1枚目にジョイスと何度か来日している管楽器奏者、ナイロール・プロヴェタのリーダー作品『Brasileiro Saxofone』(AR32)から、リズムの扱いがいかにもモアシール・サントスらしい「Stanats」と、ハダメス・ニャッタリの「Caminho da Saudade」をかけました。このアルバムはAcari Records から2009年にリリースされています。とても温かくて心地良い管楽器のアンサンブルが聴きものです。Acariの制作には必ず参加しているマウリシオ・カヒーリョ、ルシアナ・ハベーロ、ペドロ・アモリン、セルシーニョ・シルヴァ、熊本尚美さん、クアルテート・マオガニらの名前が演奏者としてクレジットされています。
当時は、東西冷戦時代で、東西間で激しくミサイルが飛び交っていました。といっても短波を利用した「宣伝放送」というミサイルでしたが。西側代表は「アメリカの声」(VOA=Voice of America)、ラジオ自由ヨーロッパとラジオ・リバティ、東側代表はモスクワ放送、北京放送、平壌放送など。ちなみにBBCは公営放送で昔から中立的な報道で知られていました。