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2008年10月04日04:07

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椰子の葉陰に十字星ざんす!

フォトアルバム第2弾を掲載した、パンガン島の馴染みのバンガローで今回も宿泊した「シーヴュー・レインボウ・バンガロー」の写真である。↓

http://mixi.jp/view_album.pl?id=21898571


初めてここに来たのは1991年の4月、インドからの帰途に立ち寄った時だった。当初の予定ではそもそもタイに寄る積もりはなかったのだが、「お気楽脳天気な旅の歴史」シリーズで書いているようなアクシデントの影響で、インドからの旅程変更でタイに寄る事となった。

パンガン島へ行く気になったのは、ネパールでヒマラヤ・トレッキングの途上で会った日本人から、この島のお寺で定期的に開催されているヴィパサナ瞑想の10日間のコースを進められたから・・・というのがそもそもの動機であった。

パンガンへと向かう船の中で客引きに勧誘されて連れて来られたのがこのシーヴューレインボウ・バンガローだったのだ。で、肝心の瞑想リトリートはお休み期間とぶつかってしまい(笑)、結局約1ヵ月半このバンガローに滞在し「自主トレ・キャンプ」をすることになったのだった。


まだ30代半ばだったオーイとパーンの夫妻が創めたばかりの小さなバンガローだった、コテージはたったの6軒・・掘っ立て小屋と形容しても過言ではない質素な作り・・・床はスノコ形状(下の地面が見える!)だし、屋根は椰子の葉を葺いて出来ていた(台風が来るとよく屋根がめくれた・・まあそれで風が逃げて部屋は飛ばないわけだが・・屋根の補修も簡単だし・・笑)

ベッド・・というよりマットレスと蚊帳そして裸電球だけしかない!というウルトラ簡素なコテージ・・・シャワー&トイレは共同だった。

食事はオーナー家族の母屋に併設されていたレストランで食べた・・・当時は周囲に何も店なんてなかったから、そこで食べるしかなかったし部屋代よりもレストランで上がる利益がメインだったようだ。

奥さんのパーンの料理はなかなか美味かった、とりわけ「レインボウカレー」という名のココナッツカレーは絶品で、ここの常連者には定番メニューだったなあ・・・数年後パーンは離婚してここを離れてしまったので、以来「幻のメニュー」になってしまった。


確かその当時はまだレストランに「冷蔵庫」がなかった・・・氷屋が毎日配達に来て、その大きなクーラーボックスの中に食材や飲み物も一緒に保管されていた・・・そもそも電気自体日没後にならないと来なかったような覚えもある。

されにそれ以前80年代の「歩き方・タイ編」には、この島は電気が通じてなくてバンガローは自前の発電機で・・とか書かれていたし、港に桟橋すらなくて「沖合いで小船に乗り換えて上陸する」という記述もあった。


まあそんなわけだから、もうひたすらぼんやり過ごすしかない(笑)・・もちろんパソコンも携帯もない時代だから、同宿しているツーリストとおしゃべりするか、読書にふけるか、ヨーガ・アーサナやら太極拳をやるとか、ちょいと海に出て泳ぐとか・・・まあそんな具合。


そして時に自家製ケーキを売りに来る女の子がいて、普通のベイクド・ケーキの他に「お上ご禁制」の植物をたくさん織り込んで焼いた緑色のケーキなんぞもあって、それを食すると大変素敵な状態を楽しめたりするし、あるいは例の「宇宙旅行キノコ」でインナートリップへ出発!!なんていうこともしばしば・・・(爆)


現在では部屋も立派になったし、近くにはセヴンイレヴンもネットカフェもあるざんす・・・そしてやはり現在でもノンビラしていること自体は変わりなし・・・オーイは毎日朝から飲んだくれてご機嫌に酔っ払って暮らしている。

まだ完全に息子に家督を譲ったわけではないようだが、初めて会ったときまだ9歳だったコオが立派な若旦那になっていたし、その姉のケイはびっくりするほどセクシーなおねーちゃんに変貌していて(ただし子持ち独身ざんす・・島のおねーさんにはよくある話)びっくり!!(9年ぶりの再会で、コオはすぐに分かったがケイは言われるまで全然分からなかったざんすねえ!!・・爆)


夜ともなれば焚き火をやったりするし、ビーチで月や星を眺めるのも良し・・・季節によっては「椰子の葉陰に十字星」を見ることも出来るざんすよ!


私の息子とその家族が住む家(私が出したお金で建て替えたのだが、完成する前離婚してしまい私は住んだことがない・・爆)は、このバンガローの近所にあるのだ・・もっとも坊さん期間中は息子は寺住まいだが。

いろいろ心理的呪縛があって9年も足が遠のいていたが、今後は機会があればまたちょこちょこ立ち寄ろう・・・と思う次第。

あるいはこのバンガローと結託して、ビーチでツーリスト相手に「インチキな?ヨーガクラス」を開いて小遣い稼ぎする・・・なんて選択肢もあるかもしれないのだが(爆)

・・・実際この島のいたるところにそういう感じのあれこれ?が営業している、かっての「ドラッグ・パラダイス・アイランド」という背景があるから「精神世界&ニューエイジ」大好きツーリストがごっそりやってくる次第なので。


タイへ行く機会のある方にはお勧めするざんすよん!!

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