ヨーロッパ、アフリカ、先住民、そして北米の音楽がいろいろな形で混血したバリエーション豊かな音楽が奏でられている広大な南米大陸。
そんな豊穣な音楽的バックグラウンドを有する大地で生み出されたジャズが魅力的でないはずがありません。
アフロ・キューバン・ジャズとはちょっと違った形で発展を遂げてきた「南米大陸のラテンジャズ」にも光があたって欲しいとの想いからこのコミュニティを立ち上げました。
とはいっても、そもそも「サウス・アメリカン・ジャズ」とは何なのか?は私自身にもよく分かっていません。これは、「日本のジャズとは何か?」という問いかけに答えること以上に難しい命題かも知れません。
リズムなら、ヨーロッパ大陸のワルツに由来する優雅な3/4と、アフリカ大陸からもたらされた躍動的な6/8が様々なバランスでクロスして出来上がった南米固有のスイング感。
楽器に目を向けると、バリエーション豊かなギター属や生活感溢れるパーカッション群を中心とした、縦横無尽にして変幻自在な組み合わせの彩。
そして、南米大陸は歌をこよなく愛する人たちが生活しているところ。
そういった南米的な要素を「ジャズ」という音楽的なイディオムで括ってみたらサウス・アメリカン・ジャズができあがった?というのが答えのひとつになるかも知れません。
40年代からずっと(成長過程にあった)ジャズと向き合いながら表舞台を歩んできたのが「アフロ・キューバン・ジャズ」とするならば、80年代の後半頃から(成熟した)ジャズのイディオムに乗っかる形で徐々に表舞台へと姿を現し始めたのが「サウス・アメリカン・ジャズ」。
というような「ラテンジャズ」に対する私感はさておき...
実は、南米大陸は知られざる素晴らしい音楽家達がたくさん生み出した土地でもあります。ピアソラやジョビンしか思い浮かばなくても、ジャズファンなら「サウス・アメリカン・ジャズ」を通してそういった人たちの音楽の魅力に触れることもできます。
でも、あまり堅苦しいことは考えずに、ここは「南米流」で。トピック作成にもできるだけ制限は設けずに楽しくやっていければと思っています。
"Jazz is the music of freedom." - by Jessica Williams -
このコミュニティがジャンルにとらわれない音楽ファンの交流の場になれば嬉しい限りです。