メルヴィンズについて
メルヴィンズはブラック・サヴァスのスローでおどろおどろしい（sludgy）サウンドと戯れてみせた最初のパンク・バンドだ。とぼけた神秘的な歌詞、官能的なギターソロを除けば、彼らの音楽は息苦しいほどスローでヘヴィーだ--- 暗いヘドロが大量にどろどろと堆積したかのような。
メルヴィンズはニルヴァーナのカート・コバーンやクリス・ノヴォリゼックを輩出したワシントン州アバディーンで1984年に結成された。結成時のメンバーはバズ・オズボーン（ギター）、マット・ルーキン（ベース）、マイク・ディラード（ドラム）の3人。メルヴィンズという名はバズが働いていた食料雑貨店の一番ムカつく同僚に因んでつけられた。その後、曲の数学的複雑さについて行けなくなったマイクが脱退し、代わりにアイアン・メイデンのカヴァー・バンドに所属していた当時15歳のデイル・クローバーが加入する。また、マッドハニーへと去ったマットの代わりにシャリー・テンプルの娘ローラックスが加入（その後ベーシストは何度か交代）、バンドはサンフランシスコに拠点を移す。最初のレコードは1987年に発表された。1989年にセカンドの『Ozma』、1991年にサードの『Bullhead』と、「スラッジ・ロック（Sludge）」、「ストーナー・ロック（Storner）」と呼ばれるジャンルではマスターピースに数えられるレコードを発表する。マイナーな存在であるとはいえ、沈滞的で、反復的なメルヴィンズの音楽はロック史において興味深い足跡を残す。ニルヴァーナや多くのシアトルのバンドにとってメルヴィンズの「スラッジ・ロック」はインスピレーションの源であった。それらのバンドはメルヴィンズのブラック・サヴァス的なヘヴィネスとメルヴィンズにはないポップな歌ものを混合させ、「グランジ」として知られる一大ムーヴメントを作り出すことになる。多くの後輩がニルヴァーナのブレイク以降メジャーになっていくなか、メルヴィンズはカルトなステイタスを徐々に獲得していく。
1993年にカート・コバーンの助力で、メジャー・レーベルのアトランティックと契約することになが、契約は3枚のアルバム発表後の1996年の終わりに終了、インディーズに戻り、アンフェタミン・レプタイルから1997年『Honky』を発表する。90年代の終わりからメルヴィンズは怒涛のリリース・ラッシュをみせる---『The Maggot』、『The Bootlicker』、『The Crybaby』、『Electroretard』、『The Colossus of Destiny』---これらは（4番目を除き）元フェイス・ノー・モアのマイク・パットンのレーベル、イペカクから発表された。メルヴィンズの活動の傍ら、バズはパットンと（元スレイヤーのドラマー、ロンバルドとミスター・バングルのベース、トレヴァー・ダンと伴に）実験的ユニット、ファントマスを結成し、1999年『Fantomas』、2001年『The Director's Cut』を発表。デイルはオルタモントというサイド・プロジェクトを、また現在のベーシスト、ケヴィン・ルタマニスもパットンと伴にトマホークとして活動している。先頃、メルヴィンズとして初期の未発表音源のコンピレーションが発売された。
Melvins Discography
* Albums
1986, Gluey Porch Treatments - Alchemy = Boner.
1989, Ozma - Boner.
1991, Bullhead - Boner.
1991, Eggnog - Boner.
1992, Lysol - Boner.
1993, Houdini - Atlantic.
1994, Prick - Amphetamine Reptile.
1994, Stoner Witch, Atlantic.
1996, Stag - Atlantic.
1997, Honky - Amphetamine Reptile.
1999, The Maggot: The Trilogy 1 - Ipecac.
1999, The Bootlicker: The Trilogy 2 - Ipecac.
2000, The Crybaby: The Trilogy 3 - Ipecac.
2001, Electroretard - Mansruin.
2002, Hostile Ambient Takeover - Ipecac.
2003, 26 Songs - Ipecac.
2003, Never Breathe What You Can't See - Alternative Tentacles. with Jello Biafra
2004, Pigs Of The Roman Empire - Ipecac.
* Live Albums
1991, Tour Choice Live Series vol. 12 - Oberhaus.
1998, Alive At The Fucker Club - Amphetamine Reptile.
2000, At Slim's on 8-Track 6.17.99 - Life Is Abuse.
2001, Colossus Of Destiny - Ipecac.
2002, Millenium Monster Works - Ipecac.
* Other Album Formats
1992, The Solo Albums - Boner.
1995, Tora Tora Tora Box Set - X-Mas.
1998, Singles 1-12 - Amphetamine Reptile.
2003, H.A.T. Singles - Ipecac.
2003, Melvinmania: The Best of The Atlantic Years 1993-1996 - Atlantic.
2004, Trick and Riddle Book - (Private issue).
* Video
1992, Salad Of A Tousand Delights - Box Dog.
メルヴィンズはブラック・サヴァスのスローでおどろおどろしい（sludgy）サウンドと戯れてみせた最初のパンク・バンドだ。とぼけた神秘的な歌詞、官能的なギターソロを除けば、彼らの音楽は息苦しいほどスローでヘヴィーだ--- 暗いヘドロが大量にどろどろと堆積したかのような。
メルヴィンズはニルヴァーナのカート・コバーンやクリス・ノヴォリゼックを輩出したワシントン州アバディーンで1984年に結成された。結成時のメンバーはバズ・オズボーン（ギター）、マット・ルーキン（ベース）、マイク・ディラード（ドラム）の3人。メルヴィンズという名はバズが働いていた食料雑貨店の一番ムカつく同僚に因んでつけられた。その後、曲の数学的複雑さについて行けなくなったマイクが脱退し、代わりにアイアン・メイデンのカヴァー・バンドに所属していた当時15歳のデイル・クローバーが加入する。また、マッドハニーへと去ったマットの代わりにシャリー・テンプルの娘ローラックスが加入（その後ベーシストは何度か交代）、バンドはサンフランシスコに拠点を移す。最初のレコードは1987年に発表された。1989年にセカンドの『Ozma』、1991年にサードの『Bullhead』と、「スラッジ・ロック（Sludge）」、「ストーナー・ロック（Storner）」と呼ばれるジャンルではマスターピースに数えられるレコードを発表する。マイナーな存在であるとはいえ、沈滞的で、反復的なメルヴィンズの音楽はロック史において興味深い足跡を残す。ニルヴァーナや多くのシアトルのバンドにとってメルヴィンズの「スラッジ・ロック」はインスピレーションの源であった。それらのバンドはメルヴィンズのブラック・サヴァス的なヘヴィネスとメルヴィンズにはないポップな歌ものを混合させ、「グランジ」として知られる一大ムーヴメントを作り出すことになる。多くの後輩がニルヴァーナのブレイク以降メジャーになっていくなか、メルヴィンズはカルトなステイタスを徐々に獲得していく。
1993年にカート・コバーンの助力で、メジャー・レーベルのアトランティックと契約することになが、契約は3枚のアルバム発表後の1996年の終わりに終了、インディーズに戻り、アンフェタミン・レプタイルから1997年『Honky』を発表する。90年代の終わりからメルヴィンズは怒涛のリリース・ラッシュをみせる---『The Maggot』、『The Bootlicker』、『The Crybaby』、『Electroretard』、『The Colossus of Destiny』---これらは（4番目を除き）元フェイス・ノー・モアのマイク・パットンのレーベル、イペカクから発表された。メルヴィンズの活動の傍ら、バズはパットンと（元スレイヤーのドラマー、ロンバルドとミスター・バングルのベース、トレヴァー・ダンと伴に）実験的ユニット、ファントマスを結成し、1999年『Fantomas』、2001年『The Director's Cut』を発表。デイルはオルタモントというサイド・プロジェクトを、また現在のベーシスト、ケヴィン・ルタマニスもパットンと伴にトマホークとして活動している。先頃、メルヴィンズとして初期の未発表音源のコンピレーションが発売された。
Melvins Discography
* Albums
1986, Gluey Porch Treatments - Alchemy = Boner.
1989, Ozma - Boner.
1991, Bullhead - Boner.
1991, Eggnog - Boner.
1992, Lysol - Boner.
1993, Houdini - Atlantic.
1994, Prick - Amphetamine Reptile.
1994, Stoner Witch, Atlantic.
1996, Stag - Atlantic.
1997, Honky - Amphetamine Reptile.
1999, The Maggot: The Trilogy 1 - Ipecac.
1999, The Bootlicker: The Trilogy 2 - Ipecac.
2000, The Crybaby: The Trilogy 3 - Ipecac.
2001, Electroretard - Mansruin.
2002, Hostile Ambient Takeover - Ipecac.
2003, 26 Songs - Ipecac.
2003, Never Breathe What You Can't See - Alternative Tentacles. with Jello Biafra
2004, Pigs Of The Roman Empire - Ipecac.
* Live Albums
1991, Tour Choice Live Series vol. 12 - Oberhaus.
1998, Alive At The Fucker Club - Amphetamine Reptile.
2000, At Slim's on 8-Track 6.17.99 - Life Is Abuse.
2001, Colossus Of Destiny - Ipecac.
2002, Millenium Monster Works - Ipecac.
* Other Album Formats
1992, The Solo Albums - Boner.
1995, Tora Tora Tora Box Set - X-Mas.
1998, Singles 1-12 - Amphetamine Reptile.
2003, H.A.T. Singles - Ipecac.
2003, Melvinmania: The Best of The Atlantic Years 1993-1996 - Atlantic.
2004, Trick and Riddle Book - (Private issue).
* Video
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