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2025年05月25日22:35

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追悼!ZARDの坂井泉水 18回目の命日 2025年第3回目横浜みなとみらいライド 5月3日(土・祝)テーマ曲 ZARDの「愛が見えない」 SARD UNDER GROUND 山手西洋館めぐり スロベニアのブレット湖 タカ科ツミの巣

 <5月3日(土・祝 2025年横浜みなとみらいライド3回目 都筑区から中区山手西洋館巡り>

 同日 午後4時代に訪問したシルクセンターを紹介した日記 5月22日付
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1990014776&owner_id=32437106

5月27日(火)に、J-POP界で一世を風靡したZARDの坂井泉水の18回目の命日を迎える。彼女を世に送り出したレコード会社B-ZONEグループは、2026年のデビュー35周年に向けて、企画を打ち出している。5月27日(火)から6月22日(日)にかけて東京都渋谷HMV展で写真展を開催する。30分入れ替え制度を採用し、7月19日(土)から8月11日(月・祝)には、舞台を東京都の渋谷から大阪府心斎橋HMV展へと移す。坂井泉水の姿が、パネル展として蘇る。

写真 掲載元 詳細 HMV & BOOKS 35周年記念写真展 ZARD Photo Gallery -MONOCHROME/COLORS- より
https://www.hmv.co.jp/news/article/250324176/
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 関連日記

� 〜闇�同期 2024年5月3日 テーマ曲 SARD UNDER GROUND「空っぽの心」
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��2025年2回目 3月2日(日)ひな祭り テーマ曲「気楽に行こう」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1989558896&owner_id=32437106

�� SARD UNDER GROUNDとZARDが歌う「負けないで」について 2023年2月24日 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1984463159&owner_id=32437106

�ぁ‖�4章 スロベニアのブレッド湖を取り上げた日記 2022年2月20日
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1981645725&owner_id=32437106

�ァ々藩佞竜╂瓩療埣朸茵�2024年12月1日 テーマ曲「窓の外はモノクローム」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1988939091&owner_id=32437106
 
 目次
� �5月27日 NHK総合テレビで放送される「うたコン」にてSARD UNDER GROUND出演
�◆[絞�語 テーマ曲 愛が見えない 自然観察や西洋館巡りを通しての出会い
 第1章 横浜市都筑区で森林浴 Aメロの歌詞
 第2章 湖北区 仲町台のせせらぎ公園で野鳥達との出会い
 第3章 山手西洋館へ Bメロの歌詞
 
 第4章 旧柳下邸 山手西洋館巡り 人との出会い スロベニアのブレッド湖
  (1)和洋折衷の住宅で、健やかな子供魂を感じる
(2)アルプスの瞳と呼ばれるスロベニアのブレッド湖への憧れ
(3) ぬいぐるみ作家との会話
 
 第5章 夜景 川和富士公園 Cメロのサビの歌詞 





��  5月27日 NHK総合テレビで放送される「うたコン」にてSARD UNDER GROUND出演

 奇しくも5月27日の命日には、NHK総合テレビで午後7時30分から放送する「うたコン」にて、ZARD追悼コーナーと題した企画が実施される。出演リストに、トリビュートバンドとして2019年にデビューしたSARD UNDER GROUNDが掲載されていた。出演は2年3ヶ月ぶり二度目となる。初出演時の2023年2月21日、「負けないで」発表から30年企画のゲストとして招待された。実のところ、ステージ上の3人のメンバーと、スクリーン上の坂井泉水が、時を越えて「負けないで」を披露したのである。Aメロのパートはスクリーン上の坂井泉水が、BメロのパートはSARD UNDER GROUNDの神野友亜が担当した。

写真=Bメロのパートより 掲載元 Ameba 歌姫伝説 SARD UNDERGROUND、NHKうたコン出演 2023年2月21日付 https://www.tiktok.com/@kt_zard/video/7341385007593770248
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間奏を挟み、Cメロのサビに入ると、主旋律を歌う坂井泉水に対して、神野友亜は声量感溢れる声でハモル。坂井泉水の透明感のある声と、神野友亜の低音ヴォイスが程よく合わさった。一気にスケールアップするかのように、両者は声をそろえて最後のサビのパートを重ね合わせるように歌って、締めくくった。
二度目には、ソロシンガーとなった神野友亜が舞台に立つ。ZARDの坂井泉水の思いを胸に活動を続けていく。

��  旅物語 テーマ曲 愛が見えない 自然観察や西洋館巡りを通しての出会い

 新緑の横浜市都筑区と中区をめぐる旅、テーマ曲は、1995年6月5日に発売された15作目のシングル「愛がみえない」である。ユーロビート風のパワフルなギターサウンドは、新緑の小道を自転車で駆け抜ける若者の姿に合わさる。自然散策を通して花や野鳥との出会い、また山手西洋館での模様を描く。第4章(2)では、市民サークルによる絵画展の一つの作品のモデルとなったスロベニアのブレット湖について紹介する。紺碧の空の下、アルプスの氷河が溶けたことによる形成された湖は、東欧を代表する景勝地と化す。旧ユーゴスラビアのチトー終身大統領も、湖畔沿いに夏の別荘を構えた。絵画の作者との会話を交えながら語っていく。

 写真=愛がみえない ジャケット Instagram https://www.instagram.com/p/Cwv5NK4BrIA/
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       第1章 横浜市都築区で森林浴 Aメロの歌詞

朝方自転車に乗って一人の若者が、起伏のある丘陵地を建設された横浜市都筑区の湖北ニュータウンをめぐった。12月1日(日)以来5ヶ月ぶり、住宅地との間を緑道が結ぶ。若葉が萌え出て、瑞々しい緑のトンネルが形成されていた。さざぶねの道の脇に鎮座する心行寺は、青葉によって日差しが遮られた。
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色彩心理学の観点で、草木や自然をイメージする緑は、心の浄化作用を働かせる。なぜなら、興奮作用のある暖色(赤・橙・黄)と鎮静作用のある寒色(青・藍)の間に位置するからである。

 詳細 Colory 2022年4月16日付 https://icpa-colors.com/colory/color-therapy-green/

 新興住宅地の中に忽然と佇む神社は、開発前の面影を残す。一陣の風によって木の葉がざわめくと、ふと我に返る。さざぶねの道からかきのき広場の方向へ自転車を走らせた。前日の雨の影響により、側溝には水が溜まっていた。空気も済み、青葉に日差しが反射する。
 ZARDが発表した「愛が見えない」は、心の葛藤を抱える若者の姿が見える。曲の方は、坂井泉水の中では珍しくラップ調に仕上がっている。慣れない曲調とはいえ、坂井泉水は音程を外さず、テンポをあわせて歌った。

 全詞掲載「」表示

「あの頃は楽しかった 仲間も多くて たわいもなく 何時間も話してた」

学生の頃は、仲間に恵まれ、休日は観光地へも出かけた。当時は和気藹々と話すことに夢中で、他人任せに行動していた。

「遊びの帰り いつも終電に乗り遅れたね 懐かしいな あのドーナツ屋さん」

 飲みに行って遅くなると、つい時間の感覚を無くし、気付いたら終電の後になる。今では24時間営業のネットカフェに助けられ、朝まで過ごせる。

 ゆるやかな坂道を登ると、天然の木材を使用した簡素なつくりのログハウスが見えた。紅葉の時期は、周囲一帯オレンジのクヌギやモミジの赤の葉に覆われ、絵本の世界に出てくるモデルハウスのようだった。緑の葉に覆われると、ナチュラル感が漂う。

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素朴でどこか懐かしい風合を感じる外観は、緑道を行き交う親子連れを誘う。その名は「かもいけランド」、天候に関係なく、屋内にて無料で子供たちに遊び場を提供した。

 大人でも、天然の木の素材で出来た建物に、興味を駆り立てられる。一端自転車を留めて外から様子をうかがいながら、坂道を登っていった。

 曲の方はテンポがますます速くなる。

歌詞:「朝一番の始発で帰る私は ひどい顔。出かけていく時の私とは別人の顔。このごろ逢えばケンカばかり、一緒に居すぎかな」

 さすがにいくら24時間営業の店で夜を明かしたとはいえ、体を休めていない以上、寝ぼけ眼のまま朝方帰宅することになる。目的を持って家から出る際と比較すると、その差は明らかだった。

 坂道を上った先のまん丸広場は、その名のとおり円形の芝生が広がっている。遠くから見ると、広場を歩く人々が小さく写る。中心より奥に聳える扇形を保つケヤキの木は、柔らかい枝葉を広げた。その小さな我々を迎えてくれるかのように抱擁力に溢れていた。
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 小さな鴨池公園橋を挟んで隣、鴨池公園は、青空の下、黄緑の葉っぱがよく映えた。陽の辺り具合によって、葉っぱの色に差が出る。日陰は樹木に光が遮られ、深い緑になる。太陽の光は幾分まぶしく感じたものの、気持ちは晴れやかになる。そのまま池の淵を歩き、木の観察台が設置された日陰にくると、幾分ヒヤッとする。
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 サビの歌詞では、一段と坂井泉水はアクセントを付けて歌う。

「愛が見えない 今の時代 都会(まち)はみんな 急ぎ足で きっと誰もが 孤独なのに あなたも私も それを見せない!」

 人は誰しも孤独を隠したくなる。一人でふら〜と外へ出ると、野に咲く花を鑑賞し、野鳥の声に耳を傾けると、自然の中に調和し、気が紛れる。そのまま自転車に乗り、次の目的地へ向って出発した。
                                     <Aメロの歌詞終わり>

第2章 湖北区 仲町台のせせらぎ公園で野鳥達との出会い

鴨池公園と次の舞台となる仲町台のせせらぎ公園は、幹線道路「新羽荏田線」一本で繋がる。横浜市営地下鉄ブルーラインの仲町台駅と、せせらぎ公園の間を、一本の一筋の用水路「せきれいの道」が結ぶ。都筑区の「ささぶねの道」と「ゆうばえの道」と同じく、散歩道を覆うように、緑の葉をつけた枝が伸びる。日差しを遮る緑のトンネルから、しわがれた声が聞こえてくる。正体は、名前の由来となった水色と白が混じった長い尾を持つ「オナガ」である。決してきれいな声ではないものの、我々人の世界では、厄介者のカラスを追っ払ってくれるありがたい存在だった。実のところオナガは、同じカラス科である。全身黒に覆われたカラスと比して、体色は実に鮮やかである。首周りが白く、羽の一部は茶色、目から嘴の上半分は薄黒い。薄水色の羽毛と尾羽を広げて、枝から枝へ移っていく様は、空を舞う羽衣のようである。本州の中部地方以北に分布するものの、関西地方には近年繁殖記録がない。なぜ気候的にも大きな差がない関東と関西で明暗が分かれたのか、具体的答えは出ていない。

 用水路沿いには、帰化植物のキショウブが咲き出していた。背景はイタリアレストランの「FRESCO」、ホワイト一色に染まった建物は、窓を大きくとり、開放的な空間を演出する。
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カフェテラスのそばに立つ欅やモミジの葉が庇の変わりになり、木陰を提供してくれる。外からでも、鳥の声に耳を澄まし、四季移り変わる花々を鑑賞し、安らぎのひと時を味わえた。散策する中、緑道を劈くような金切り声が轟いた。正体はタカ科のツミである。オナガを防護壁として利用する性質から、出会える期待は高まっていた。高い木の天辺に、枝を組み合わせて形成したすり鉢型の巣が見つかった。そばで見守るのは目の淵が黄色いメスである。

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5月の初めは、大抵巣に篭り、抱卵をする。例え抱卵中でも、時折巣から離れ、外の様子をうかがう。もっぱら食事はオスに頼る。順調にいけば、6月頃に巣から新しい命が誕生する。

 既に公園内の睡蓮が咲く池では、カルガモの2番、カイツブリの一番が子育てをしていた。カルガモの雛鳥は、池の淵で母親に見守られながら、嘴を使って、藻類をこしとって食べている。付かず離れず、親鳥が体の向きを変えると、一緒に移動を始める。公園を訪れた散歩客の視線を一心に集めていた。対照的にカイツブリの方は、蓮の葉が浮かぶ池の中心近くを泳ぐ。親鳥と、2羽の雛鳥は、それぞれ距離をとっていた。全身黒と茶色の縦縞が入った雛鳥は、しきりに声をあげて餌を要求する。親鳥は、得意の潜水術を生かして、小魚を獲ると、再び顔を出し、口移しで与えた。

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園内は、名前の由来の通り、川のせせらぎと野鳥達の鳴き声が、相まって、ハーモニーを奏でる。都筑区と湖北区に跨る湖北ニュータウンは、人と野鳥の暮らしが程よく溶け込んでいた。


 第3章 山手西洋館へ Bメロの歌詞 

 山手西洋館巡り、初めの舞台は、山手公園内のテニス発祥記念館と旧山手68番館である。テニス発祥記念館は、玄関口の窓際に、横長のテーブルを並べ、5月らしい、和風装飾を施している。緑のクロスに添えられたコイノボリは、ボール紙を丸めて、筒状に仕上げ、金色やピンク色の折り紙を貼り付ける。手前に金箔折り紙の日の丸デザインのセンスを置く。奥から一体の日本人形が見守っていた。

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旧山手68番館の装飾の方は、いたってこじんまりしていた。ミニチュアの兜を囲うように、金箔の屏風が据えられる。手前には壷やさいころを置く。テニスコートを利用する会員の控え室で、簡素ながら、ささやかな幸せを届けてくれた。

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 「愛がみえない」のBメロでも、激しい葛藤を抱える若者像が見える。

「一人で生きていくほど強くないくせに 時々独りになるのが好きになる」

 一人で生きると、独りになるとは、まったく意味合いが異なる。一人で生きるには、誰にも頼らず、お金を管理し、自炊を初め、身の回りのことをすべてこなす。一方、独りとは、身の回りに家族や親しい仲間を含め、パートナーが存在しながら、単独行動することを差す。食事や就寝時、誰かの助けがあると、心強い。ただ人間、ときにはプライベートな空間が欲しくなる。一人部屋でくつろぐことは、まさに癒しの瞬間だった。

「一番肝心な貴方に 何故優しくできないの?他の人には気を使うのに」

 人は、職場や学校で過度に神経をすり減らすと、身の回りの人に当たることがある。好きな人だからこそ、時に本音をいえず、冷たくしてしまう。

写真=プライベートの1枚 掲載元 AERA DIGITAL 2024年6月5日21時付
https://dot.asahi.com/articles/-/224442?page=1
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 「電話を切ったのはどっちが先 私が先 もう別れようと言い出したのは あなたが先
夢を捨てるのが大人なら 大人になんかなりたくない」
 
 子供の頃は誰しも夢を描く。成長するにつれて得て不得手など、周りの人との比較からわかりやすくなる。学生を終えて、社会人になると、全て責任を持つことになる。遠い将来を考えると、誰しも悲観的になる。ただ時は止まってくれない。必ずヒトは歳を重ね、青年期から中年期、そして老年期を経て、天寿を全うする。 

持参したお弁当を食べていた際、過去の自分に戻っていた。今は、次の目的地に進むだけである。

 サビの歌詞

「愛が見えない もうこれ以上 あなたの海 泳げないわ あんな風に あなたの事 愛せる人は 私しかいない!」

 彼女からは、あなたの世界に入っていけない!と突っぱねられた。自我を張っていては、他人の心をつかめない。言葉一つ違うだけで、すれ違いが起こる。素直にならなければならなかった。
                            <Bメロ歌詞終わり>

  
   第4章  旧柳下邸 山手西洋館巡り

  (1)和洋折衷の住宅で、健やかな子供魂を感じる

磯子区旧柳下邸宅は、緑の中の住宅地の中に忽然と姿を表した。大正ロマン溢れる、和風の切妻屋根の下にフランス瓦が敷かれた年季の入った建物だった。大正時代に商業で成功を収めた柳下家の邸宅を1996年に横浜市から譲り受けた。山手西洋館と同じく無料公開されている。

詳細 たびらい 2020年10月10日付 https://www.tabirai.net/localinfo/article/article-18624/

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築年数は100年から110年、時は大正時代に遡る。昔の母屋さながら、玄関口を開けると、ガラガラと乾いた音が鳴る。マスク姿の20代から30代の女性が出迎えてくれた。注意事項として、壁の張り紙を見ること。場所によっては痛んでいて、わずかな衝撃でも破損する可能性があるとのことである。中は和モダンなデザイン、廊下は狭くて長く、茶の間には、掘り炬燵がある。一方、外国の客人用の洋室には、円形テーブルに、赤いクッションつきの椅子を4脚据えた。1階の各室に並ぶ五月人形の中で、もっとも年数が経過したのは大正15年(西暦1926年)製である。

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裾の長い和服を着た少女は、長い髪の毛をピンでとめて、きれいに纏め上げ、フルートを手にとっていた。後ろには、白馬に跨る稚児武者が控える。清楚な女児と凛々しい男児を引き立てるのは、一段高いところに据えられた2体の兜だった。成長する子供の気高い姿を映し出す五月人形、99年の歳月を経て、今の令和世代へと受け継がれている。

 元来た道を戻り、山手西洋館巡りを再開した。舞台はベーリックホール、スパニッシュスタイルを基調とする木造建築は、ベージュ一色に染まっている。1階のリビングルームには、花のある暮らしを表現している。中心に銀の職代を置き、6人分の皿に、それぞれ一輪ずつ花を置く。敬虔深いキリスト教の信者による、慎ましい食生活だった。
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 小さな通りを挟んで隣のエリスマン邸は、装飾者が居合わせた。上質でアンティークな部屋には、実に意匠を凝らした作品が展示されている。大き目の器に、輪島塗の漆喰と西欧のガラス工芸品が競演を果たしていた。それぞれの工芸品を囲うように、9体の馬が駆け抜けていた。

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装飾者によると、端午の節句の語源は馬からきたという。端は初めを意味し、午は馬を差す。いつからか端午は5月を指し、午の一字で馬を意味する。つまり5月初めの馬の日である。数を9匹に保った理由は、縁起の良さから決めたという。言葉で表すと、「5月初めの馬の日に、上手くいくように」と願いがこめられている。和と洋が融合したモダンインテリアを使って、未来を担う子供たちへの思いを届けていた。

(2)アルプスの瞳と呼ばれるスロベニアのブレッド湖への憧れ

 斜め向かいの山手234番館は、1階は端午の節句の装飾、2階は市民団体による絵画展が開かれていた。聞けば、抽選にて当選したことにより、7年ぶりに人目につきやすいこの場所で開催できたという。一つの作品に目を留めた。作品名は「Lake Bled」スロベニアのブレッド湖を描いた作品だった。

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1周約6kmの湖の中心の島には、17世紀に建てられたカトリックの「聖マリア教会」が立つ。湖畔と島との間をボートが往復する。教会では、ハプスブルク帝国時代から、新郎が新婦を従えて、99段登る風習がある。式展の最中、島は貸切状態だった。背後に聳え立つ雪を被ったアルプスの壮大な山々が、新たな門出を迎える新郎新婦に、温かいまなざしを向けていた。

写真=湖畔から見たブレッド島 掲載元  Beautiful photo net ブレット城とブレット湖の美しい冬の夜明けの景色 スロベニアの風景 2019年12月21日午前7時付
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絵画の作者に話を聞いたところ、同じ旧ユーゴスラヴィアのボスニア・ヘルツェコヴィナと合わせて、ツアーで訪れたという。戦後を代表するカリスマ的指導者旧ユーゴスラビアのチトー大統領も、アルプスの瞳の愛称を持つ山紫水明の景観に惹かれ、夏を過ごす別荘を建てた。1945年3月7日に首相に就任し、53年に大統領職へ上り詰め、1980年5月4日に87歳361日の生涯を閉じるまで、国のリーダーであり続けた。社会主義者らしく、派手な装いは好まない。現在はヴィラ・ブレッドと呼ばれる30の客室数を提供するホテルとして運営されている。外観は灰色一色とはいえ、室内は実にグレード感が漂う。ホテルのカウンター周辺は、暖色系の明かりを、壁や床のタイルが程よく跳ね返す。光が室内に効率よく行き届き、温かみのある空間を作る。赤を基調としたウィルトン織の絨毯の上に、白色のソファーを据えた。モノトーンインテリアを使用しているとはいえ、格式と伝統を調和した作りが評価され、4つ星に認定されている。チトー大統領が使用した部屋の電話機も残されていた。

詳細 ヴィラ・ブレット CROTABIより https://www.crotabi.com/vila-bled/

絵画の作者は、とても気さくな方で、笑顔を交えながら受け答えしてくれた。チトー大統領はご存知ではなかったようで、私は丁寧に説明した。ブレッド湖を訪れたのはコロナ前、現在は円安物価高の影響により、航空機代が嵩み、すっかり海外旅行は遠のいた、と語ってくれた。お礼として、作品の絵葉書を戴いた。若葉が萌え出る春、湖を前に若い男女が肩を寄せ合っていた。二人を出迎えるのは、聖マリア教会である。人々の心を揺さぶる光景だった。

            (3) ぬいぐるみ作家との会話

 西洋館巡りの最終目的地は港の見える丘公園内のイギリス館と山手111番館である。山手111番館の1階窓際の一室では、市民サークル展が開催されていた。GWの頃は、「渡邊萠人形教室」、先生と生徒らの渾身の一作が等間隔に並ぶ。先生の作品は、実に精巧に出来ていた。双子の男女だろうか。髪の色は異なっているとはいえ、鼻筋や目の形、小さな口元は、似通っている。それぞれ寄り添いながら、来園者に視線を向けているようだった。

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ぬいぐるみや日本人形には、情が入りやすい。持ちすぎると手放せず、増えていく一方である。先生自身は、時に九余に出しているとはいえ、自宅で保管しているという。立体感のある世界に引き込まれ、別れ際にも名残惜しい気持ちだった。

 端午の節句イベント、子供たちの健やかな成長を願い、古くから5月5日に合わせて開催された。西洋館巡りを通して、新たな人と対面し、いつの間にか、リフレッシュできた。過去は過去と割り切り、未来を切り開くために人々は動き出している。

 


         第5章 夜景 川和富士公園 Cメロのサビの歌詞

 午後6時30分過ぎには、都筑区川和富士公園にたどり着いた。標高78mの富士塚の天辺から視界はほぼ360度開ける。南方に目を向けると、みなとみらいのシンボルとなるランドマークタワーをのぞく。西南側の視野が広く、東名高速道路を走る車のテールランプが、アクセントをつけるかのように、オレンジの帯になる。南南西の雲間に島影のように浮かぶ稜線は、箱根の山々だった。麓では、日がかげるに従い、一人又一人と帰っていく。風にあたり、幾分冷たさを感じた。

 写真=18時51分          18時54分
フォト フォト

 Cメロのサビでは、間奏を挟み、次第にテンポをあげていく。

坂井泉水は、曲の中で裏声を出す。「愛が見えない もうこれ以上 あなたの海 泳げないわ でも私の 幸せのカギ 握っている」とミックスボイスで歌い、オクターブを上げて「のはあなたよ」とアクセントをつけた。

 写真= 2004年 LIVE TOUREの一幕 Tiktok
https://www.tiktok.com/@kt_zard/video/7341385007593770248
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 「愛が見えない Only you forever 全て分かり合えなくても」と一呼吸入れて、さらに力強く「やさしさより キスが欲しい 灼熱の夏に躍らせて」

 ギター音を中心に、バンド演奏が入り、ZARD切手の激しい4分10秒に渡ったナンバーは終焉した。
                                  <END>

 写真=18時55分
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 確かに若いうちは、刺激を受け、価値観の変化も生じる。都筑区の自然観察を経て、山手西洋館で、新たな作品に触れて、開放感に浸った。先のことを予測することは難しい。誰しも未来を描けないからこそ、時に不安にさいなまれる。現実を受け入れるしかない。茜色に染まる空の下、麓の町明かりに、心が動かされ、決意がみなぎってきた。麓の緑道から続く階段を下りて、自転車に跨り、家路へと着いた。
 

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