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2026年11月07日07:10

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棋士になる資格と誹謗中傷、その1(8466)

日本将棋連盟が「フリークラス編入の棋士についてのお願い」という声明を出した。

西山朋佳女流四冠が、白玲位を5期獲得したことによって、フリークラス四段への編入資格を得た。この制度は、羽生前会長の時代に棋士総会に提案され、賛成多数で決まったものである。

フリークラスは、順位戦には参加できないが、それ以外の棋戦には参加できるプロ四段の資格である。編入にはいくつかの条件がある。例えば、順位戦C級2組から降級した棋士が一定の成績を収めて復帰する場合、奨励会三段で次点を2回取った場合、あるいは希望してフリークラスに編入する場合などである。ただし、自ら希望して編入した場合は順位戦への復帰が認められない。

今回、西山女流四冠が白玲位5期獲得によって編入することになった。これに対して、女流棋戦で勝っただけで男性棋士と同じ資格を与えてよいのか、棋士としての棋力をどう担保するのか、という反対意見が出た。特に後者の意見を出したのが藤井である。これには幻滅した。

女流棋戦での実績が、男性棋士との対局でどこまで通用するかという疑問は分からないでもない。しかし、だからといって入口を閉ざす理由にはならない。実力があるかどうかは、実際に対局すれば分かることである。そもそもフリークラスは、順位戦の上位に入ることを保証する制度ではない。プロ棋戦に参加する資格を与える制度である。そこで勝てるかどうかは本人の問題であり、勝てなければ成績によって淘汰される。

自分は、フリークラスの門戸はもっと広がってもよいと思っている。編入後10年間で順位戦C級2組に昇級できなければ引退という規定がある。復帰するには30局以上指して一定以上の勝率を上げるなど、決して簡単な条件ではない。無条件に棋士の地位が保障されるわけではないのである。

日本将棋連盟の収入は、新聞社などのスポンサーによる棋戦の運営に大きく依存している。しかし、新聞の発行部数は減り、将棋界を取り巻く経営環境は厳しくなっている。実際、スポンサーが撤退し、棋戦そのものがなくなったり、縮小されたりする例も出ている。囲碁界に比べれば、将棋界はまだ恵まれている方かもしれないが、先行きが明るいわけではない。
そういう状況で、少ないパイを既存の棋士だけで取り合い、入口を狭くして自分たちの既得権益を守ろうとするのは問題である。

新しい人材が入ってくることは、将棋界の活性化にもつながる。棋士になる道は、奨励会を勝ち抜くことだけでなくてもよい。実績によって別の道を開くことは、将棋界の裾野を広げる意味でも大切なことだと思う。
西山女流四冠は、編入資格を得た時点ですぐには返事をせず、じっくり考えたうえで、10月末の期限ぎりぎりに編入を希望した。そして2027年4月から棋士として参加することになった。そこまではよい。
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