ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

『世界の肖像』コミュのコンゴ民主共和国の「子ども議会」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
アフリカ大陸の中央に位置する国
コンゴ民主共和国(DRコンゴ)。


この国に、2003年、
国連ユニセフのサポートのもと、
「子ども議会」が成立した。

メンバーは、すべて17歳以下。

当初36人で構成されたメンバーは、
今では、150人までになった。

この「子ども議会」の目的は、
子どもの権利のプロモーション活動だ。



ところで「子ども議会」と聞いたとき、
あなたはどのようなイメージを抱くだろうか?


もしかしたら、
このDRコンゴの「子ども議会」は、
そのあなたのイメージとは、
少し違うかもしれない。



DRコンゴは、
世界の半分以上の埋蔵量を誇るコバルトをはじめ、
銅、ダイヤモンドなど、
世界で最もリッチな資源国だ。

また、近年は、
人類発祥の地としても注目されているなど
壮大な歴史を持つ。

しかし、近代、現代の歴史は、
まさに「アフリカの悲しみ」を
象徴するかのようだ。


かつてアフリカの奴隷貿易の中心地であり、
史上最悪の植民地支配を受けた。

独立後も、
国の借金額に等しいと言われる私有財産を集め、
30年以上にわたり圧倒的な権力を振るった
大統領モブツ・セセ・セコの独裁政治。

そして、1998年に始まった戦争では、
毎日1000人以上が死んで行き、
その死者の総数は、
150万とも400万とも言われる。


今、DRコンゴの多くの人々が、
世界で最も貧しい生活を強いられている。


2006年になって、
DRコンゴの歴史の中で初めて
民主的な大統領選挙が開かれたが、
この国の抱える問題は、
膨大で、しかも、どれも深刻だ。


戦乱の中、畑は荒れ果て、
インフラは崩壊し、
職員の給料さえ支払われなくなった行政機関は、
ほとんど機能しなくなった。



そんな状況の中、
子どもたちや、
子どもたちを守るために母親たちが、
「子ども議会」へ助けを求めにやってくる。


父親に「魔女」だと告発された少女。

武装組織の司令官の
ボディーガードとなることを強制された
16歳の少年。

夫によって、勝手に住居を売り払われた
10人の子どもを持つ母親。


夫が、子どもたちの教育費を
10年以上も払わない…
…という女性の訴えを、記録に書き留めるのは、
14歳のムソケくんだ。


「子ども議会」に寄せられた事案は、
今年、すでに100件を超えた。


法的には何の権限もない
「子ども議会」のメンバーは、
そんな申し立てに対し、
DRコンゴの法律と、
子どもの権利の国際法をもとに、
それぞれを調査し、仲裁し、
そして、時には警察に、
正しく対処するように要請する。



16歳のカユンバくんは、
「子ども議会」の副議長だ。

彼は、刑務所を訪れ、
大人の囚人と同様に取り扱われている子どもについて、
違法であることを、看守たちに説明する。

また、ラジオ放送を通して、
人々に、子どもの権利に関わる情報を伝える。


その日のラジオ放送のテーマは、
「男の子と女の子の平等」について。


「こういった不平等は、伝統から派生しています。
 多くの部族や家族の間では、
 女の子より、男のこの方が重要視されます。

 しかし、女性の教育が妨げられてしまったら、
 そんな国は危機に陥るでしょう。

 なぜなら、女性は、子どもたちに
 最も基本的な教育を与えるからです。」

カユンバくんは、そう語る。



今、最も過酷な状況の国のひとつであるDRコンゴ。

そのDRコンゴの子どもたちは、
この国の将来を担っているだけではない。

子どもたちは、
「今」を担っている。



-------------------------------------------------------------
関連リンク
ワシントン・ポスト
"Children's Parliament" Sets High Bar in DR Congo
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/08/10/AR2007081002154.html

IRIN
Children's parliament launched by government and UNICEF
http://www.irinnews.org/report.aspx?reportid=46449


日本外務省のDRコンゴの情報
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/congomin/data.html

-------------------------------------------------------------
『世界の肖像』より
子どもたちは戦場へ行った
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=273765222&owner_id=5766188

「おまえは、兵士になるか」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=272918005&owner_id=5766188

すべてを奪われ、あとは悲しみだけ…
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=231999418&owner_id=5766188

-------------------------------------------------------------
写真
DRコンゴ「子ども議会」の副議長
アリマシくん、16歳

コメント(22)

すごく考えさせて頂きました。



私は今、
電車の中に居るんですが、
こんな風に世界の事を知ることが出来て有り難く感じます。
ありがとうございます。

知ることがすべての始まりやと思っています。
ありがとうございました
日記に転載させてくださいね!
ミッシェルさん、いつも大切なことを知らせてくださって本当にありがとうございます。
ミッシェルさん、いつも本当にありがとうございます!

確かに法的には何も権限がない「子ども議会」なのでしょうが、
でも、間違いなく「今」という閉塞感漂う現実を打ち破るために、子供たちが立ち上がっているわけですね。。。

子ども達自身にによらなければならないのだなんて・・・
自分たちの『国の将来を担っている』だけではなく、
自分たちの手で将来を切り開かなければならないのだなんて。

いま傍で眠る自分の子供たちの穏やかな寝顔を見ながら、
コンゴでの想像できないような厳しい現実を知り、
思わず涙が出てきてしまいました。

新しい風がコンゴに吹いているのですね。
女性の人権を守る事ってとても大切ですよね。
全ての人間は女性から産まれてきますし
母親の影響をうけて育ちますもの。
たくさんの凛々しい子供達どうぞ風をふかせてね。
風通しのよい国になるといいですね。
あっ、それは日本にも言える事だと思いますわ
子供会議がどのようにして立ち上がったんですか?
どんなベースがあって、こんなにすごい活動ができているのか、とてもしりたいです。
子供達の意志と信念にすごく心打たれました。
必要不可欠のことと思います。

子供による子供のための機関・・・思いもよらなかった部分でもあります。
この活動が実を結ぶことを切に祈りつつ。

ミッシェルさん、いつもありがとうございますほっとした顔
子どもたちが自分たちの手で平和と幸せとを勝ち取っていく・・・頼もしく思えますが、本来は大人が子どもたちを守り、育てなくてはならないですよね?
(私はそう思っています)
オイ!大人(自分も含めて)がもっとしっかりしろよexclamation
と思いましたダッシュ(走り出す様)
コンゴの事情・・また、いろいろ教えて下さい。
子ども議会・・注視していきたいと思います。
ミッシェルさん

 なるほど!です。世界の戦場で働かされている兵隊さんの何パーセントだったか忘れましたが、子ども兵という問題の指摘もありましたね。

 日本では、子ども達は、単なる消費財です。世界のレベルではなかなかそうではないですね。

 消費構造を裏打ちする豊かさが存在するのは、先進国だけです。

 富の偏在という問題とも繋がるのでしょう。

 そのような状況での「子ども会議」の存在の意味は大きいでしょう。

 勿論、日本のような消費財としての子どもの在り様も可笑しいのですが、・・・。

 ですから、京都で「<子ども時代>のためのアライアンス」という集まりを年に3回か4回開いています。

 ではでは ヨッシー
 頼もしい子ども達です。
日本の教育現場には、子ども達の自治の活動場所はどうなっているでしょうか。?
すごい!

子供だからこその純粋さで頑張って欲しいです。
大人になると子供の頃のまっすぐな情熱を忘れて子供を「子供扱い」しすぎて可能性を潰しちゃう事多いですけど、信頼していろんな事やらしてあげられる大人でありたいですね。
各国にそういう機関が立ち上がって欲しいなあと思いました。
次世代を担うのは誰なのか?
私たちももっと考えて行動しなくては、と一層強く思いました。
「子ども議会」と聞いて、とても幼稚なものを想像してしまいました。
日本では学校などにある生徒会のようなイメージでしょうか。

しかし、コンゴの子ども議会というものは素晴らしいですね!
さまざまな問題が寄せられ、そしてその情報に対して調査や
場合によって問題に対して介入をおこなうということは、
かなりの法知識なども必要なはず。
それを17歳以下の子どもたちで運営管理しているのは驚きです。

そして大人と違って、子どもの目線だからこそ見えてくる問題や
それに対する解決策などもあるはずだと思います。

こういった子どもたちが純粋な心を持ったまま多くの経験を積み、
大人になったときに、本当に国のことを考える政治家として
コンゴやアフリカ全体の発展のために活躍してほしいものです。
飛行機強いもの衝撃

弱いから支配される

強いから無理強いする

欲しいから奪い取る

人間だから、大切だから与えると言う発想は
欲望の影に隠れてしまい、
姑息に言い逃れる

世界で今、一番強いのは?

子供の権利条約を拒否しているアメリカだよ

女子差別撤廃条約を批准しないアメリカだよ

強いものが優しく在らねば、

賢く在らねば、冬は終わらない
日本や韓国も教育から発して
政権をかちとった歴史があります
インドにおいても
高等教育を受けたガンジーが国をかえました

ここから種をまいて
それが芽となり大木となるのはまだ長い年月が
かかるかもしれませんが
誰かコンゴで出てきてくれることを祈ります

汚職まみれの政権交代がされない
アフリカ政治に鉄槌をくだしてくれることを
政治の近くにいる人間として、
ただただ考えさせられました。
言葉がありません。

豊かだといわれている日本の政治が、
機能不全で権力争いばかりに明け暮れている事が恥ずかしいです。

日記に転載・リンクさせてくださいm(__)m



ログインすると、残り5件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

『世界の肖像』 更新情報

『世界の肖像』のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。