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2026年07月13日20:38

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幻魔大戦

を観た。りん・たろう監督
 トランシルバニア王国の第一王女ルナ姫は、旅客機内でその飛行機が落ちるのを予知する。
果たして旅客機は宇宙から飛来した隕石と衝突してばらばらになり、空中に放りだされたルナは、エネルギー生命体であるフロイと接触する。
フロイは宇宙の破壊者幻魔大王の死の手が銀河系に伸びており、それを防ぐにはルナがサイオニック戦士となって仲間を集め、幻魔に戦いを挑むしか無いと言う。
ルナが最初に仲間にしたのは2000年前に幻魔との戦闘で幽閉されていたサイボーグ戦士ベガ。
次は日本の高校生の東丈だったが・・・。

 ものすごくよくできたところとどうしようもないゴミが同居した非常にアンバランスな映画。
丈がベガに追い詰められて超能力に目覚めるシーンは日本アニメ映画の歴史に残る素晴らしさだし、そもそもベガのデザインがまさに天才でしかあり得ない所業。
その後ニューヨークでの顛末と丈の姉がもごもごなるあたりまでは非常に高いレベルを維持しているが、その後はもう行き先を見失った幼児が彷徨っているような、非常に頭の痛い内容に転落する。
しかしこれはなにもりん・たろう監督だけの責任ではなく、そもそも原作がそんな感じでニューヨーク編が終わったあたりから厨二病をこじらせてもはや小説とも呼べないような悲惨な内容に成り果てているのだ。
その後「真・幻魔大戦」でリベンジを狙うもやはり同じ事になり、「新幻魔大戦」は小説としてはそこそこ読めるものになっていたが、もはや幻魔の威厳も何もなくなっているのだった。
では原作者である平井和正が全部悪いのかと言うと、そうでもない。
そもそも幻魔という全宇宙レベルの究極の破壊神を描くというのは、ラブクラフト並のコズミック感覚が必要なところを、原作者をはじめとした関係者全員にそれが備わっていなかったのだから仕方がない。
なので映画はニューヨーク以降はオリジナル展開でなんとか物語を収束させるが、最後は派手なだけの金田サーカスでごまかし、カフーは地球方面軍の最高司令官と言っていたのにベガは幻魔が全滅したと言ったりと支離滅裂で、関係者全員の能力不足が伝わってきて切ない(汗)
せめて東京がどうやって砂漠化したのかを描いておればまだ観れたかもしれないのだが・・・。
そんな中でやはり輝いていたのは大友克洋で、上記のベガのデザインといい、これまで日本のアニメでは考えられなかったビジュアルイメージを形にした功績は大きいと思う。
あ、それとキース・エマーソンの音楽はよかったなり(笑)
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