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2024年05月20日14:55

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読響は本当に上手い・・・読響 横浜マチネーシリーズ マーラー3番

ただただ、マーラーの3番が聴きたくて行った演奏会。

横浜 横浜みなとみらいホール
読響 第134回横浜マチネーシリーズ
ユライ・ヴァルチュハ指揮 読売日本交響楽団
(コンサートマスター 林 悠介)
メゾ・ソプラノ=エリザベス・デション
女声合唱=国立音楽大学
児童合唱=東京少年少女合唱隊
マーラー:交響曲第3番 ニ短調

コンサート友達のじゃくさんから、その存在を教えてもらっていたもの。今年は、どうもマーラー3番の当たり年らしく、関東ではこれ以外にもアマオケでもあったらしい。ぐすたふくんにとって、1年も空けずにこの巨大な曲の3回も実演を聴けるなんて初めてのこと、まあびっくりの年ですな。カーチュン・ウォン/日フィルの素晴らしい演奏(https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1986132763&owner_id=28135846)から半年、その印象さめやらぬぐすたふくんに、今回の演奏は果たしてどう響くのか?

結論から言うと・・・・読響の演奏能力の高さとその響きの美しさに圧倒された、というのが本当の気持ち。

箇条書きにしていくのが適当かとおもうので以下に列挙。

・1楽章は、ちょっと僕にはあっさりしすぎかなあ。もっといろいろこだわって、行きつ戻りつ、寄り道しつつ、というやり方の方が僕は好き。この1楽章で、ああ、こういうやり方をする指揮者なんだ、ということが分かったので、これ以後そういうところにはこだわらないと心に決める。
・そんなもので、2楽章が好印象。ザッツ「角笛交響曲」という美しさと柔らかな肌触りが心地よい。
・3楽章は、さすがは読響という演奏効果を聴かせてくれたのだけれど、ポストホルンがこの間の日フィルと比べるとどうしても見劣りする。これは、ちょっと可哀想だったかも。
・4楽章は、メゾ・ソプラノの独唱がアルトといってもいい深みのある声を聴かせて、存外にいい味。
・5楽章冒頭、合唱がいきなり立ち上がると同時に歌い始めるというのには仰天。こんなんだったっけ?しかも途中で着席して、最後の弱音は座って歌う・・・これも、初めてかも。たしかにこれだと6楽章で聴いている方の気が散らないから、いいやり方かもですね。
・6楽章は、もう少しテンポを落としてもいいのに、と思わないわけではなかったですけどねえ・・・。でも、最後のピンポイントに収縮した音楽の光がビッグバンにまで拡大するまでのシークエンスは、読響の能力あってこその見事なもの。最後のニ長調和音がみなとみらいの音響空間へ拡散していく様の美しさ!これが聴けるだけでも、至福、ですな。

改めて、この曲は実演で聴いてこそ、という思いを強くしました。その場にいないと感じられない息遣いや響きがてんこ盛り。そして、その度ごとに新鮮な感動に満たされる、本当に得難い曲です。広上・京響のチケットはまだ手に入れてないけれど、争奪戦をかちぬいて8月、1年間3度目の3番体験を堪能したいものです。
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