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2026年10月23日06:12

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映画「ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記」

監督山戸結希。
24歳の若さでガンのために他界した遠藤和(のどか)さんの同名手記を基にした映画化。


青森県青森市。
社会人の遠藤将一(高杉真宙)と櫛引和(川口春奈)は恋人同士で、ハッピーな日々を過ごしていた。
しかし、そんなある日、和が体調不良になり、検査したところステージ4の大腸ガンであることが判明。ステージ4では5年間生存率も極めて低い。

和は、別れも口にするが、将一は和を全力で支えることを誓い、プロポーズ。
2人は結婚し、和は外科手術及び抗ガン剤治療を開始する。

そして、その際に病院から「卵子凍結」の説明を受ける。
それはすなわちガンであっても妊娠出産はできるということ。
ただし、その間は抗ガン剤治療は中止しなければならないので、ガンが拡大するリスクは大きい。
和は将一と自分の肉親に相談の上、子どもを産む決意をする。



青森市ロケ作品。青森港新中央埠頭や青森ベイブリッジ、アスパムなど青森らしいランドマークが度々登場。
個人的に単身赴任で青森市で2年間生活していたし、青森ねぶたを毎年のように観に行くので馴染みのある風景。
特に劇中で2人がデートしていた新中央埠頭には、僕も今年の7月に行きました、デートのためではなくて、海上自衛隊の「あぶくま型」護衛艦の撮影のために。


遠藤和さんが、抗ガン剤治療を中断して妊娠出産したことについて、SNS等で一部からは「無責任」などの匿名での批判や心ない中傷はあります。自分としても「どうなのだろう」と思っていましたが…

本作では、そうしたSNS上の批判についても隠すことなく触れていたので、フェアな映画だと思いました。

そして、映画を観終わっての「ガン患者の妊娠出産」に対する個人的意見としては、
「本人と夫が納得しているならば、他人はその選択を尊重するべき」
です。

ガン患者が、自分の意思で、抗ガン剤治療を約1年もの間、中止の決断をすることは、自分の命を縮めることであって、並大抵の事ではありません。

産まれた子が成長した時に、自分を遺して亡くなった母を無責任だと恨むでしょうか?
そんなことはないでしょう。
「そこまでして、自分を産んでくれて、ありがとう」
と思うはず。それが答えです。

(完)

(追記)
 
その1
この映画は、遠藤和さんの手記の忠実な映像化ではありません。映画上の脚色が色々あります。
例えば、映画の和さんは、「子どもの頃から犬が好きだったが飼えなかった。しかし、将一さんが犬をプレゼントしてくれた」なのですが、実際の本人は「猫が好きで、捨てられた子猫を拾って大切に育てている」です。

実際の本人は猫派なのに、死人に口なしで映画で犬派に改竄するとは、この監督は犬派に違いありません。


その2
本作の川口春奈さんが「抗ガン剤治療しているのに髪がフサフサしているのはオカシイ」との批判もありますが、ステージ4で抗ガン剤治療しても、中には髪が抜けないで最期までフサフサしている人もいます。自分の妻がそうでしたから。







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