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Roda de Disco ホーダ ヂ ヂスココミュの2013/06/01Vol.42 紹介音源リスト

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こちらのほうへ紹介していただいた音源を記録していただけるとありがたいです。
宜しくお願いいたします。

コメント(7)

まず最初にご紹介したのは、渡辺貞夫25年ぶりのブラジル録音「Outra Vez」。サンパウロの中堅・若手のミュージシャンをバックに全曲オリジナルでまとめてます。
一曲目のタイトル曲をかけたんですが、みんなの感想は「ん〜〜ナベサダだ」。凄い個性的って訳でも無いのにナベサダ以外の何物でも無いってのは凄い個性的ってことでしょうかあっかんべー
ぼんやり流しておくにはいいアルバムかと。

次は、ちょうど来日中だったヴィニシウス・カントゥアリアの「Indio do Apartomento」から、「This Time」と「Chove La Fora」。ほとんどの音を一人で作り込んだ内省的なアルバムです。前者はジェシ・ハリスとのデュエット。後者はチト・マヂの曲のカバー。とてもいい作品だと思うんですが、ライブではアルバムの曲はほとんどやらず残念。

お次は、若手ロックバンド?の「Saul Duarte e A Unidade」。
キャッチーな曲作りとサンバ、ロック、ポップス何でもありの多彩なサウンドで楽しいアルバムです。おかけしたのは、クンビア&サンバのフュージョンみたいな曲「Misterio no Olhar」。
続き

あとはちょっと変則的なところで。

韓国のアーチスト「Lucid Fall」の2009年のアルバム「Les Miserable」から7曲目のボサノバ(曲名はハングルでわかりません涙)。チュ・ユンソクって人の一人プロジェクトですが、ミュージシャンでありながら現役の科学者でもあるという変わったプロフィール。一般的なK-POPのイメージとは真逆の内省的で美しい音作りが特徴です。近々国内盤が出ると出ないとか。


おまけ:
インドネシアのアコースティック・ポップバンド「Payung Teduh」。
ハワイの音楽にも通じるような、ふわ〜〜とした感じが心地よくて、お気に入りです。

今回は70年代から80年代にかけて手に入れたジャズ/フュージョン系のLPで、今もときどきターンデーブルに載っかるものを5枚持って行きました。

曲はすべてA面のトップバッターで、ある意味そのアルバムの運命を決めた勝負のかかった曲とも言える。まぁ、ジャズ/フュージョンの場合はアルバム全体を通して聴くファンが多いし、むしろB面1曲目の方が「ホンネ」が出ていることが多い。

でも、当時はとくにそうだったけど、針を下ろした瞬間に何が飛び込んでくるかが楽しみで、またそれに色んな意味で応えてくれたのがA面1曲目だったと思います。

あと、裏テーマとしては、スーパードラマー達の競演。タイコ奏者による「新しいプレースタイルの開発競争」に人一倍興味を持っていたことも佳き想い出です。


1) "New York Times" from Bobbi Humphrey "SATIN DOLL" (1974)

http://www.youtube.com/watch?v=qJQiEB7LTPc

1974年と言えば、まだジャズが「エレクトリック」「ロックビート」「ファンク」「ワールドミュージック」といったキーワードを手がかりに新しい方向性を目指していた時期。

どうやら潮目が変わりだして「フュージョン」がジャズからある意味分離して独自の発展を始めたのは1975年以降と認識しています。でもそれは日本で輸入盤を追っかけていたからであって、米国でももっと早く波は押し寄せていたのかも知れません。

ボビー・ハンフリーは一世を風靡した女性フルート奏者。今となってはB級グルメ的な作品かも知れませんが、サウンドエフェクトを効果的に使ったイントロは何回聴いても素晴らしいと思います。ブラコン系AORに通じる作品かも知れませんね。日本では全く無名のラリー・ミゼルのアレンジが秀逸です。

ハリウッド録音なのに何故か「ニューヨークタイムス」。ドラマーは元気印いっぱいのハーヴェイ・メイスンです。


2) "Winters Fall" from David Friesen "STAR DANCE" (1976)

http://www.youtube.com/watch?v=SlLzj__uZxU

2曲目は趣を変えて、発売当時大変話題になったスーパーベースプレイヤー、デビッド・フリーゼンの作品を。ようやくCD化されたので何とか「幻の名盤」にならずに済みました。ジャコパスの衝撃的な登場に焦った?「アコースティック・シンパ」がこの作品をこぞって絶賛したことも忘れられない。聴き所は未だに「多重録音」と勘違いしている人も多い、超絶ベースプレー。

でも私的な聴き所は、オレゴンでも活躍したポール・マッキャンドレスのこれまた超絶技巧を駆使したイングリッシュホルンのソロです。この楽器、クラシックでもさほど日が当たって居る楽器ではない(有名なのはドボルザークの「家路」のソロ)し、ジャズは滅多に聴くことができないのですが、名手に腕にかかるとコルトレーンも真っ青な「シーツ・オブ・サウンズ」になります。冒頭の13/8拍子からして凄いことになっています。

でもでも、このアルバムの聴き所は、陰ながら「アンサンブル」の中心となっているギタリストのジョン・ストーウェル。聴けば聴くほどにどんどん前に行く3人をガッチリと束ねる堅実なプレーぶりが浮かび上がってくるところが素晴らしい。

ドラマーは意外といっては失礼ですが、スティーブ・ガッド。端正なフュージョンの裏方とは違った、ワイルドな感覚のプレーがこれまた印象的。このガッドを聴いたら彼に対する印象はがらっと変わるかも知れませんね。


3) "Just Family" from Dee Dee Bridewater "JUST FAMILY" (1976)

http://www.youtube.com/watch?v=7TO_5n2OZwE

さらに気分を変えて、ソウル系フュージョンの名品を。一時期表舞台から姿を消していたディー・ディー・ブリッジウォーターも当時華々しいデビューをかざった一人だと思います。それにしてもなかなか刺激的なジャケット。

バックを支えるのは、ジョージ・デュークとスタンリー・クラークの「クラーク・デューク・プロジェクト」です。そして、タイコを叩いているのは我がアイドルだったNDUGUことレオン・チャンスラー。ど派手に露出しているわけではないけど、最初から最後までNDUGU節が炸裂している。

しかし、現在の耳で聴いてみても、よくできた作品だと思います。親の七光り系とか言われたこともある人だけど、やっぱり実力は確かだった人ですね。
残り2曲は1979年にアメリカの東海岸と西海岸でそれぞれ生まれた隠れ名品の競演。ここまで来ると完全にフュージョンは熟成した音楽になったことが実感されます。と同時にマンネリズムがちらつき始めたのもこの頃ではなかったかな。

4) "Skat Talk" from Mark Colby "One Good Turn" (1979)

http://www.youtube.com/watch?v=LNp0yBBiwtk

当時、フュージョン系を積極的にかけるジャズ喫茶で聴いて気に入った曲。何となく真夏のニューヨークの下町で過ごす熱帯夜のような雰囲気。もちろん行ったことはありませんが、そんなインスピレーションを与えてくれた曲でした。

マーク・コルビーはまったく無名の人ですが、ボブ・ジェームスのバンドでサックスを吹いていた人。何度か来日しているので、耳にしたことがある方もいらっしゃるかも知れませんね。このアルバムでも御大を始め、マイク・マイニエリ、スティーブ・カーン、エリック・ゲイル、スティーブ・ガッドといった蒼々たるメンバーが参加しています。ベースはゲイリー・キング。

問題はドラマーですが、この曲に限りでスティーブ・ジョーダン(テックスメックスの大スターとはもちろん別人)が叩いています。確かに、この曲はガッドがタイトに叩いたら面白みは減るかも知れませんね。ルースな感覚がすごくフィットしていると思います。

スティーブ・ジョーダンは24丁目バンドでの活躍が目立つ程度ですが、素晴らしいドラマーだと思う。来日公演では究極とも言えるシンプルなドラムセットから多彩なリズムを叩き出していたことが忘れられません。アル・フォスターに通じるところもある名ドラマーではないかと思います。


5) "Music From A Flowered Pig" from Roland Vazquez "Urban Ensemble"

http://www.youtube.com/watch?v=9_acLNBV5To

音が飛びだした瞬間、空気ががらりと変わりますね。正にカリフォルニアの青い空。

ドラマーのローランド・ヴァスケス率いる「アーバン・アンサンブル」もなかなかCD化されず幻の名盤化した感があります。アリスタGRPレコードの記念すべき3枚目の作品なのに何故?という思いを禁じない。

ちなみに、GRPの1枚目は今やラテンジャズ界の重鎮の1人となったデイヴ・ヴァレンティンの『伝説』で、2枚目はリーダーよりもサイドメンとして華々しくデビューを飾ったマーカス・ミラーばかりが有名になってしまったトム・ブラウンの『ブラウン・シュガー』でした。

この作品、リーダー自らが持ち込んだデモテープを聴いたデイブ・グルーシンがいたく感動してリリースに至ったという逸話があります。流石のグルーシンも手の付けようのないくらいに完成度が高かったのだとか。

それもそのはずで、バックを支えるのはラリー・ウィリアムス他のシーウィンドのメンバー達。ウェスト・コーストのブレッカー・ブラザーズとも讃えられただけのことはある綿密な「アーバン・アンサンブル」になっていますね。ベースで大活躍のケン・ワイルドもシーウィンドの中核メンバーでした。

その後、噂を耳にしなかったローランド・ヴァスケスですが、地道に「生涯いちミュージシャン」の人生を歩んでいるようです。手元に何枚か最近のCDがありますが、素晴らしい内容。アメリカの奥深さとミュージシャンの層の厚さを感じずには居られません。


と5枚を改めて大音量で聴いてみて、つくづくCDの登場がレコード文化に与えたダメージは大きかったなと感じます。技術、内容と成熟期を迎えたところで、CDフォーマットの録音が意識せざるをえなくなったことが残念。

CDの録音時間を片面74分超に決めさせたベートーヴェンがちょっぴり恨めしくなってしまいます。彼には何の罪もないのだけど。
遅ればせながら、この日はイヴァン・リンス他ブラジルのアーチストとも交流のあるポルトガルの若手パーカッショニスト、BETO BETUKの仕事を中心に紹介させていただきました。

★BOA NOVA/Beto Betuk Feat.Daniela Procopio & Ivan Lins
〜"Catabento"

パーカッショニストという仕事柄か、周辺国あるいはポルトガル語圏から様々なゲストを迎えてアルバムを作成しているBetoさんですが、2010年の本作では、p-ランドのAnna Maria Jobek,ブラジルからIvan Lins,Daniela Procopio,本国からAna Lains,Dulce Pontesらを迎えながら、ちょっと無国籍で(音楽的には)ちょっとウェットな雰囲気の、今のLisboaを表現しようとした作品に仕上がっています。カラー的にちょっと淡色系でしょうか?

今回はDaniela ProcopioとIvan Linsを迎えた一曲を。原曲はIvanの"Saudade de casa"に収録されております。


★Linha do Horizonte(E tao longe...)/Beto Betuk feat. Sara Tavares
〜"Memorias da terra quente"

2006年発表の本作は、ボーカリストとしてカーボベルデ系の女性シンガー、サラ・タヴァレス、ガリシアの女性SSW、Uxia Senlle、他にもGrovanna Moretti(イタリア系?)、旧知のPaulo de Carvalho,Philip Hamiltonを迎えた、またまた無国籍なインスト+ヴォイス中心のポルトガル発スムーズ・ジャズ的一枚。
タイトルが示す通り、ラテン諸国、北アフリカ風等、暑い地域が感じられる?雰囲気もあります。でも概してテレノベーラ向きでしょうか?

今回はサラ・タヴァレスのスキャットと、Antonio Serranoのハーモニカが印象的なこの1曲を。Azymuthの作品とは同名異曲です。

★Smuga Smurka/Anna Maria Jopek feat.Ivan Lins
〜"Sobremesa"

およそ十年前、あるアルバムがメセニーファンの間で話題になっていました、それはAnna Maria Jopekの『Upojenie』というアルバム。楽曲の大半はメセニーの作品ですが、それらの曲にポーランド語の歌詞が付けられているものでした。もちろんメセニー本人も全面的に参加しております。(実はメセニーの曲よりもポーランドのトラッドのほうが背筋が寒くなったりしたのですが。)何にせよ意外な時に、意外なところから届いただけに、淡色的あるいはセピア色的?なポーランド的なこの新解釈は新鮮だったと記憶しています。

その後何かと来日が増え、震災関連の来日を含め現在まで6度来日公演を行っております。

さてさて彼女はポルトガルにも関心が深く、2009年にも"Lisboa Stories"というポルトガルツアーを行い、ポルトガル本国のアーチストやカーボベルデのアーチストと共演しておりますが、この音楽面を仕切ったのがBeto Betukでした。これが2011の『Sobremesa』に繋がってゆくわけですが。

さてさてHPによると2011に発表された渾身の三部作『俳句』、『Sobremesa』、『Polanna』ですが、『俳句』は日本への思い入れが詰まった、小曽根真さんとの共作、『Polanna』は故郷ポーランドの作品を新解釈で再構築した作品集、ギル・ゴールドスタイン、ゴンザーロ・ルバルカバらも参加しています。ミキシングにはなぜかPMGのSteve Rudbyが。

今回紹介させていただいた『Sobremesa』は彼女が第二の故郷と語るLisboaをテーマにした作品集。知る人ぞ知るポルトガルボーカリスト、パウロ・デ・カルバーリョ、Fado畑からカマネー、リスボア在住カーボベルデ系のサラ・タヴァレス、ティト・パリス、アンゴラのYAMI、ブラジルからIVAN LINS等、現在リスボアで集められる多くのポルトガル語圏のアーチストとの共演を果たした意欲作です。

・・といいながらもすんなり聴ける心地よい作品ではありますが。

そんなわけでかなり地味なIvanとの共演作を聴いて戴きました。
続きです。

★Lisboa,Rio e Havana/Beto Betuk
〜"Encontros"

最後にお聞きいただいたのは、2005年作の『Encontros』。恐らく1stアルバム。
3枚の中では一番棘があります。

本作はIVAN LINSが一曲で参加、他にはハイトーンのPhilip Hamilton,渋めのPaulo de Carvalho,野性的なFernando Girao等(やや硬派な)3名のボーカリストが参加してます。ポルトガル的であり、ラテン的であり、アフリカ的であり、フラメンコのようであり、ブラジル的でもあります。

今回お聞きいただいたのは、冗談のようなタイトルですが、Lisboa発サンバmeetちょっとモントゥルノのような一曲でした。

このBeto Betukさんこのまま音楽を続けてくれれば、ポルトガルジャズシーン?の一端を握る一人になるのではないでしょうか?

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