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2026年01月19日20:12

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ネイチャー・ドキュメンタリー作品「都市の身近な自然!三浦半島の小網代の森に生きるアカテガニ」

今回は、ネイチャー・ドキュメンタリー作品、NHKダーウィンが来た!のベストセレクション「森に住むカニ 大行進!」のレポートである。放送は2006年12月17日になる。舞台は神奈川県の三浦半島だった。都市部から京浜急行電鉄に乗り、およそ1時間30分の距離に位置する。海の幸に恵まれ、南国のリゾート地の香りが漂う立地を生かして、積極的に観光開発を行う。諸磯湾のヨットハーバー周辺は、富士を望む佳所として密かに知られるようになった。穏やかな海面に映えるヨットの帆柱と、背景に鎮座する真っ白い円錐形のシルエット。地中海の港町を思わせる「異国情緒」と、日本の象徴である「和の美」が結実した稀有な情景がここにはある。高齢化が進む自治体の住民は、海辺から望む富士山に思いを馳せていた。漁業が息づく港町の片隅には、小さなカニ達がドラマを築いていた。詳しく紹介する。

 参考リンク 番組本販売サイトより https://www.blueorange.co.jp/books/edit/darwin03.htm

 参考リンク 公益財団法人 かながわトラストみどり財団 より
https://ktm.or.jp/national/koajiro-access/

 参考リンク 諸磯湾の景勝スポットについて 三浦半島日和 より
https://miurahantou.jp/moroiso-wan/

 
 NHK ダーウィンが来た!ベストセレクション「森に住むカニ 大行進!」

 必 画像 リンク無記載 番組 ONAIR中撮影
 
 写真�´◆―佚言茵�TOKYO FM いのちの森 2016年9月11日 小網の森2より
https://www.tfm.co.jp/forest/index.php?itemid=114024

 目次
第1章 森に住む不思議なカニ
第2章 小さなカニの大冒険
第3章 ふるさとの森へ

うっそうとした森の中に暮らすカニが今日の主人公である。神奈川県三浦半島の一角にある面積70haの小網代の森にひしめき合っていた。海辺から一歩離れた急峻な丘陵地に位置し、川の源流から下流域、湿地、干潟まで自然の変化に富む。シンボル的な生き物はアカテガニである。春に地中から這い出して、活動を開始する。清らかな川の流れに支えられ、木の根やミミズを中心に食べて栄養をつける。夏には、森を離れて、大冒険に出る。住宅地にも足を踏み入れ、舗装された道を横切っていく。人口の小屋を通り過ぎ、崖を降りて、海へ下っていた。大潮の夜、無事に海岸線にたどり着いた数万匹のカニが、産卵を始める。こんもりと茂った故郷の緑地から旅立つカニの一年を見つめる。

フォト

第1章 森に住む不思議なカニ
  

神奈川県の三浦半島の突端は、小さな湾が入り組み、変化にとんだ海岸線が続いている。東京や横浜に近く、大規模なレジャー施設が建設され、住宅地が続く。海岸線と森が接し、今なお畑が残る。人里近くに周囲たった1km四方の小網代の森がある。一歩中に足を踏み入れると、コナラや楠木が生い茂っていた。川にせり出した木の枝にはカワセミが止まり、水面を見下ろしている。今では都会でも生息数を増やし、水中にダイブし、魚をくわえ上げる。止まり木に戻ると、枝に魚を打ち付けて、骨を砕いてから、丸呑みにした。カワセミが出没する池には、年配の方を中心にカメラマンが集い、交友の輪が広がる。水辺の宝石と称えられる鳥は、人々の身近な存在になった。

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森の中の岩場に目を向けると、日の光が弱く、湿気がこもる。大きな岩と岩の境目から、甲羅の長さが4cmになるアカテガニが姿を現した。名前の通り赤色の挟みを持ち、物を掴むのに役立った。朝晩はねぐらとなる木の洞の中で休み、日中森の中を歩き回る。梅雨明けの蒸し暑い日には、セミを捕まえて、崖地の隠れ家に引きずり込んでいた。周辺に住むカニが、一箇所に集まり、直径30cm、奥行き20cmの巣穴を作ることから、一種の高層マンションのように見える。食べ物は、葉っぱや、木の実、木の根、草などの植物から、ミミズまで幅広い。日本に生息している20種のカニのうち、山の中に生息している唯一の種である。
 渓流の代表種サワガニは、川辺を住処にし、陸地での活動時間は制限される。森と海が接する三浦半島では、5種類のカニが確認された。海辺にはチゴガニとアシハラガニが、河口にはモクズガニが生息している。小網代の森では川辺にサワガニが住み、上流付近の森の中にはアカテガニのコロニーがある。全てのカニの祖先は、海辺に暮らしているが、一部の種は、森の中へ冒険に出て、居場所を変えた。
 陸地での生活が長いアカテガニは、水中生活の名残として今でもエラ呼吸をする。水辺から離れるに連れ、徐々に体の仕組みが変わった。鰓を通して酸素を吸い込み、水分を溜め込む。蓄えた水が底をつくと、呼吸困難に陥り、泡を吹き上げる。直射日光に弱く、体を冷やすためにも、小さな水場に浸かる。今もなお水陸両用生活により、適応を遂げていた。

およそ1ヶ月半に渡る梅雨が明ける7月、アカテガニの動きが活発になる。落ち葉の上で、挟みが赤色に染まったオスが、黒色のメスに向かって、飛びついた。さらに2匹のオスが、加わり、一匹のメスを巡って、ケンカした。決闘に勝ったオスは、挟みでメスを抱え込んで、防御する。数日後、アカテガニ達は、木の幹を飛び越え、崖を降りて、とうとう森から離れた。

写真�〔擇隆瓦鮃澆蠅襯▲�テガニ
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 人工衛星から三浦半島を見ると、立錐の余地もなく建物がひしめきあっていることがわかる。リゾート開発に伴い、住宅地や施設が次々と建設された。かつては、海辺と森が接し、農業や漁業で栄え、江戸時代からの文化が受け継がれていた。第1次産業の衰退と共に、周囲一体の景観が変わり、近代的な町に生まれ変わりつつある。原始の三浦半島の面影をとどめる小網代の森にも開発の波が押し寄せた。1975年に小網代の海岸に日本最大級のヨットハーバーが作られ、首都圏に程近いリゾートとして、需要が高まった。バブルの頃に、別荘やゴルフ場の建設計画が持ち上がり、小網代の森もなくなる運命だった。地元のアカテガニの観察会のメンバーが、工事の中止を訴え、活動を開始した。定期的に観察会を行い、紙芝居を通して、アカテガニの暮らす森の様子を人々に訴えた。地元の人々に保護の機運が高まり、開発計画は中止になった。
 アカテガニは、かつては東北地方から九州地方まで全国各地の森に住んでいたが、沿岸部の開発により、姿を消しつつある。首都圏では小網代の森以外で、観察できる場所は少ない。カニ達の楽園は、地元の人々の地道な取り組みで守られた。

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第2章 小さなカニの大冒険

夏の終わりの小網代の森で、移動を始めたカニ達は、山を降り始めた。蜘蛛の巣にひっかがって身動きが取れなくなったカニもいた。挟みで葉っぱを掴んで、四苦八苦の末に抜け出した。数日後、森の外に出たアカテガニの数は、日を追うごとに増えてき、同じ方向に向かって行進する。カニ達は、海を目指して、垂直の塀を降りて、推定300軒になる住宅地を横切った。窓の隙間から、宅地のお風呂や寝室にも入っていき、海まで一直線に進む。住宅地は比較的安全だが、海から100mの地点を走る道路に幾手を阻まれる。追い討ちをかけるのは好奇心旺盛な人の子供達である。しゃがみながら、小さなカニを覗き込むように、背中の部分をもちあげようとする。カニは、挟みを突き出して、抵抗をしめした。海までたった数キロ地点で、危険を乗り越えた個体は、とうとう目的地にたどり着いた。海辺に集まった無数のカニ達は、黒色の卵を抱えている。満月の夜7時、満潮になった頃を見計らい、一匹が海の中に足を入れた。後に続くカニもゆったりと歩きながら、水の中に体を沈める。一時的に呼吸を止め、体を震わせて、腹部に抱えていた卵を放出した。わずか2秒から3秒の間に、数千個の卵を送り出す。卵は震動によって孵化し、わずか体調1mmの幼生ゾエアが漂い始める。

写真�◆ヽい貌�ったアカテガニ
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 森の中に住処を求めたアカテガニは、産卵期に先祖が暮らしていた海に戻っていた。幼生ゾエアは、半透明の膜に包まれ、黒色の目が引き立つ。身を守るすべがなく、ボラの稚魚の大群に飲み込まれる。産みの親であるアカテガニ達は、急に動きを止めた。ボラを警戒して、挟みを振り上げたのである。続く大群はナマズ科の毒をもつゴンズイだ。ゴンズイは、仲間と力を合わせ、アカテガニを振り切るように泳ぎだした。小魚達の動きを追って、アオサギが舞い降りた。

 夏の大潮の日に、アカテガニの大産卵にあわせて、一気に浜辺は賑わいを見せる。
アカテガニが大潮の日を選んだのは深い理由がある。潮の満ち干は、月の引力で海水が引っ張られることで起こる。太陽と月と、地球が並ぶと、太陽の引力が加わって、海面が盛り上がる。アカテガニと同じく、サンゴも大潮の日に産卵していた。
 複雑に入り組む三浦半島は、潮位の差が激しい。潮は海岸線まで満ちていき、より湾の奥深くへと妖生を運んだ。海に放たれる数は、一匹の親から2万から5万になる。海岸にたどり着いたアカテガニ全体の数を含めると、数十億と推定できる。 最近の研究によると、アカテガニは、太陽と月が出る時間のずれを感じて、大潮の日を予測しているとのことだった。目の部分に、光の変化を感じる特別な仕組みを持っていた。
 翌朝、岸から100m離れた入り江の中程に茂るアマモの草原にカニの幼生ゾエラが漂っていた。アマモの草原に身を隠し、プランクトンを食べて成長する。


第3章 ふるさとの森へ


 9月、三浦半島の小網代の海岸、アカテガニの大産卵から3週間たった。波打ち際の岩の上に大きさ1,5mmのカニの子供が発見された。アマモの草原から波に乗って陸に上がり、すぐに脱皮し、親と同じ姿になる。カニの子供は初めて自分の足で歩き、森の中を横切る小川をたどって、小山を登っていった。
 10月、小網代の森に涼しい風が吹き込んだ。木々が徐々に葉を落とし、わずかに赤や黄色に染まる。温暖な三浦半島は、首都圏に比べると、紅葉の見ごろが遅く、例年11月下旬から12月上旬になる。秋の初めのまだ暖かい日に、アカテガニは冬眠に備え、あわただしく食料を採取する。森の奥の薄暗い岩場を体調1cmの黄色いアカテガニの子供がよじ登っていた。わずかな窪みに足をかけて、垂直の岩を乗り越え、落ち葉の下で体を休める。

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 アカテガニは、日本に生息するカニで唯一陸上生活に特化している。エラから水を溜め込み、少しずつ消費し、変わりに酸素を取り込んだ。時折森の中に点在する池や沼に浸かり、水分を補給していた。季節や潮の流れを敏感に察知し、祖先と同じルートを辿り、森と海を往復していたのである。周囲1kmの小さな森の中で、脈々と命を繋いでいる。


以下 カニについて書いた作品

2023年10月16日 動物関連ニュース!ゲノム解読、ニホンミツバチとサワガニの進化系譜 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1986144108&owner_id=32437106
 

以下 過去のネイチャー・ドキュメンタリー作品


2026年1月13日(火曜日)「オランダの大地を駆ける野生馬コニックの一年」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1991431033&owner_id=32437106

2025年8月10日 NHKダーウィンが来た!ベストセレクション スナドリネ
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1990495441&owner_id=32437106

2025年5月29日付 NHK ダーウィンが来た!ワイルドライフ ベストセレクション「世界遺産北海道知床半島のカワガラスの一年」2014年放送
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1990057234&owner_id=32437106

・2025年4月28日付 オーストラリアのコアラ
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1989865779&owner_id=32437106

・2025年4月24日付 オーストラリアのディンゴ
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1989841093&owner_id=32437106





■【 近藤真彦 】 大物「クロマグロ」釣り上げ笑顔 「松方さんにも見せたかった」と感激 2026年初釣り1投目で「まさか」
(TBS NEWS DIG - 01月19日 17:03) 
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8637617
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