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2024年04月13日13:50

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この歳になっても知らない曲との出会いがあることはありがたいことです・・・センチュリー定期

1曲目が一番よかったかも。

大阪 ザ・シンフォニーホール
センチュリー第281回定期演奏会
秋山和慶指揮 日本センチュリー交響楽団
(コンサートマスター 荒井英治)
ピアノ独奏 小林愛実
レズニチェク:歌劇「ドンナ・ディアナ」序曲
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
(アンコール ショパン:ノクターン嬰ハ短調)
デュティユー:交響曲 第1番

渋い曲目と、大フィルと被っていることもあって、客の入りはよくありません。それでも、新年度、私の隣の方も変わって、新しい聴衆の面々とスタートとなったことは素直によろこびたいです。

掘り出し物だったのは、1曲目。今日のプログラムの各曲に共通しているのは、曲の表情や趣向がくるくると変転する愉しさ、だと思うのだけれど、それが一番面白く効けたのがこの曲。出だしの茫洋とした雰囲気に、はあ?っと思っているうち、突然主部が駆け出しはじめ、そのまま行くのかと思ったら、カットが切り替わるように曲想があっちへこっちへ。ええええ、っと思っているうちにジャジャーンで終わってしまうわけで・・・呆気にとられるとはこのこと。まるで、「ホームアローン」みたいな映画の予告編を見てるみたい。プログラムによれば、リヒャルトシュトラウスとほぼ同級生とのことで、この時代、こんな洒落た曲がいっぱい作られたんでしょうねえ。

ラフマニノフは、正直なことを言ってしまうと、最初からしばらくはどうにもピンとこないなあ、と思って聴いていました。ぐすたふくん、この小林さんというピアニストがどうも合わなくって、前回びわ湖定期で聴いたショパンのコンチェルトでも(https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1964201165&owner_id=28135846)、その過剰な耽美性に違和感を感じていたことを思い出す。今日のラフマ、有名な第18変奏ではその耽美性がほの暗い響きの中でうごめく微かな光の明滅を聞かせ、聴きものではあったと思うが、それ以上の感興は得られなかったです。

一方、ディティユーは、響きの面白さが散りばめられた、「フレンチ・エスプリ」と評していいような曲。特に、最終楽章が楽しかったです。全体的に、オネゲルを聴いてるみたいだなあ、という感想を抱きましたが、オネゲルほど暗くはなく、コンサートピースとしてヨーロッパで人気があるのもうなづけましたね。

今年度は、8回に減ってしまった定期だけれど、今回のような楽しい出会いがあればいいなあ。ぐすたふくんにとって、それが生きる喜び、ですからね。
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