を読んだ。A・E・ヴァン・ヴォクト著
地球最後の砦
浅倉久志訳
自殺に失敗したノーマは、奇妙な男に誘われてついていき、強制的にどこともしれない世界への義勇兵を募る事務所で働くことになってしまう。
その男ドクター・レルの隙をついて元恋人へ助けを求める手紙を出すが、それは元恋人ガースンをも巻き込んでの時空を越えた戦いの始まりだった・・・。
なんという若さに任せたイメージの奔流と言うか、ある意味とてもヴォクトらしい作品で、数ある時間テーマ作品の中でも最もシッチャカメッチャカなものの1つだろう。
そもそもなんで人間が必要なのかよくわからないし、彼女はなんでそんな力を持つに至ったのかもさっぱりわからない。
しかしそんなシッチャカメッチャカな展開なのに、最後があまりにもビシッと決めて終わるので、なんだか名作を読んだような気にさせられるのがなんかずるい(笑)
消されし時を求めて
伊藤典夫訳
病院のベッドで目覚めたドレイクは、その前1週間の記憶が欠落していた。
文具のセールスマンだったドレイクは、記憶が消えたあたりに回っていた地域にもう一度行ってみることにする。
そして道中の列車で、若い女性が無限に液体が充填されるコップを売っているのに出くわし・・・。
これまた時間物だが「地球最後の砦」よりはまとまりがいい。
最初はこれは「ヨグ・ソトースの影」の「未来に眼を向けよ」じゃん(笑)とか思いながら読んでいたのだが、途中からそれどころではない複雑怪奇なプロットに突入(汗)
ただしあまりにも複雑な内容に対して著者の説明力が足りていない感じで、何がどうなったのかはかろうじてわかるものの、なんだか後出しで手品のトリックを説明されているような、少し居心地が悪く感じるところも。
まあなんにせよやっぱりヴォクトだったという感じ(笑)
ところで本書のイラストは表紙もいいが、中の挿絵がどれもこれもいい感じだった。
岩淵慶造・・・おお、大御所中の大御所だ。
ログインしてコメントを確認・投稿する