午年に因み、馬に関する物語を紹介する。日本を越えて世界の自然をテーマにするNHKのワイルドライフから一つの物語りをレポートした。主役は我々人類の文明の発展に寄与したウマである。今回2014年秋の放送から、オランダの大地を駆ける小型のウマの一種コニックの野生での暮らし振りに密着した。群れを作る性質から、湿地帯で草を食み、それぞれの家族が子供を育て、移り変わりの激しい自然に適応した。自然保護区内で群れの観察から、命の営みに迫っていく。
<オランダの大地を駆ける野生馬 コニック>
必:リンク無記載の写真 NHK ワイルドライフより
オランダの首都アムステルダムから北東30kmに東西11km、南北6kmのオーストファールテルスプラッセン自然保護区がある。面積の3分の2は湿地で占められ、残り3分の1は草原と森である。都市郊外に残る湿地と森が点在する豊かな自然を、馬の一種コニックの視点にたって語っていく。
目次
第1章:偶然が産んだ「エデン」
第2章:生と死のディテール
第3章:共生という「知恵」
第4章:活気のある自然
第5章:成長にともなう試練
第1章:偶然が産んだ「エデン」
都市に近接する豊かな自然が生み出された背景は、1980年代の経済事情に起因する。貿易で盛んだったオランダは、首都近郊で工場が次々と建設された。自然保護区一帯も元は大規模工場地になるはずだった。40年前に森を切り開いて、人口のダムを作り、住宅開発に取り掛かり始めた。予算の関係で、突如開拓は中断し、業者が後始末をせずに、放置した。人の管理が行き届かなくなり、風で湖の中に飛ばされた植物の種が発芽し、成長を始めた。人口湖から草が伸び始め、湿地に変わったのである。失われた生態系を取り戻すべく、自然保護団体が行動を起した。20年ほど前に、ヨーロッパの低地から山岳地帯まで住む鯨偶蹄目シカ科のアカシカを導入し、伸び放題になる草を刈る役割を務めさせた。次に放ったのは、ヨーロッパで広く家畜化されたウシ科のヘック牛である。狭い小屋の中から開放すると、すぐに野生の勘を取り戻した。
湿地で草を食み、時に泥を浴びて、寄生虫をそぎ落とし、自然の暮らしに溶け込んだ。最初に野生化したヘック牛は200頭に達する。家畜時代とは異なり、繁殖期オスは、同性の仲間と角を突きつけて喧嘩をし、勝者がメスを手に入れていた。湿地で野生化した種は、アカシカとヘック牛以外にもいる。今日の主人公、奇蹄目ウマ科ウマ属のコニックである。モンゴルで暮らす野生馬モウコノウマと同じく、群れを作る習性があり、蹄で地面を蹴りながら、大地を颯爽と駆けていた。肩高は140cm、体重は400kg、ウマの中では小ぶりに当たる。原産地ポーランドの言葉で小さな馬という。競走馬のサラブレッドと比べると、特徴が異なっている。競走馬は、早く走れるように、首が長くて、足が細長く、体の大きさのわりに、体重は軽い。コニックの方は、足が短くて、胴体が太く、いわばずっしり体型にあたる。原始の馬と同じく、背中の鬣が長くて、首周りが太い。体全体は灰色か茶褐色である。
決して体型はスマートとはいえない。足は速くなくても、力の強さは随一である。野生で生きるコニックは、実のところ人間が作り出した品種である。18世紀に当時存在したいくつかの野生馬の遺伝子を掛け合わせて新種を産み出し、軍用場や農耕馬として利用したのが始まりだった。30年前に家畜化した20頭のコニックを自然保護区に解放し、野生復帰の道を歩んだ。ヨーロッパで最も野生馬の遺伝子を残すコニックは気性が荒くて、時に喧嘩まで引き起こす。四季折々装いを変える自然公園内で躍動していた
第2章:生と死のディテール
春、気温が上昇し、草花が芽吹き始めた。気温は14度、熱くも寒くもなく、見晴らしのよい草原を西から風が吹きぬける。芽を出したばかりの草をコニックは移動しながらむしりとっていた。冬の間子供を身ごもっていたメスは、春先大集団の中で出産する。現在馬を狙う肉食獣は存在しない。かつてオオカミが辺り一体に広く生息し、野生馬を脅かしていた。当時の馬と同じく、コニックは大集団の中で子供を産み落としていた。胎内から外へ出たとき、子供の体は羊膜に包まれたままである。粘液層の羊膜は、子馬が生まれると共に、大抵抜け落ちる。子馬は膝が不安定ながら、15分後には立ち上がり、1時間後には母親と他の群れの仲間と共に歩くようになった。集団が移動すると、未だに羊膜に包まれたままの小馬が取り残される。羊膜が足に引っかかり、胴体の部分が覆われているのである。子供に寄り添った母親は、仲間の慌しい足音を聞き、体の向きを変えて、去っていった。おいてきぼりをくらった子供は、前足で体を支えるが、後ろ足の膜が抜けず、躓いて倒れてしまう。膝を折り曲げながら、殻を少しずつ脱いでいく。前足を伸ばし、後ろ足を立てて、ぎこちない動作で歩き出した。子供は、草を食べながら少しずつ移動する群れに追いつき、同じ歳頃の仲間と顔をこすり合わせた。ヒトと同じく、子供の頃は好奇心が強く、仲間へちょっかいを加えたりもする。母親は、子供を監視下に置き、短い草を食んでいた。大集団を作るコニックといえども、群れの間に順位関係はない。母親は、よその子供を追い出し、血の繋がった子供に付きっ切りで世話をした。
数日後、膜が抜けたことで、移動時の障害が取り除かれた。後ろ足の運びが安定し、草の上を駆け抜けていた。子供が走れるようになった頃、母親は泥の中に足を踏み入れ、膝を折り曲げ、体をこすりつけた。泥浴びをして、寄生虫をこすり落とす。時に冷たい風が吹く春、子供は体温の低下によって、運動量が極端に落ちることがある。体の弱い個体は、地面にうずくまったまま立ち上がることが出来ない。母親は、蹄で地面を蹴り、起きるように促す。じっとしていれば、仲間に置いていかれ、見通しのいい大地に取り残されてしまう。体温もますます低下し、死に瀕することがある。子供は、母親に励まされ、ようやく歩き出した。
春も深まった頃、毛の抜け変わりが始まった。抜け掛かった毛を木にこすり付けて、そぎ落としていた。オスは、唇を捲って、発情しているメスの匂いを嗅ぐ。専門用語では「フレーメン反応」と呼ぶ。気性が荒いオスは、蹄で地面を蹴って、対面にいる同性のオスを脅かす。片方が引き下がらない場合は、後ろ足で体を持ち上げ、首をぶつけて、喧嘩を始めた。野生馬の社会では、一頭のオスが、複数のメスを従える権利を持つ。優位のオスと複数のメスからなる群れを「ハレム」と呼ぶ。
戦いが続けば、体力の消耗が激しくなり、移動時脱落する可能性もはらむ。群れの中にいるオスは、食事の最中、時々立ち止まっては辺りに散らばる糞の匂いを嗅いでいた。一頭あたり、一日に20kg近くの食料を必要とするため、大量の糞がばら撒かれている。この糞には、オスの強さを示す匂いがついているという。オスウマは、辺り一体に散らばる糞の匂いを嗅ぎ、群れの中にいるライバルオスの強さを見極めていた。馬が出す糞は、肥料代わりになり、草の育ちもよくなる。糞虫の一種ヒメフンバエにとっては、貴重な食料になる。馬の糞を目印に、異性が出会い、繁殖活動を行う。オスは、産卵が終了するまでおよそ3日間メスを抱え込み、他のオスを遠ざけていた。ヒメフンバエは、糞の表面で産卵し、幼虫は自力で殻から這いだし、栄養分を吸収する。
馬の足元には、鳥類のツメナガセキレイがいた。オレンジの腹部が特徴で、嘴が尖り、糞にたかるヒメフンバエを捕えていた。ヨーロッパでは、渡り鳥で越冬地のアフリカから春一番に飛来し、野生馬に付きまとうという。産まれたばかりの子馬も、母親が出す糞を少量食べて、繊維質の高い草を分解するバクテリアを取り入れていた。
第3章 共生という「知恵」
コニックは18世紀に人の手によって作られて300年になる。20年前に、工業団地建設のため、放置された人口湖のオーストファールテルスプラッセン自然保護区に放たれた。工事が中途半端に終わり、保護区を放置すると、草が延び放題になり、薮のように見通しが悪くなる。自然の景観を保つために、コニックを含む草食動物を放って、様子を見守った。草食動物を保護区内に持ち込んだ結果、草の生長が抑えられ、3分の2の面積は湖に、残り3分の1の敷地は草原や森に変わった。途中まで森を切り開いて人口湖を作る計画を着手した。窪地に形成された水場に、風によって種が飛ばされた。水分を得て植物が芽吹き、湿地帯へ変わったのである。
写真=コニックの群れ 出展:JOE GIDDENS/PA 掲載元 2022年5月28日BBCよりThe Polish Konik ponies have been bred at Wicken Fen since 2003
https://www.bbc.co.uk/newsround/61607896
写真=コニックの子馬 出展:上記のサイトと一致 Twelve foals have been born this season

1983年に、豊かな生態系が維持されていることからラムサール条約に登録された。開発が進んでいれば、人口湖の水は周りの工員たちに利用され、草地や森は消えてしまっていた。中途半端な工事が、生物の楽園を築くきっかけになった。国立公園に指定された今、狩猟も禁止され、動物達が暮らす安住の地になったのである。
保護区では、ハイイロガンが繁殖活動し、毎年数千羽の雛が生まれていた。親鳥が、数羽の雛の面倒を見、首を伸ばして様子を確認する。雛が先に水際から陸地に上がると、親鳥が後へと続く。見通しの良い草原では、わずかな窪みにアカギツネが潜んでいた。
赤茶色の体は、草地に溶け込み、一見姿が分かりにくい。狡猾なこの食肉獣は、行進しながら逃げるハイイロガンの雛を次々に加えて、傷を付けていく。動けなくなった雛は、水の中に帰れず、次第に息を引き取っていく。アカギツネは、命を落とした雛を一羽ずつ加えては、巣に運び出していた。干拓が中断し、湿地に変わって40年、ヨーロッパでも数少ない野生馬の生息地として保護されている。
1400年代を最後にオランダ国内で姿を消したオジロワシが、保護区内で姿を現すようになった。枯れた木から足で枝を引き抜き、巣の材料集めに勤しむ。キツネを警戒して、高さ数十メートルの木の間に枝を積み重ねて、巣の土台を作る。草を敷き詰めてフカフカのベッドを拵え、産卵すると、夫婦が交互で番をした。狙いは体の小さいユリカモメである。日本で冬鳥として観察されるカモメの一種は、ここでは夏にも生息する。ユリカモメの追撃に入ったオジロワシは、両足を突き出して掻っ攫い、チュウヒに横取りされそうになりながら、巣に戻っていった。
夏を迎えた自然保護区は、分厚い雲が空を覆いつくした。コニックの集団は、異変を察して、高い声でいなないた。子供は母親に寄り添い、すぐに走り始める。強い風が吹き、草原が小波のように揺れ動いた。コニックは雨の匂いを感じ、慌てたように泥を蹴り、高台を目指して駆け抜けていった。子馬もそばにいる母親を確認しながら、前にいる仲間を目印に走り出した。まるでコニックを追いかけるように雨雲が見る見る広がり、太陽の光を遮った。雨粒が落ち始め、急に雷鳴が轟いた。この春産まれた子馬は、鳴き声を上げ、母親の両足の間にしゃがんでうずくまった。大人たちは、雨の到来を予測し、すぐに止むと見込んでいた。雨雲が過ぎ去り、陽の光が差し込むと、再び食事を始めた。
日中、群れの中では、オス同士互いに向き合いながら、いななき声をあげ、後ろ足でキックを食らわす。オスウマは二年ほど立つと、親元を離れ、若者同士で群れを作る。若者の群れでは、明確に順位があり、力が拮抗したもの同士では、足を折り曲げ、前傾姿勢を保ったまま、突進する。馬の急所は、短い足だという。足にくらいついたオスが、勝者となり、高い順位を得る。若いオス同士の群れの中で頂点に達すると、家族を持つハレムの主にたびたび勝負に挑む。取材の最中、若オス群れの頂点に立った個体とハレムの主の間が緊張し、頭を低く下げて、けん制した。若オスは、同性の仲間と戦って強さを発揮し、今ハレムの主との戦いに挑む。2頭のオスの間に体の白いオスが入り、中断した。この体が白いオスは、戦いで不利になるはずのベテランのリーダーオスを庇ったのである。ベテランオスから評価され、群れの一員として歓迎された。
第4章 活気のある自然
熱い夏が訪れ、一段と潤いを帯びてきた。草が伸びた国立公園内で、フェルトの生地のような鞘に覆われた角を生やすアカシカのオスの大集団の声が聞こえた。体に白い斑点がある産まれたばかりの子鹿の姿もある。母親が食事で留守の最中、草薮の中に潜み、天敵の目から隠れていた。
写真=アカシカ(番組外)掲載元 Picture Nature
https://pictureanimal.com/ja/wiki/Cervus_elaphus.html
メスと子供からなる群れを作るアカシカは、鳴き声を頼りに、親子でコンタクトを取る。人間から見ても区別は付かないが、アカシカ同士では、意思疎通が図れるという。
水辺にはソリハシセイタカシギがいた。小さな子供を抱える親鳥は、キツネの姿を見ると、自己犠牲の演技をする。雛に視線を向けさせないように、つまずいて転んでは起き上がった。怪我をしている振りを装い、十分にひきつけると、川を越えて、目の前に降り立った。セイタカシギの親は、完全にキツネを雛から遠ざけ、安心して散歩を続けた。
写真=ソリハシセイタカシギ
一方コニックは、一匹のメスに対して、複数のオスが背後について様子をうかがっていた。メスは、オスのことを気にしながら、水草の中に足を入れた。オスは警戒心を与えないように一端立ち止まる。メスは、背後にいるオスの気配を察し、そわそわしながらも水を飲みながら歩き始めた。オスは、ゆったりとしたメスの動作を見て、少しずつ近寄り、顔を合わせた。メスは、しつこく迫るオスに気を許し、パートナーとして受け入れた。コニックの社会では、体の強いオスのみが子孫を残す権利が得られる。パートナーを手に入れると、春先産まれてくる子供をメスに託し、他のオスの警戒に当たった。血縁関係のない大集団を作って移動する過程で、さまざまなトラブルが起こる。時に独身のオスが、メスに近づき、ちょっかいを加え、引きさらったりするのである。パートナーを手に入れたオスは、独身オスからメスを守るために、戦うこともあった。メスは、パートナーに選んだオスを信頼し、足が不安定な子供と寄り添いながら二年間を一緒に過ごす。
最終第5章 成長にともなう試練
コニックの群れは、湿地で水分を補給して、草地を歩き始めると、背中にムクドリが止まった。大量発生するムクドリは、ノスリの襲撃を警戒し、コニックに付きまとうのである。ふさふさとした毛の生えるコニックにとっても、ムクドリはパートナーとして利用できる。特に夏間は、虫が大量に発生し、毛にまとわり付いて、痒みが襲うという。背中に止まるムクドリは、病気の発生源になる寄生虫を取り除く役目を果たす。オスは鬣の中までムクドリに掃除してもらうことで、衛生状態を保つ。体調140cmを越えるコニックと、体調わずか25cmのムクドリが、一時的に共生関係にあった。
西の空に太陽が傾く頃だった。淡いオレンジの光線が差し込む中、3万羽に及ぶカオジロガモが草地に降り立った。旅の総距離はロシア東部から300kmに及ぶ。コニックの群れは、冬に備え、草を食んでいた。厳しい冬に備え、秋の間草を食べて脂肪をつける必要がある。寒波が襲う年、子馬は困難な事態に直面した。
春に産まれた子供は、生後9ヶ月になり、母親に倣い、蹄で地面を蹴り、雪の中から茶褐色の草を引き抜いた。栄養価が乏しく、食欲を満たせず、苦しい日々が続く。群れ同士の間でも熾烈な戦いへと発展する。体を密着するあまり、互いに苛立ちを募らせた。いななき声をあげて、威嚇を始めた。互いに戦うエネルギーはなく、すぐに騒ぎは収まった。子供は、母親の足元に置かれ、首を下げて、うずくまっている。集団の中の一頭は、氷が溶けた後に流れる川から水分を補給した。南国から飛来したカオジロガンは、風当たりのよい場所で、浅い雪から植物の芽を啄ばんだ。キツネは、匂いを頼りに、雪の中に隠れるレミングの出す音を聞き分けている。吹雪にかき消され、気配をつかめないようだった。
写真=カオジロガン(番組外の写真)掲載元 eBird
https://ebird.org/species/bargoo?siteLanguage=ja
寒さに比例して、雪が深くなり、草探しにも苦労を要する。移動の過程で、枯れた木々から枝が落ち、大きな障害となる。骨折した子馬は、移動に遅れがちになり、足を引きずりながら母親の後を追う。この冬、寒さが厳しい朝には、氷点下25度まで冷え込んだ。靄が一面立ち込める中、アカシカの群れの中には、親から取り残された子供がいた。鳴き声を上げながら、母親の姿を探し求めるが、見つからず走り回る。薄靄により見通しが悪化した。視覚に頼れず、鳴き声をあげて、互いに居場所を確かめ合う。草や木についた匂いも情報を知る手がかりになる。子供は、迎えに来ていた母親の声を聞きつけ、駆け出していった。無事に再会を果たすと、およそ1kmの遅れを挽回し、群れに合流した。冬は親と子がはぐれることや、事故も後を経たない。川であることを気付かず、無意識に歩くと、浅い氷を踏み抜き、転落死の危険が増す。ヨーロッパ北部の国立公園は、川の水が凍りつき、草は雪に埋もれ、食糧不足に直面する。コニックの群れは、枯れた木から新芽を啄ばみ、茶褐色の草を口にした。秋に蓄えた脂肪は底を突きつつある。気温が急に低下する朝晩はより身がこたえる。湿地では、餌不足で1頭のコニックが命を落としていた。カラスが体の上に乗っかり、仲間を追っ払って、皮をついばんでいた。キツネが森の中から現れ、カラスを蹴散らし、獲物を独占する。コニックは冬の間3割の個体が命を落とす。春の訪れを待ちわび、蹄で雪を掘り、草を探し始めた。母馬は、餌の不足から乳の出が悪くなり、責任を果たせなくなった。子供は乳恋しさからうなり声をあげた。再び寒波がやってきて、明け方はふぶきに見舞われた。一頭の子馬が、命を落とした。夏に子供を助ける母親も冬は自分の食料確保で精一杯だった。コニックの野生ならではの試練が続く。
季節が巡り、ようやく春が訪れ、太陽光で霜が蒸発し、氷が溶けて、湿地に変わるころ、アオジロガンは、北国に向かって飛び立っていった。冬の間レミングを狙っていたアカキツネは、仲間同士で取っ組み合いをした。野生馬コニックの群れは、草地に現れ、オスは縄張りの確保に努める一方、メスは出産の準備を始める。体の表面積の小さい子馬は温度変化に弱く、冬の間沢山の犠牲者が出る。春先、犠牲者の数を補うようにメスは出産し、子育てに勤しんでいた。
草地と森、湿地が入り混じる国立公園で、野生馬コニックは、あらぶる自然の猛威にさらされながらも命を繋いでいる。
以下 過去の自然番組のベストセレクション
2025年5月29日付 NHK ダーウィンが来た!ワイルドライフ ベストセレクション「世界遺産北海道知床半島のカワガラスの一年」2014年放送
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1990057234&owner_id=32437106
・2025年4月28日付 オーストラリアのコアラ
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1989865779&owner_id=32437106
・2025年4月24日付 オーストラリアのディンゴ
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1989841093&owner_id=32437106
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