愛媛県の県庁所在地・松山市。
日本最古の湯治場といわれ、3000年の歴史をもつ道後温泉や、文豪・夏目漱石の代表作『坊ちゃん』の舞台としても知られる松山は、言わずと知れた四国屈指の観光都市です。
https://www.youtube.com/watch?v=YVpnrM-O7TA
【愛媛】 愛媛県松山市おすすめ観光15選
そんな松山の逸話として知られているのが、「蛇口をひねるとポンジュースが出てくる」という都市伝説です。
愛媛県出身の加奈子ちゃんにその話をしたら、
「うん。私の知り合いのうちの子が通っていた小学校の教室の前の廊下にある水道の蛇口をひねると、ふつうにポンジュースが出てきて、授業の合間に出てきたってよ」
真顔でそう答えたりして。
形の良い鼻の孔をふくらませたその真顔がぎゃくにあやしくて、私はまったく信じていなかったのですが。
この南海放送に就職した加奈子ちゃんとのなれそめを、名前は伏せてTBSラジオの「ONE-J」という番組にメールしたら、MCの本仮屋ユイカをはじめ、たまたまその日にコラボしていた南海放送のアナウンサーまでが「それは誰だ !!」と、スタジオをひっくり返す大騒ぎになりましたっけ。
https://www.tbsradio.jp/onej/
ONE-J TBSラジオ
そんなみかんジュースの都市伝説が発端となったのか、みかんジュースが蛇口から出てくる水道が松山のあちこちに出現したらしいのです。
https://sq.jbr.co.jp/library/490
愛媛で「蛇口からみかんジュース」を体験できる場所と日にち
そんな松山の市街地をさっそうと走るのが、みかん色・だいだい色のボディの路面電車です。
https://www.youtube.com/watch?v=MFBqTRgyqs8
伊予鉄 松山市内電車
路面電車を運営する伊予鉄グループの前身・伊予鉄道会社は、日本初の軽便鉄道の会社でした。
軽便鉄道とは線路の幅が狭く、車両も小形の鉄道です。
明治の文豪・夏目漱石が尋常小学校の教員として松山に赴任して来たのは明治28年のことでした。
明治39年に発表された小説『坊ちゃん』にも軽便鉄道は登場し、
「停車場はすぐに知れた。切符もわけもなく買った。乗り込んでみると、マッチ箱のような汽車だ」
そう描写されたことから、いつしか「坊ちゃん列車」と呼ばれるようになったのです。
そういえば、今年に入ってからかな。長崎市、富山市、栃木県宇都宮市と、路面電車が走る街についての投稿が続いてきたような気がする。
路面電車の車窓からの街の風景や風情などのたたずまいは、そうそう変わるものではありませんでしたが、ひとつだけ違うのが、車内や車窓から見かけるお遍路さんの姿です。
https://www.shikoku88.net/88blog/?p=943
お遍路の服装〜基本三点について〜
管(すげ)の笠に白装束…。外国人観光客たちも思わず目で追う、近代都市の風景からかけ離れたその姿は、ここが四国であることを実感させてくれました。
お遍路さんの姿を眺めていると、笠にも白装束にも、「同行二人(どうぎょうににん)」の文字が書かれていることに気づきます。
一人で周っていても、数人のグループで周っていてもです。
この「同行二人」とは、お遍路している連れの人数ではなく、「弘法大師と一緒にいる」…
そんな意味が込められているとのこと。
四国の人びとが旅人に親切なのは、お遍路文化に理由があるのかもしれません。
私は薬の服用・管理や、てんかん・熱中症の発作の可能性があるので、旅行する範囲は、北は群馬・栃木・茨城の北関東、西は京都・大阪・神戸あたりを限界としていますが、宇和島・八幡浜・大洲・松山のある愛媛県だけは、死ぬまでに再訪してみたいと思っているのです。
(このシリーズ終わり)
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