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2006年11月20日21:50

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無所属

一日に2回もコラムを書く・・というのは初めての事であるのだが、実は今日の日付というのが私にとってはなかなか記念的な日であり、しかも今年は節目の年でもあることに今頃になって気づいたからである・・・。


25年前の11月20日、私は海上自衛隊を退職した。

と、実はただそれだけの事であるのだが(笑)、それ以降私は正社員として就職した事がない・・・のである、そんなわけである意味で私にとっては「自由」記念日?でもあるわけだ。

一体この「海上自衛隊」というのが私の生活史の中でどれほどの意味をもっているのであろうか?と考えると、実は意外なところで生かされたりした・・・。


私のようにいい加減な奴がどうして故・柳田先生のご愛顧を受け、先生宅の留守番役をすることになったのか?・・ひいてはそれがラマナアシュラムでの「食って寝て歩く」生活の享受というありがたい身分になったのか?・・実はこれがこのキャリアが大いに関係しているのだ。

柳田先生は誰かに私を紹介する時に決まって、「この鈴木さんは元海上自衛隊の潜水艦乗りでしてね・・・」と話を持ち出していた。

まあ確かにかなり珍しい経歴ではあるが、インドやらヨーガやら聖者さんやらとはおよそ無関係なわけで、「先生、もうそれは随分昔の話ですよ!」と結構抗議したりもしたのだが、先生はニコニコ笑うだけだった。


でまあ早い話、柳田先生は若い時分に「海軍兵学校」に憧れたことがあるらしい・・・東大を卒業された後すぐに「経済学者」の進路を取ったのではなく、最初の就職先が「石川島播磨重工業」、さよう広島県呉にある戦艦大和などを作った会社である!

そんな背景があって私に親近感を抱いてくれたらしい・・というのが真相なのである(笑)


それはさておき、退職当時の思い出として今でも非常に印象的に記憶に残っているのは、「『自由』になったものの、自分がどこにも『所属』していない・・・・」という不安感である。

さて、それから25年たった今、私はどこに「所属」しているだろうか?・・・と考えた時、やはりどこにも「所属」していないのである。

もちろん世話になっている人材派遣会社に「所属」するスタッフではあるし、ヨーガ関連で幾つかの「所属」する団体もないわけではない・・・だがそれが「私の中身」でないことは事実なのだ。

ラマナ・マハリシの信奉者である・・ということは何か教団に属したり、特定の教理によって「私」を「自己規定」することとはまるで異質の事である。

バガヴァン=アルナーチャラの比類なき恩寵の元に生かされ在る!というリアルな実感の中にあるとき、それは「在る」ことそのものが「至福」である!ということであり、「何がどのように云々」ではない・・・・。

「私」自体が「在る」であり「至福」なのである・・・・。
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