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2006年12月31日02:21

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大当たり2つ!

先日中野図書館のCDライブラリの話を書いたが、その借りてきたCDの中になかなか掘り出し物があった!


書籍であれば購入する前にぱらぱらと中身を立ち読みすれば、大体の見当がつくわけだが、音楽CDはそういうわけには行かない。中古ならいざ知らず、新譜となるとお値段も高いので結構ギャンブルであったりする(笑)


その点図書館ライブラリなら無料であるから、先ず自分で銭を出してまで買うなんてことはなかろう・・・というものも「安心して?」聴くことが出来るわけだ、それでも「外れる」と悔しいのだが(笑)。


さて今回「当たり!」だったのは、2点。ゲルト・アルブレヒト指揮チェコフィルのブルックナーの8番交響曲と、ムーティ指揮ウィーンフィルをバックにギドン・クレーメルが弾いたパガニーニの4番協奏曲。


ブル8に関しては、クナ・ミュンヘンフィルのスタジオ録音、チェリビダッケ・ミュンヘンフィル、ティントナー・アイルランド国立響・・がマイ・ベスト3なのだが、ある意味これら3つの演奏は「極めて特異・特殊」な演奏ばかりであるのは同好の士であれば十分お分かりであろう(笑)

そんなわけで以前からブル8の「普通の超名演」?を探していたのだが、どれも私的には今一つぴったり来ない感じだった(そんなにたくさん聴いたわけではないが)・・・まあ前述の3つがかなりインパクトが強大であるから致し方ないのだが・・。


それで今回借りてきたアルブレヒト・チェコフィルがビンゴ!!だったわけである・・・低弦どっしりハーモニー、遅めのイン・テンポ、メロディはよく歌うし、各ソロパートのニュアンスも絶品が多い!

ライナーノートにも書かれていたが、チェコフィルのブルックナー演奏はかなり少ないそうで、言われてみれば私もマタチッチ指揮のものしか思い出せない・・・で、そのマタチッチのものがあまりに素晴らしかったので(私も7番に関してはベストワン評価)楽員たちが以来「敬遠」していた・・という背景もあるのだそうだ。

惜しむらくは終楽章のコーダがいまいち垂直な立ち上がり感が希薄(金管バランスが弱い)で、最後の「ミ・レ・ド」がちょっと軽くて流れ気味な点だ・・がこればかりはクナの演奏の刷り込みが強烈なので割り引くべきだろう・・。


一方パガニーニであるが、これはなかなか滅多にない珍しい録音・演奏と言える。そもそも4番自体あんまり録音がないのだが、これは「ライヴ録音」なのだ、しかもウィーンフィルである・・・!

ギドン・クレーメルは特に好きな演奏家ではないが、この演奏ではライブだけに目を見張るような「えげつないぶっ飛び超絶技巧」を聴かしてくれる、しかも他の演奏家がやらないような?アドリヴっぽい表情も随所にあり(観客が一瞬どよめく場面がある!)、1楽章のカデンツァもシュニトケ風なクレーメル自作の物でかなり現代音楽的響き・・!

いやあ、こんなに聴いててワクワク・ドキドキさせてくれる「えげつない」パガニーニと言うのも滅多にないだろう!!
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