私たちは昔から、 観たい番組があまり重ならない。
だからといって、 お互いに遠慮して 「そっちを観ていいよ」と譲り合うこともない。
妻がリビングのリモコンを手に取ると、 私は自然と自分の部屋へ向かう。
妻 「じゃあ私はこっちでバラエティ観るから、
あなたは自分の部屋でスポーツ中継を楽しんでね」
これが我が家のいつものスタイルである。
どうやら我が家における「テレビを楽しむ」とは、
同じ画面を無理に一緒に観ることではなく、
それぞれが好きな番組を、 好きな場所で気兼ねなく楽しむことらしい。
若い頃は同じ番組を並んで観る時間も多かったが、
今はそれぞれの時間を大切にしながら、 あとで「面白かったね」と話すのも悪くない。
お互いを縛らないこの距離感が、何より心地よい。
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