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2026年10月08日06:16

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映画「白鳥とコウモリ」

(ネタバレあり)

監督岸善幸。東野圭吾による同名ミステリー小説の映画化。


2017年、東京都内。
弁護士の白石健介(中村芝翫)が、刺殺体で発見された。警視庁刑事の五大努(柄本佑)が捜査を開始。関係者として愛知県に在住の倉木達郎(三浦友和)を事情聴取したところ、殺害を自供。

倉木は、さらに1984年に愛知県内で発生した、悪徳金融業者の未解決殺人事件の犯人であることも自ら自供した。

事件は解決したと思われ、警察も捜査を打ち切ったが…

容疑者倉木の息子の倉木和真(松村北斗)、犠牲者白石の娘の白石美令(今田美桜)は、倉木達郎の供述内容に色々と不自然な点を発見し、その信憑性に疑問を持つ。

留置所にいる倉木達郎は息子の和真の面会も拒否し、警察への供述書に沿った内容以外、事件に関して語る事を拒んでいるように思われる。

倉木和真と白石美令は、独自に自分なりに事件について調べ始めるが、やがて二人で協力しあい、事件の真相に迫っていく。



個人的に原作未読です。
予告編だけ見ても、容疑者倉木達郎(三浦友和)は誰かを庇っていることが明らかですが…


(以下、重要ネタバレ)


倉木達郎(三浦友和)と白石健介(中村芝翫)の2人は、1984年の悪徳金融業者殺人事件の犯行に深く関わっていた。

若き日の白石が悪徳金融業者とトラブルの末に相手を殺害をしてしまい、その場にたまたま居合わせた倉木(やはり悪徳金融業者の被害者)は白石の犯行を隠蔽するなどの加担をしていた。  

その後、その事件では無実の福間淳二が警察に誤認逮捕されて厳しい取調べを受け、自殺に追い込まれてしまう。

白石と倉木はずっと金融業者殺人事件の真相を隠し、罪を逃れていたが、冤罪で自殺に追い込まれた福間淳二の遺族に対し、深い贖罪の心情を持ち続けていた。

そして2017年、倉木は福間の遺族に連絡を取り事件の真相を伝える。しかし、その結果として、福間の孫である男子中学生が、白石健介を殺害。

白石健介は刺された直後、その男子中学生を庇うため、救急車も呼ばず、犯行現場から車で移動して事件状況を隠蔽して息絶えた。

その後、倉木達郎は1984の悪徳金融業者殺人と2017年の白石健介殺人の両方の罪を被ることを決意、警察に嘘の供述をする。実は倉木は末期癌で余命は長くなく、全ての罪を被って死ぬつもりだった。

なお、その後、警察に逮捕され取調べを受けた、福間の孫の男子中学生は、凶行の動機としては祖父の福間淳二の復讐のためではなく、単に「人を殺してみたかった」と述べたとのことだった。

(ネタバレ終了)


個人的に共感出来ない点。

白石健介と倉木達郎は、1984年に悪徳金融業者殺害を起こしてしまいましたが、本当は善良で真面目な人間。殺人とその隠蔽の罪に対する良心の呵責、冤罪被害者遺族への贖罪の気持ちにずっと苛まれて生きてきたと思います。

それからすれば、罪は隠蔽せずに真摯に償うべきことと、冤罪被害と殺人者の家族の苦しみは充分に身にしみていたはず。

にもかかわらず、2017年になって、白石健介は福間の孫の凶行を隠蔽し、かつ倉木達郎は嘘で罪を被ることにして、自分の息子の和真を“永遠の冤罪殺人者の家族”にしてしまうって、話が違いませんか。

そもそも白石健介は、刺された後も、わざわざ自分で車を運転して犯行現場から移動して状況隠蔽するほどの余力があったなら、すぐに救急車を呼べば命は助かったのではないですか。 

また、福間の孫の動機も、素直に「祖父の復讐のため」にしておいても良かったとも思われますが、「単に人を殺してみたかった」とか、ますます白石健介が彼の罪を庇おうとした意味がなくなります。

ちょっと観賞後にモヤモヤしました。

なお、本作のエンディング。
倉木和真(松村北斗)と白石美令(今田美桜)の恋愛展開があります。
個人的にそうした恋愛展開自体が悪いとは思いません。

しかし、倉木和真(松村北斗)の告白のセリフ、まるで中学生の恋愛告白みたいにウブ過ぎて赤面してしまう感じでした。そんなやり方では大人の女性の気持ちは掴めません…よね?

(完)

 






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