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2024年05月11日11:28

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ここ数回のハイドン・マラソンの中では出色・・・センチュリー・ハイドンマラソン

「目が覚めるような」とはこのこと。

大阪 ザ・シンフォニーホール
センチュリー ハイドンマラソンHM.35
飯森範親指揮 日本センチュリー交響楽団
(コンサートマスター 松浦奈々)
バリトン:大西宇宙 ソプラノ:村岡 瞳
ハイドン:交響曲 第42番 ニ長調 Hob. I:42
モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」、「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」より抜粋
ハイドン:交響曲 第103番 変ホ長調 Hob. I:103「太鼓連打」

前回の記事(https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1986553510&owner_id=28135846)も好意的に書いたが、今日の演奏はそのさらに上に行くもので、これはひとえに曲の魅力もあるかも、です。

42番の最初の一音が響いた瞬間、「おおおおお」と思ったというのは本当。前も、同じことを書いているけど、今回はさらにその上をいくもので、最初にも書いたように「目の覚めるような」演奏だったですね。しかも、この42番、さすがは疾風怒涛期の作品、その颯爽かつ振れ幅の大きい演奏効果がなんとも魅力的。6−6−4−3−2のセンチュリーが魅せる透明感とキレの快感(4楽章の細かいパッセージをきっちり合わせてくるのは、やっぱりすごいなあと思います)は格別のものがあります。

そして、8−8−6−4−3に拡大されたセンチュリーにダブルティンパニがくさびを打ち込む103番(オリジナルはダブルティンパニではないような気がするのだが、どうなのだろう?→オリジナルからダブルでした。驚き!)は、「傑作」の「堂々たる名演」といっていい気がする。特に、4楽章の「ハイドン」面目躍如のロンド・アレグロ、長い長い冒頭からのセンプレ・ピアノの緊張感、そこからコン•スピリートに完璧に推移するアンサンブルの見事さ、そして到達するEs-durの壮麗なコーダ、いやいや満足感半端なかったですね。

一方、この103番を聴くまでは、「今日の一番は実は真ん中のアリア集」と書くことを考えていたぐらいの愉しさだった中間部も特筆すべきかも。飯森さん、新国立で「コジ」を大西さんとやることが決まっているらしく、おそらくその流れで今回のプログラムになったのかなあ。とにかく、大西さんの美声のすばらしいこと! その身振り手振りを交えた歌唱は、字幕がなくても歌詞の雰囲気を十分に伝えてくれて秀逸。これだけでも今日のお代は十分もとがとれます。

ついに到達したファイナルイヤー、ここまで来たんだなあ。これが、最後、ロンドンで堂々たるフィナーレを迎えるのが、いまからわくわく、ですね、
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