「家族みんなの笑顔を残したい」 …… その一心で。 旅行や行事のたび、私は専属カメラマンとしてシャッターを切り続けてきました。液晶越しに家族の幸せを見つめることこそ、自分なりの献身だと信じて。けれど子供たちが成人した今、ふと振り返ると、そこに
普段の妻は「あなた? ああ、そこにいたのね」くらいの 室温15℃・無関心モード。ところが“自分の欲しい物”が出てきた瞬間だけ「あなたぁ〜♡ ちょっとお願いが…」と、急に南国リゾート並みにあったかくなる。私が「まあいいよ」と承諾した瞬間、妻は
「お父さんが言った方が効くから」妻の言葉を信じ、長年“厳しくしつける嫌われ役”を引き受けてきた。私が雷を落とし、妻が優しくフォローする。それが理想の連携だと信じていた。しかし二人の子供達が成人した今、待っていたのは残酷な温度差だった。怖がら
朝のいつもの小さなルーティーンいつも通り、冷蔵庫の最下段から炭酸レモン水の500mlペットボトルを取り出し、5口だけ飲む。残ったボトルは次回の取り出しやすさを考え、冷蔵庫上段に入れる。私は、常に動線を考える「効率重視の移動派」だ。夕方、台所で飲
「3K(きつい・汚い・危険)は夫の役目」妻の困った顔を見たくなくて、二つ返事で泥をかぶるのが理想の献身だと信じてきた。しかし、それが当たり前になった今、残ったのは残酷な「温度差」だった。 普段はバイオテロリスト扱いなのに、排水溝掃除の時だ
朝、出勤のため家を出る時のこと。外のポストから取ってきた郵便物を、会社から帰ってから読もうと靴箱上の端に置いた。私は、急ぎでなければ夜にゆっくり見たい「熟成の放置派」だ。仕事を終え会社から帰ると、靴箱の横にいた妻が即座に声を上げた。「ちょっ
実家帰省道中のこと。車のメーターパネルに、給油ランプが点灯した。目的地まではあと30キロ。山を越えるルートだ。私はそのオレンジ色の光を見た瞬間、最寄りのガソリンスタンドを探し始める。「ここで入れとかんと、山の中で止まったら最悪やろ」と思いなが
朝、会社へ行くときのこと。準備を終え、バタバタと玄関でスリッパを脱ぎ靴に履き替える。私は、次に履く時までそのままにしておく「自然体な脱ぎっぱなし派」だ。仕事を終え会社から帰ると、妻があわてたように玄関に来て即座に声を上げた。「ちょっと、これ
里帰りした香川で、昔なじみの店へ妻を連れて行った時のこと。讃岐の剛麺を浴びて育った私は、一周回って「柔らかい麺」が今の正解。「お、これこれ。優しさが最高なんよ」と、ゆるふわ麺を堪能していた時のこと。隣で妻が、静かに眉をひそめた。「香川まで来
近くのイオンに、妻と買い物に出かけてきました。私は「今晩のおつまみだけ買って、さっと帰ろう」と思っていた。買い物は短期決戦、5分で終わるのが理想だ。しかし妻は店に入った瞬間から、完全に“探索モード”。「ちょっと見るだけ」と言いながら、服、雑
妻が運転する車の助手席に揺られ、混み合う産業道路を走っていた時のこと。大型トラックも多い中、前を走る車との距離が、私の感覚を無視してじりじりと詰まってくる。私はその光景を見た瞬間、助手席でありもしない「エアーブレーキ」を全力で踏み込む。「危
3月に入り、庭が急に“緑の侵略軍”に占領され始めた。昨日は雨、今日は晴れて絶好の草引き日和で、草引きをした。私は庭の端からきっちり順番に、残らず抜いていくタイプ。まるで“草の人口調査官”。一株たりとも見逃さない。 一方の妻は、目立つ大き
風呂あがりのこと。脱衣所に干してあるトレーナーを触り、乾いていると感じたのでそのまま着てリビングへ。すると、私の姿を見た妻が即座に眉をひそめた。「それ、干してからまだ全然時間たってないよ。着替えて」「いや、乾いとるよ。触って確認したし」と食
スーパーの駐車場でのこと。ちょうど入口に近い、便利なスペースが一つ空いていた。私はそれを見た瞬間、そのままハンドルを切って「前向き」に車を突っ込もうとした。助手席の妻が、前向き駐車しようとする動きに気づき、即座に眉をひそめる。「何しとん?
明朝のゴミ収集日の準備にと、「よし、まだ入るな」とパンパンに膨らんだゴミ袋の隙間に、さらに生ゴミの小袋をねじ込む。私は、袋の限界を攻めて一発で仕留めたい「限界突破の詰め込み派」。その様子を見ていた妻が、呆れたようにため息をついた。「もう、そ
3月といえば、そろそろあさりが旬となる季節。スーパーの鮮魚コーナーにも、ぷっくりしたあさりが並び始める。私はそれを見るたびに、「あさりバター食べたいな…」という欲がむくむく湧いてくる。あの香り、あの旨み、あれは春のごちそうだ。しかし、そこで
リビングでのこと。テレビを消して、手近なソファの端っこにひょいとリモコンを置いた。私は、次に使うときにすぐ手に取れる「合理的な手元派」だ。あとからリビングに来た妻が、即座に声を上げた。「ちょっと、これ出しっぱなしにしないで。ちゃんとTVラック
家電量販店から届いていた「景品引き換えハガキ」を見つけた。持っていけばマグカップがもらえるらしい。しかも“数量限定”。私はその文字を見た瞬間、そっとハガキをゴミ箱の上にかざした。「いや、もう家にマグカップ山ほどあるし…これ以上いらんやろ」と
テレビでオリンピックのフィギュアスケート・ペアの決勝を見ていた時のこと。絶望的な点差からのまさかの逆転。演技後に抱き合って泣き崩れる二人の姿を見た瞬間、私は胸が熱くなり、気づけば目頭がじんわりしていた。そこへ妻が横からお茶を置きながら、画面
朝、歯を磨いて洗面所で口をゆすいだあと、私はそのままタオルで口元を拭いて終了。洗面ボウルの周りや鏡に少し水が飛んでいても、「まあ乾くしええやろ」と思って気にしない。そこへ後から妻が洗面所に来て、周りの水はねを見た瞬間に眉をひそめる。「また水
リビングでくつろいでいると、なんだか少し暑い気がした。エアコンの設定温度を見ると25度。私は「ちょっと暑いな…」と思いながら、そっとリモコンを手に取って23度に下げた。そこへキッチンから妻が戻ってきて、エアコンの表示を見た瞬間に眉をひそめる。「
夜、冷蔵庫を開けると、以前自分で買ったプリンが奥に残っていた。賞味期限を見ると三日前。私は「まあ、これくらいなら余裕やろ」と思いながら手に取った。そこへ妻がきて、プリンを見た瞬間に眉をひそめる。「それ、もう期限切れとるやろ。食べたらいかんよ
夕食を終えて、私は食器を流しに運んだ。皿についたソースもそのまま、シンクに置くだけ。自分としては「どうせ食洗機に入れるんやし、これで十分やろ」と思っている。そこへ妻がキッチンに入ってきて、シンクの皿を見てため息をつきながら言う。「なんで流さ
外出から帰ってきて玄関を上がるとき、私はいつもそのまま靴下のまま家に入る。自分としては「別にこれでええやろ」と思っているし、特に気にもしていない。 ところが、今日もこちらを見ていた妻から「帰ってきたら靴下脱いでって、いつも言よるやろ?」と冷
夜、歯を磨こうと洗面所に行くと、誰もいないのに電灯がこうこうとついていた。私は「またつけっぱなしや…」と心の中でつぶやく。妻は昔から“つけっぱなし派”で、洗面所をちょっと使っただけでも電灯を消さずにつけっぱなしにしていくく。一方の私は“こま
夜、お風呂に入ってシャンプーを使おうとしたら、ボトルを押しても中身がほとんど出てこなかった。「ああ、またか…」と思いながら、湯船のふちにボトルを逆さに立てて、残りをなんとか絞り出す。妻はいつもギリギリまで使う派で、残量が少なくなって使い切っ
外出から帰ってきて、2階へ上がる前にとりあえず手だけサッと水で洗い流した。私としては「これで十分やろ」といつも思っている。階段を上がろうとした瞬間、これを見ていた妻が「帰ってきたら洗剤つけて洗ってって、いつも言よんやろ?」と冷ややかに言う。
夜、2階でのんびりしていたら、妻から「明日の朝ごはんどうする?」とメールが来た。すぐ返そうと思ったのが、ちょうど見ている動画がいいところだったので、つい放置して忘れてしまっていた。そのままコーヒーを淹れに1階へ降りると、妻がソファでテレビを見
夜、2階で録画ドラマを見終わり、コーヒーを淹れに1階へ降りた。リビングでは妻が、同じドラマの録画をちょうど再生中。つい画面を見てしまい、「その人、あとで裏切るけんね」と口が滑った。妻はリモコンを握ったままこちらを見て、「いつも言うとるやろ、言
昼休みに歩いていたら、すれ違いざまに知らない男性から「おめでとうございます!」と満面の笑みで言われた。心当たりがなさすぎて、思わず「え、何がですか?」と聞き返したくて振り返ったけど、すでに遠くへ行ってしまっていた。今日一日ずっと気になってい