぴかぴか(新しい)


 この病気を見るとブラックジャックのエピソードを思い出します。

インドの女性の扱いを考えると余計に・・・
すみません、この文章、私の日記に載せます。
有難うごいます。
いつも、感謝の気持ちでいっぱいです。
しかし、悲しみの話題って、嫌ですけど、私達は
見る、聞く、感じる義務があると同時に、世界平和
は、平等に願う義務でもあります。
本当に、一人の生命は皆の生命ですからね・・・・
口唇口蓋裂は、決してまれな病気ではなく、アジアを中心に結構な数の罹患者が居ます(ヨーロッパにもいるがなぜか数は少ない。)

日本などでは最近、胎児のうちに1回目の手術をして、その後形成外科手術を繰り返し、骨移植なども済ませたのち成人になるころには全くわからないくらいにまで形成するのが普通であるが、貧しいアジア諸国ではたった1回の手術を受けることさえ経済的に困難である。

現在、世界各国のNGOが、各国へ飛び、無償で手術を繰り返している。私もある日本の団体に所属しており、カンボジアやネパールへ口唇口蓋裂、または形成外科医が居る時はやけどのケアなどに参加した。

どのNGO団体でもそうだと思うが、スタッフは自腹で行く。交通費、宿代、すべて自腹で行く。医療器具なども自前の物を持ち込むし、結構な出費です。

個別のNGOのアドレスを貼るのはやめますが、そういったNGOに少額の寄付をすることでも、こういった人を助けるのに参加したことになるのだと思います。

飢餓と戦うNGO、病気と闘うNGO,子供の人権を守るために戦うNGO、色々ありますので、「かわいそう」「そんなことがあるのを知った」「どうにかしたい」とお考えの方々は、そういったところへの少額の寄付から初めてみてはいかがでしょうか?もちろん、もう初めてみえる方もいらっしゃるかと思いますが・・・

小さな皆さんのHelpが、大きなHELPになるのだと思います。
いつも、記事を拝見させていただいてます。
いつも、考えさせられるばかりです。

オスカーをとれなかった時の反動が怖いです。
期待すればするほど、残念な気持ちは大きいですから。
これは特別な病気ではないですよね。全世界の方が、ピンキちゃんのように、笑顔を取り戻してほしいです。
 
〈命がけで通学するケニアの兄妹、日本の子どもたちにエール 「学校は将来への“源"」〉

危険な道のりを経て通学する子どもたちの姿に迫ったドキュメンタリー『世界の果ての通学路』の試写会が3月22日、都内で行われ、来日した パスカル プリッソン監督をはじめ、本作に出演するケニア出身のジャクソン君とサロメちゃん、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科の榊原洋一教授がティーチインを行った。

地球上の4つの地域を“通学路”という視点でとらえたドキュメンタリー。
ケニアのサバンナを命がけで駆け抜ける兄妹、
雄大なパタゴニア平原を馬に乗って通学する兄妹、
モロッコの険しいアトラス山脈を越え寄宿舎を目指す少女、
未舗装の道を車椅子で通うインドの三兄弟にフォーカスし、子どもたちの教育への渇望や生きる希望を描き出す。

片道15キロメートルの道のりを2時間かけて通学する、ジャクソン君とサロメちゃん兄妹。
将来の夢は飛行機のパイロットだという13歳のジャクソン君は、初めて訪れた日本の印象を
「とにかくたくさんの人に驚いた。
みんな忙しそうに歩いているのも印象的。
でも人々はみんな礼儀正しく、お辞儀する姿勢には尊敬する」と語った。
そして、「僕にとって学校は将来への“源”。
違う社会や文化、考え方と交流がもてる場所。
明日に向かって色々なことを学ぶ場所だと思う」と熱弁をふるった。
10歳のサロメちゃんも、「私は将来教育の博士になりたい。
私の両親は飛行機に乗ったこともないけれど、頑張って私を学校に行かせてくれた。
一生懸命勉強して、私が彼らを助けたいし、国にも貢献していきたい」と力強く語った。

プリッソン監督は、「私自身も今回出会った子どもたちに大変驚かされた。
彼らは欧米や日本の子どもたちよりもずっと成熟してる。
彼らは自分のためだけでなく、国のためになることまで自覚して学校に通っている」と感心しきり。
また、「ジャクソンは子どもだけど、世界の厳しさを知ってる。
貧困から脱出するために競争があることを分かっていて、そのインテリジェンスにひかれた」と尊敬の念。
兄の背中を一生懸命追いかけるサロメちゃんにも、
「ケニアで少女が学校に行くのはものすごく大変なこと。
あきらめてしまう子が多い中で、サロメは勇気のある女の子。
ケニアの女性として成功してほしい」と大きな期待を寄せた。

榊原教授は、「学校に行きたいという子どもたちのモチベーションに感銘を受けた。
日本の子どもたちは“自尊感情”があまり高くなく、学力はあるけど『自分は何かできる』という意識が低い。
不登校の子どもが増えているのも、大人が子どもを引っ張りすぎる傾向があるのかもしれない」と分析し、
「子どもたちが元々もっている『やりたいんだ!』という“根っこ”を発見してもらうためにも、日本のたくさんの子どもたちに見てほしい」と語りかけた。

最後にジャクソン君は、「日本には学校に行きたくない子どもが多いと聞いた。
日本はハイテクノロジーの国なのだから、大人はそのハイテクを駆使して子どもたちに学校へ行くよう説得してほしい。
そうじゃないとその技術もいずれ廃れてしまう」とユーモアを交えながら、
「世界中の子どもたちが教育を必要としている。行きたくても行けない状況の子もいる。
人生を切り拓くために学びを得ることは重要。
真剣に向き合ってほしい」と客席に語りかけた。

2014/03/23-18:05 映画.com http://mixi.jp/view_event.pl?id=76087520
 
オスカー、取って欲しい。でもその後が心配。

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