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2024年05月10日07:14

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クルマ0427 ローバーおばさん(ROVER P4)

本稿0319にローバーP5/P5Bのことを記しました。1958〜72年に生産されたボクが大好きなクルマですが、その前身となった(時期は少し重なっていますが)のはローバーP4です。

https://images.app.goo.gl/F8o9WWF4JvjqGQ9i7

https://images.app.goo.gl/98f8GhTKULtoxUSs6

ランドローバーを手掛けたことで知られるGordon Bashford(ゴードン・バシュフォードが全体設計を行ったP4最大の特徴は、吸気がOHV・排気がSV(サイドバルブ)というユニークなバルブ機構を持つIOE(intake over exhaust)型エンジンです。

https://images.app.goo.gl/ii94F7JV81bJzepN9

https://images.app.goo.gl/LzeGPvYTHpVFQH687

アメリカではこの型式のエンジンは「Fヘッド」と呼ばれてしばしば見かけますが、ヨーロッパでは滅多に目にしません。

ローバーは、1940 年代にJack Swain(ジャック・スウェイン)が設計したこのエンジンをランドローバーで1948 年から 1990 年代初頭まで使いましたが、サルーンではP3(P4の前身)・P4・P5で1949〜67年に用いました。本稿0319で記したように、P5のエンジンはHarry Weslake(ハリー・ウエスレイク)がリファインして、最終的に直列6気筒2995cccから134馬力を発揮しましたが、P4では直列6気筒2638cc・108馬力が最大でした。

ところで「P4」というのはもともと工場で社員が使っていた呼称でした。市場ではそれとは全く違う「ローバー75」として1949年に販売が開始され、その後は数々のバリエーションが展開されました(60・80・90・95・100・105・110)。他に1950年にティックフォード社に2ドア4座のDHC(ドロップ・ヘッド・クーペ)を2台架装させています。

https://images.app.goo.gl/fh7e8nxCRcu1CH8G6

これらの総称としてP4が一般的に使われているのです。

個々のバリエーションについては、各国のローバー・クラブ(ランド/レンジローバーに特化した組織は除きます)がモデル毎の詳しい説明をしてくれるでしょうからここでは割愛します。興味のある方はクラブに問い合わせるとよいでしょう。下記のウェブサイトも参考になります。

https://www.roverp4dg.org.uk/index.php/about-the-rover-p4/the-p4-range-of-models

梯子型シャシーに取り付けられたフロント・サスペンションは、上下不等長のアームをコイルスプリングで支えるシンプルな独立懸架でした。

https://images.app.goo.gl/Y7yy8BoUUx29S7Cz9

リヤはごく一般的な、バンジョー・アクスルをリーフスプリングで支えるリジッドです。

そんなシャシーに被せられた車体のディメンジョンは、ホイールベース2819・全長4528・全幅1666・全高1607mmと5座サルーンとしては平均的でした。

インテリアに目を転じると、ダッシュボードに使われていたウッドもシートに張られていたレザーも高級品とは言い難いモノだったようです(レストアされていない個体の内装写真↓を見る限り)。コストを勘案したのでしょうか。

https://images.app.goo.gl/tN5dzBgSaVzmpaWR9

https://images.app.goo.gl/q8o3bT1NQFwEn17A9

愛情を込めて「ローバーおばさん」と呼ばれたP4はどこを取っても及第点の、時代を代表する大衆車で1949〜64年に各モデル合計130312 台生産されました。
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