原案及び監督ケイン・パーソンズ、製作ジェームズ・ワン。
北米公開後6日間で1億ドルを突破した大ヒットスリラー。
監督はYouTubeの映像クリエイターで2005年生まれの現在21歳。本作により、北米興行収入1位を記録した最年少監督となる。
あまり繁盛していない家具センターのオーナー兼店主のクラーク(キウェテル・イジョフォー)。
夫婦仲が上手くいっておらず、専門カウンセラーのメアリー(レナーテ・レインスヴェ)から定期的にカウンセリングを受けている。
そんなある日…
クラークは自分の家具センターが不可思議な空間に繋がっているのを発見する。
その空間は、終わりのない廊下と部屋が延々と続く無人の迷路のようであり、しかも、廊下や各部屋は少しいびつである。
その後、クラークはカウンセラーのメアリーにその事を話すが、当然に信じてもらえない。
そこで彼は、店の部下のボビー(フィン・ベネット)とその彼女のキャット(ルキータ・マクスウェル)にビデオ撮影係を依頼し、3人でその不可思議な空間に入って、あらためて撮影記録調査を行うことにするが…
昨年、邦画で二宮和也主演の「8番出口」というヒット作がありました。不可思議な地下鉄通路に迷い込んで出口を探すストーリーでしたが、本作もシチュエーションは似ています。
そして、そうしたシチュエーションの原因の謎解きがなく終ってしまうと、オカルトホラーなのか、不条理ファンタジーなのか、夢オチ(主人公の妄想)なのか、SFなのか、わからずに観賞後もモヤモヤ感が残りますが…
(以下、少しネタバレ)
本作は、“バックルームズ”の全ての謎がラストに解かれて円満解決のエンディングでは全然なく、謎が色々と残されたままで終了し、モヤモヤ感は残りますが…
ただし、クラークとは別に、「ASYNC」という先端技術企業の専門チームが、この“バックルームズ”の存在を把握しており、密かに調査を行っていることが判明します。
つまり、客観的に、我々の日常空間に隣接して「謎の異次元空間」が存在しており、人間がその調査に乗り出していると云う世界観…つまりジャンルとしては「SF」ですね。
もちろん「そうしたSFの世界観に見せ掛けた、やっぱり夢オチ」みたいな可能性も完全排除は出来ませんが…そこまで作者を疑ってかかると、きりがありません。
「これは新機軸の異色SF作だ!」という認識で観れば、たとえ不可思議な不条理ストーリーでも、少し精神安定して見られるというものです。
…そうですよね?
(完)
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