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2026年08月23日21:39

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風の谷のナウシカ 全7巻

を読んだ。宮崎駿著
 風の谷のナウシカは腐海で胞子を集めている途中で王蟲の通り道に行き当たり、更には巨大な王蟲の抜け殻を見つける。
その時ナウシカは銃声を聞き、旅人が王蟲に追われているのを見つける。
助け出された旅人は剣士ユパだった。
 ナウシカが持ち帰った王蟲の眼の抜け殻をキャノピーに装備したガンシップのテスト飛行に飛び立つナウシカだったが、声に導かれ、蟲に襲われているペジテの輸送船を発見し・・・。

 1巻は持っていて何度も読んでおり、その後の途中までの巻も何かのおりに読んでいたのだが、最初から最後まで通して読んだのは初めてだった。
とりあえず凄かった(汗)
 画の凄さは誰でも知っていることなので今更ここでは書かないが、今回はそのプロットの精密さと密度にびっくりした。
例えば王蟲の子どもを囮にする作戦が出てくるが、ここでナウシカは「どうやって王蟲の子どもを手に入れたのか」という疑問を提示する。
そんな疑問は言われなければ気づきもしないのだが(笑)、そこにちゃんとからくりを用意しており、しっかりとストーリーに乗せて解き明かすというのが何層にもわたって繰り返され、次第に腐海の秘密に迫るようになっているのだ。
また物語が始まった時点で終末感が半端ない世界なのに、そこに更にぶち込まれる更に悲惨すぎる追い打ちの絶望感も半端なく、途中の粘菌の件はほとんど「ブラッド・ミュージック」状態(笑)
また映画ではほぼ単なる敵役だったクシャナの設定が掘り下げられており、人間の物語という点ではむしろ主役と言っていい存在感がある。
クシャナ以外にも映画には出てこなかった面白いキャラクターがたくさん出てきて、中でも化夢宇留仁のお気に入りは土鬼の皇帝兄弟で、弟の方の顛末は明らかにカオナシの原型だし、兄の方は真逆のキャラクターでクシャナと〇〇する展開が面白すぎで、早すぎる退場がほんとに残念だった。
またマンガというメディアに不慣れだった著者が最初の方はとにかく真面目に一生懸命描いているのが伝わってくるのだが、5巻あたりになると手慣れてきて超深刻な状況にもどんどんギャグをぶち込んでくるのが非常によい。
中でも囚われたユパにあてがわれた部屋を表した1コマは笑い転げて死にそうになった(笑)
 ちうわけで1巻を読んだだけでは伺いしれなかった様々な要素で底の深い作品になっており、滅茶苦茶面白かった。
これまでに生まれたあらゆるマンガの中でも、その個性と尖った内容では10指に入るのではなかろうか。
ちなみに6巻までと最終7巻は全く異なる内容であり、7巻は「あれ」が大活躍するのでそれももちろん見どころである。
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