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2024年05月24日07:05

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クルマ0429 豪州製独逸車(GOGGOMOBIL DART)

GOGGOMOBIL(ゴッゴモビル)はドイツのBayern(バイエルン)州Dingolfing(ディンゴルフィンク)のHans Glas GmbH(ハンス・グラス有限会社)が生産していたマイクロカーです。本稿0199でTS(クーペ)、0358ではT(セダン)を採り上げましたが、いずれもホイールベース1800mmの小さなRR(リヤエンジン・リヤドライブ)車です。1957年10月〜1965年11月に販売されたTL(バン)も同様です。3667台生産されたうち、2000台以上がドイツ連邦郵便(当時)に納入されました。小さく取り回しがよくて狭い道でも通行できたため、郵便物配達に重宝されました。

ドイツ本国ではこの3種類が生産されましたが、輸出先のオーストラリアの代理店がダート(DART、ダーツ競技の矢。転じて「素早い」という意味)というスポーツモデルを作りました。

https://images.app.goo.gl/AQMfDDvZQD2f3vcL9

https://images.app.goo.gl/A1Q9WUP4KRgCgCwC8

https://images.app.goo.gl/YSeJs5g5Jj59KKqf9

https://images.app.goo.gl/XZht7rmnpkoAY4cM7

Bill Buckle(ビル・バックル)は、シドニーに本社を置く非上場のBuckle Motors Pty Ltd.(バックル・モータース)を主宰していました。この会社はゴッゴモビルのオーストラリア代理店になっており、ドイツから上記のクーペ・セダン・バンの3車種を輸入販売していましたが、ビルは雨が少なく温暖なオーストラリアでは2座オープンスポーツの需要があるとの想いからダートをデザインしたのです。

https://images.app.goo.gl/L4GKoFPg8KP72JtF7

シャシーはそのまま利用し、それにFRP製の2座オープン・ボディを被せています。完成したダートは、ホイールベース1800・全長3050・全幅1370mm。車重は380kgに過ぎず、クーペのTSが450kgだったことに鑑みると、かなり軽量に仕上がっていました。

ゴッゴモビルに搭載されていたエンジンは通常は空冷2気筒2サイクルの247cc(13.6馬力)でしたが、オプションで293cc(14.8馬力)または392cc(18.5馬力)が用意されていました。ダートはスポーツモデルということで、この少し大きなオプション・エンジンが積まれたようです。

https://images.app.goo.gl/fPMsGqvygS4UJPNVA

ダートは1959〜61年に約700台生産されました。

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