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Roda de Disco ホーダ ヂ ヂスココミュの2013/10/05 Roda de Disco Vol.44 紹介音源リスト

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大変遅くなりましたが、

2013/10/05 Roda de Disco Vol.44 紹介音源リストのトピックを作りました。

よろしくお願いします。

コメント(2)

"The Other Side of Poncho Sanchez" Vol.1

ティト・プエンテからラテンジャズの王位を継承したポンチョ・サンチェスは私がほぼリアルタイムで追いかけている大切な人。バンド結成から30年を越えた現在も1〜2年に1枚のペースでアルバムのリリースを続けるグレイト・アメリカン・ヒーローの1人だと思います。

ポンチョといえば、直伝の師でもあるカル・ジェイダーの継承者でもあるわけですが、デビュー当時に心血を注いだのは正統派アフロ・キューバン・ジャズの追求。おそらく、「メキシコ系のクセに」といったような偏見に打ち克つべく、NYの猛者達に堂々と勝負を挑んだのだと思います。

そしsて念願だったティト・プエンテとの共演を果たして目標を達成した後は、それまで封印していた(かも知れない)R&Bやソウル指向の強い音楽も演奏するようになりました。ポンチョは元々はロック・シンガー?でもあったわけで、ルーツに回帰したとも言えます。

この日は、そんな変身を果たした、ではなくて、ルーツに戻ったポンチョの姿を追ってみました。

1) Joseito from "Soul of the Conga" (2000)

ポンチョ・サンチェス変身(転身)のきっかけを与えたという意味で最重要作品だと思います。しかし、それは偶然の産物だったのかも知れません。ゲスト参加したオルガン奏者ジョーイ・デフランセスコの演奏がビックリするくらいに填まってしまったから。 もちろん、ハモンドの若き第一人者ならではと言うべきなのですが、彼がもたらしたサウンドがポンチョの眠っていた本能を呼び覚ましたとは言えなくはないだろうか。

そんなことを思うのも、以後のアルバムでバンドのピアノ奏者、ダビッド・トーレスが必ずハモンドを使うようになったから。また、ハモンドがあるからこそソウルやR&B系ともフィットするサウンドを力一杯 追求することができるようになったと言えます。アルバムのオープニングを飾る心地よさ満点の1曲は、「一期一会」的な楽しさを満喫させてくれます。

2) Next Exit from "Latin Spirits" (2001)

ダビッド・トーレスのハモンドが炸裂するブーガルータッチのゴキゲンな曲。スコット・マーティンのバリトンサックスもいい味を出しています。このアルバムではチック・コリアもゲスト参加しているのですが、R&Bタッチのポンチョのサウンドの方が輝いて聞こえます。

3) Mary Ann from "Out of Sight!" (2003)

このアルバムのスペシャルゲストは何とレイ・チャールズ。ということで大御所も参加した曲をかけました。ラテンジャズバンドとの共演とは思えないくらいに気持ちよく楽しそうに歌っているレイ・チャールズが印象的。このアルバムにはサム&デイブのサム・ムーアも参加していて一際楽しい作品に仕上がっています。
"The Other Side of Poncho Sanchez" Vol.2

R&Bやソウル系の大御所の参加、タワー・オブ・パワーの参加など、ラテンジャズの枠組みを大きく超えたサウンドで楽しませてくれるポンチョですが、やっぱり持ち味はラテンジャズ。ということで、後半はアルバムは新しくなりますが、ちょっぴり回帰してみました。

4) Do It from "Do It!" (2005)

バンド結成当時からずっとトランペット、トロンボーン、サックスの3管をフロントに構えてきたポンチョ。古くはゲイリー・フォスター、そしてトランペットの名手サル・クラッチオロ、さらにはポンチョ・バンドでブレイクしたスコット・マーティンなどの活躍が忘れられません。

でも、目下のピカイチはトロンボーン奏者のフランシスコ・トーレス。一足先にバンドに参加してアレンジャーとして辣腕を振るうダビッド・トーレスの弟ですが、いまやメインソロイストであるだけでなく、ホーンアレンジも手がけるバンドの中核メンバーとして活躍しています。

アルバムタイトルでもある "Do It" は作曲者でもあるフランシスコ・トーレスの白熱のソロが楽しめます。そして、この曲は「スウィート・ジョージア・ブラウン」をイメージさせるような懐かしさも醸し出している。ソンモントゥーノとスウィングジャズがごった煮になったような懐の深いサウンドはポンチョならではという感じもします。

5) Raise Your Hand from "Raise Your Sound" (2007)

Eddie Floyd, Booker T.Jones, Steve Cropper をゲストに加えて再びR&Bスタイルで。彼らの名前を見てもなかなかピンとこないところが残念ですが、ポンチョは絶好調。また、このアルバムのもうひとつの聴き所は2曲でソウルフルなサックスソロを披露しているメイシオ・パーカー。かと思えばアンディ・モンタニェスが参加していたりと、ポンチョの交友範囲の広さを感じずには居られません。

6) Psychedelic Blues from "Psychedelic Blues" (2009)

最後は再びフランシスコ・トーレスが白熱のソロを聴かせてくれる(タイトルはブルースですが)アフロ・キューバン・ジャズで。タイトルのサイケデリックは冗談かと思わせるような正当的なアレンジだと思います。

正直に告白すると、FENのジャズ番組で初めて耳にした頃の初期の時代のポンチョ・サンチェスがず〜っとお好みでした。強力なホーンプレーヤーの参加、ダビッド・トーレスの加入によるアレンジの充実とバンドは時代を追うごとに強化されていくわけですが、それとは裏腹にポンチョの魅力は徐々に薄れていくように感じていました。さらにR&Bやソウル系アーティストの参加は(どちらの音楽も好きですが)ポンチョ離れを促すような感じにもなってきて。

でも、改めて2000年以降の音を聴き込んでみて、ポンチョの魅力を再発見したような気がしました。サルサのようなある意味同胞に対するメッセージを込めた内向き指向とも取れる音楽をポンチョは目指していない。そもそも、初期の頃のアフロキューバン指向でずっと通しても、結局は偉大なカル・ジェイダーの影を追いかけることになってしまう。

そうではなくて、ラテン音楽のファンもジャズファンもソウルやR&Bのファンもみんなで楽しく盛り上がろうぜ!というノリのよさ、様々な人たちをファミリーにしてしまう懐の広さがポンチョ・サンチェスという人そのものなんじゃないだろろうかと思ったわけです。

ラテンジャズ、R&Bは日本でさほど親しまれている音楽とは言いがたい面がありますが、「いずれもアメリカで生まれたグレイトアメリカンミュージックだ」というポンチョの主張を強く支持したいです。

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