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2024年03月03日21:21

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初ばら騎士は、素晴らしい体験になりました・・・びわ湖ホールプロデュースオペラ

こんなに良いオペラだったとは。

滋賀(大津) 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホール
びわ湖ホール プロデュースオペラ R.シュトラウス 作曲 『ばらの騎士』全3幕
(ドイツ語上演・日本語字幕付)
阪哲朗指揮 京都市交響楽団(コンサートマスター泉原隆志)
演出 中村敬一
元帥夫人 田崎尚美
オックス男爵 斉木健詞
オクタヴィアン 山際きみ佳 
ファーニナル 池内響
ゾフィー 吉川日奈子
マリアンネ 船越亜弥
ヴァルツァッキ 高橋淳
アンニーナ 益田早織
警部 松森治
元帥夫人の執事 島影聖人
ファーニナル家の執事 古屋彰久
公証人 晴雅彦
料理屋の主人 山本康寛
テノール歌手 清水徹太郎

装置:増田寿子
衣裳:半田悦子
照明:山本英明
音響:小野隆浩(びわ湖ホール)
映像:荒井雄貴
舞台監督:山田ゆか

合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル/大津少年少女合唱団

DVDで見てある程度理解はしていたし、筋書きも知っていたし、音も知っていたと思うのだけれど、やはり実際の舞台を見るのとでは、その得られる感興に天と地ほどの違いがあることを実感しました。

何をおいても、元帥夫人の圧倒的存在感とその歌唱!田崎さんのノンビブラートで伸びていく弱音の美しさをどう表現して良いのやら。登場場面は決して多くはないのに、終わってみれば自分がその魅力にどっぷりと浸っていることがわかります。

オクタヴィアンとゾフィーと夫人との有名な3重唱は圧巻の一言で、ここで見せる阪さんと京響の付けが絶品。特に、クライマックス最高音のハイDを完璧に吹き切ったトランペット(ナエスさんだったのかしら?)には、最大級の賛辞を送りたい。

阪さんの指揮は、融通無碍という言葉がぴったりの自在さで、京響も必死に食らいついていたように思いましたねえ。そこから生まれる馥郁たる音楽の香気と息吹、それに身を浸すことの快感。いやあ、至福の時間でした。

久しぶりのフルセットの舞台演出も見応え充分。やはり、圧巻の三重唱の場面における宇宙空間を思わせる拡りのイメージは、あの「神々の黄昏」のラストを彷彿とさせる出来栄えで、素直に感動しました。

阪音楽監督第1作目となる記念碑的新制作、客の入りも上々で同慶の至り。終演後の反応も熱狂と言って良く、大成功だったんじゃないかしら。将来的に、再演も視野に入れていただいても良いのでは?来季が再演ばかりで固めていることを思えば、阪さんが目指しているのは、「びわ湖ホールレパートリー」の確立のような気がします。確かに、それはアリ、かも。これからの展開に、期待、ですね。
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