先日、晩ごはんのとき妻が
「ギリシャ経済って、持ち直してきてるらしいよ」
と言った。
そういえば、アテネ五輪以降、そのつけでギリシャ経済がやばいことになり、EUを追い出されそうだとか、メルケルがいじわるするからギリシャ人が苦しんでいるとか、聞いたことがあったなぁ。
そのころにギリシャの元財務大臣だった(んじゃなかったっけ?)ヤニス・バルファキスの『父が娘に語る経済の話』を読んだ。べらぼうに面白かったね。
そのギリシャ経済が持ち直しているという。
危機のときは、日本も似た状況なんじゃないかとか、いろいろ重ねあわせて語られたものだけど、その後のことはとんと聞かなくなっていた。
ちょっと検索してみると、web上にある23年末の日経の記事でもそういう話は出ていた。話題になっていないだけで、日本のメディアが気づいていないというわけでもないらしい。
左うちわになっている、という話でもないようだけど、EU全体の経済成長率を越えたとか。それはまぁ、もとが低ければ率に換算すればグンと伸びて見えるだろうから、統計のマジックもあるのかもしれないけど。
破綻の危機は、乗り越えたのだろう。
何よりのことと思う。
その後、日本の方はあんまりかわってないか、もっと悪くなっているけど。
どうやって持ち直したのか、いろいろ厳しいことは会ったんだろうけど、知りたい気はした。
そんな話を、カイシャにてコードネーム=こっぺさんと話していたら、
「youtubeかなんかで観たんですけど、アルゼンチンって昔は経済的にすごくよかったらしいですね。それがなにかで悪くなって・・・」
以来、なかなか厳しい状況にあるとか。
「アルゼンチンっていうと、サッカーのイメージくらいしかなかったですから、へぇって思いましたけど」
へぇ、と思いかけ、たしかになんとなくそんな話は聞いたことがある気もしないでもない。フォークランド紛争は、それと関係あったのかなぁ。
気になったので、アルゼンチンと歴史と経済で検索をかけてみた。
UFJかどこかの銀行のレポートが出てきた。
一部抜粋。
「
アルゼンチンは、19世紀後半から20世紀前半にかけて農産物輸出で巨額の外貨を獲得し、第1次世界大戦前には世界有数の富裕国となっていた。しかし、第2次世界大戦後に、主に下層労働者が熱狂的に支持するペロン大統領の結成した正義党(通称ペロン党)が一大勢力となり、ペロン党政権による労働者向けの人気取りの色彩が濃いポピュリズム的な政策が長期間続いたことが、経済悪化を招く原因となった。
」
へぇ、そうなんだ。
20世紀前半ということは、フォークランド紛争は関係ないね。
製造業で存在感を示してきた日本は、今、なかなか厳しい状況にいると思う。
努力すれば、またなんとかなるんじゃないか、なってほしいと思うところは自分が住む環境である以上、当然ある。
自分自身まだこの国で生きていかないといけないし、子どもたちの世代を考えるとより真面目に考えなくては、と思う。
何もしないでうまくいくなんてことはないだろう。
ギリシャにしても、アルゼンチンにしても、諸外国をみれば、ただ漫然とうだうだして今に至っているわけではないだろう。
いろんな国の状況をみながら、自分がどのように動いていくか、考えないといけない時代なんだろうな。
アルゼンチンで検索したら、銀行のサイトでこういうレポートがアップされているくらいだから、歴史や諸外国に学ぶくらいのことは、経済の最前線にいる人たちはやっているんだろうけどさ。
にもかかわらず、なかなか難しいというのが、現実なのだろうかね。
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