「エンドロールのつづき」
インド映画の佳作。映画好きの少年は学校を抜け出し映写技師と取引して映写室に入り浸り、次第に仲良くなる。映画を覗き見たり手伝ううちに自分も映画を映写したくなり、ある日仲間と共に。パン・ナリン監督自身の少年時代の実話が元。
少年がとてもかわいい。インド版「ニューシネマパラダイス」。田舎や街の風景や映写室の撮り方も綺麗で母親の作るインド料理も美味しそう。フィルムの時代の終わりまでをノスタルジックに追う。
「ペルシャン・レッスン 戦場の教室」
第2次世界大戦時、ナチスのに捕まったユダヤ人の青年はペルシャ人と偽り処刑を免れるが、強制収容所で将校にペルシャ語の個人レッスンを行う羽目になる。将校との奇妙な関係、2千語余の造語を作り覚えておく意外な方法、疑う兵士。収容所が舞台だが絵作りも綺麗。ラストで収容された人々の名前を告げてゆくシーンにじわっとくる。ドイツ映画。監督はウクライナの人。監督: ヴァディム・パールマン。原作者: ヴォルフガング・コールハーゼ
「キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱」
キュリー夫人と共同研究者であった夫との関係を軸に描いた伝記映画。晩年、傷痍兵のため戦場に移動式X線照射期を持ってきたことは知らなかった。マルジャン・サトラピ監督。
「ベネデッタ」
17世紀初イタリア。幼い頃から修道女になったベネデッタ・カルリーニは神の声を聞き聖痕が現れるといった奇跡を起こし大修院長になるが、同じ修道女との関係が告発され。キリスト教圏にはやばいだろ思ったらやはり。今もパワフルでHなポール・ヴァーホーベンが流石。歴史上初の女性同士の同性愛裁判記録が原案。17世紀に実在した修道女の裁判記録と実録小説「ルネサンス修道女物語―聖と性のミクロストリア―」
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