Bunker Music MeetingコミュのReknub #2 坂口壱彦

裏バンカー、「Reknub」を久しぶりに開催します｡

今回はart space tetraで隔月開催されている実験音楽イベントmoan wardの常連演奏家、坂口壱彦をフューチャーします｡

ｍｗ発足当初はラップトップを使い、電子音特有の硬質な音を即興と構築の間で戯れさせる、質の高い演奏を行っていた坂口でしたが、ここ最近その演奏には変化が見られます｡

前々回のｍｗでテープデッキのカバーを剥ぎ取った(サンプルソースとしてのテープではなく）小型ラジカセそのものの演奏は、訪れた人々に不思議な感動を呼び起こしました｡既にある音を再生する装置であるラジカセが、それ自体が音を発する装置として坂口の手によって「再生」し、他人の歌ではなく自分の歌を歌う場所に私たちは立ち会いました｡「実験音楽」のイベントで、下世話であったり、シニカルであったりするのではなく、その演奏の不思議さに、素朴に感動し、観客が笑みを浮かべている光景などそうあることではないでしょう。個人的にこれまでのｍｗの中でも最っとも美しい瞬間だったと思っています｡前回の演奏ではコンピュータは一切使わなかったそうです｡

私たちの感動の要因が何だったのか｡また、坂口自身がこれまでどのようなことを考え演奏し､そしてこれからどこに行くのか｡

今回のreknubではこれまでの演奏の上映に加え、上記のことを考えるネタになりそうな音楽をつまみに、坂口に演奏ではなく､少ししゃべってもらおうと思っています｡

日時　１月２１日(土）ＰＭ２１：００
場所　art space tetra

http://www.as-tetra.info/jp/info.html